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つくづくやなタイトルだなぁ


下総の新盆


  親戚の新盆が近づいてきて、父親がマコモを川岸から刈ってきて乾かし、それで縄を綯った。
  次いで親戚の山から切らせてもらってきた竹を切り、ナイフで割って竹ひごを造って、両端を細くし、真ん中の裏側を薄く削って曲げやすいようにしてから二本を曲げて組み合わせ、四隅に穴を空けた板に刺して紙を張り、灯篭を造った。

  このあたりの新盆の風習である。忘れないようにいろいろ記録しておいたが、自分でやってみないことには、おそらく身には付かないだろう。

  紙の灯篭は正面だけが紙が長くて竹ひごの短いのが巻きつけられており、開閉式で中には糠を入れるようになっている。仏壇の前に台を置いて、その足にくくりつけて立てた鳥居のような青竹の櫓に綯った縄を張り、若い竹の枝を逆さにぶら下げてそこに吊るしておく。櫓にはほおずき、そして竹の灯篭を吊るして、台の上に果実や野菜のお供え物をあげる。

  墓には竹で編んだ、この地方で『ガチャガチャ』と呼ばれる供物台を置き、そこにナスとオクラとキュウリと、コメを一晩水に浸した『ごちそう』を置く。墓前には線香が焚かれて黙祷が捧げられる。

  送り盆の日には、せっかく組んだ竹の櫓や灯篭を、墓の前で今度は盛大に燃やして灰にしてしまう。

  下総と呼ばれるこのあたりでは、新盆がそのように営まれることを、ここに記録しておく。

(2014/08/07)



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