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つくづくやなタイトルだなぁ


心に残る思い出のあの歌はちぃとも思い出せやしねぇ

  誰にも心の中で不意に鳴ってしまう歌、というのはあるものですけれども。
  そんな歌の中には、大好きなんだけれども、よく浮かぶんだけれども、実はよく知らねぇ、という歌がありますな。例えば好きな歌なんだけれども

実は1小節しか知らねぇ

  とかね。
  そんな歌が心に残る名曲になってしまう場合もしばしばありまして、(一部は)よく覚えているんだけれども、ホラ、なんだっけ、あの歌、誰だっけな唄ってたのえ〜とホラ、歌手のさ(←当たり前)、こんな歌詞の…え、知らない?  ほら、こんな歌、♪〜
  ってなもんで結局鼻歌でしか表現できなくて、しかも誰も知らねぇ、みたいな歌(笑)
  例えばどこかの店の中にいたときに聴いただけで以後二度と聴いていない、誰の歌なんだかわかりゃしねぇけどいまだに忘れられない歌、とかですよ。
  誰も知らねぇモンだからなんて歌なのか結局わからなくて、もう一度聴きたくてレコード(CD)を探そうにも探しようがねぇ、というような歌。
  わたしもそんな歌を幾つか胸の内に隠し持っていて、だれの歌だか知りたい、聴きたい、調べたいと思う曲が何曲かあるんですが、その中でもえらく昔からずっと気になっている歌がありましてねぇ。
  古い古い、それは古い昔に軽く聞き流していただけなのに、なぜか今頃になって心のどこかにひっかかる歌。
  それは昔の刑事ドラマの主題歌。
  1985年といいますから、もうかれこれ17年も前に放送していた緒方拳さん主演の「迷宮課刑事お宮さん」という番組がありまして(最近リメイクされたものが放映中、という話も聞きましたが、これは古い方の番組)。いまではテレビを見ようとしないわたしも、17年前のこの頃は見ていたんですね、テレビ番組。
  この刑事ドラマの最後にですね。歌が一曲いつも流れる。
  ↓こんな歌ですな

  目を閉じて(スチャスチャスチャスチャ♪)
  息止めぇて(スチャスチャスチャスチャ♪)
  舞い踊るぅ(スチャスチャスチャスチャ♪)
  人形ぉにぃ♪
  なりぃたぁい(テレッテッテッテテレテレテレテレ♪)

字で書くと大馬鹿野郎ですな

  それはともかく、この歌がいつの頃からか心に流れて止まらない。
  わたしの悪いクセで、好きな曲を聴くとなぜか映像が思い浮かぶ(セットになってます)。この歌を思い出すと、決まって緒方拳さん扮するこの番組の刑事お宮さんと、古い日本家屋の座卓についた和服で長髪の若いおだやかな男(たぶん京極堂のイメージ)の映像が浮かぶ。難事件を解決した後、といったところですか。縁側に座りお宮さんがこうつぶやくわけですヨ

「あの人は…だいじょうぶなのかな」
  んで若い男がこう答えるわけです。
「大丈夫ですよ。あの人にとっては意外な形であったかも知れないが、納得のいく幕切れだった。あの人は起こったことを受け入れていたでしょう?  人は納得さえゆけば生きていけるんです。あの人はこの結末を呑み込めた。むしろいままでこそ、あの人は自分を殺すような物語の中を生きていたんだ。罰せられる方がよほどましな生き方だったのではありませんか?  ただ、自分を救う唯一の可能性に賭けて耐えていただけだ。その可能性は潰えたけれど、別の可能性が残った。潰えた救いより、よほどあの人が生きやすい可能性だ。未来があるんだから。…人は自分の姿を映した物語の中を生きます。新しい物語が始まったのだから、あの人は生きていかないわけにはいきません。すがるものだってある。支える人だっている。第一あの人の目は開いている。閉じた可能性に賭けて生きる道が終わっただけだ。きっと…大丈夫ですよ」
  男が柔らかく笑うと、お宮さんがぽつりと答えるわけですな。
「うん、きっと…」
  にこりとして
「…そうだといいね」
  背の高い奥さんがお茶を運んでくる。
  カメラ引いて、あの歌がはいる。(註*劇中にこんなシーンはアリマセン)
    目を閉じて♪(スチャスチャスチャスチャ)(←しつこい)

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  いや妄想全開で申し訳ないが(笑)
  とまぁこんなシーンを思い浮かべつつ、↑に意味不明な表現で書いた歌が流れる、というわけでして。
  そんなことはどうでもいいんですが、こうやって思い出すともう一度聴きたくって仕方がない。
  でも、歌詞の頭は覚えているクセに、曲名も、歌手名も覚えちゃいない(笑)
  だから聴きたくても探せない、というアホなことになります。
  知り合いに聴いて回ってもだれも覚えちゃいない。
  あぁ、わたしはもうこの曲を耳にすることはできないのか、と悲観に暮れてはらはらと涙をこぼしていたところ、インターネットにその手の刑事ドラマの質問疑問にみんなで答えてくれるというサイトを発見しました。
  いやまぁそれがメインのサイトではないんですが、質問を募集して有志がそれに答えてくれるのを待つ、というありがたいコーナーがあることを発見いたしまして。藁にもすがる思いでそこに質問を掲載してもらいました。
  でもって待つこと半年(←気が長い)。
  ついに!  教えてくれる人が現れたっ!
  匿名なんで誰だかわからないんですが(笑)
  教えてくれたその人曰く、「その曲は加藤登紀子さんの"七色の罪"である」とゆーではありませんか。
  実はおぼろげに加藤登紀子さんが唄っていたような気はしていて、加藤さんの公式サイトやらなんやらを当たってみてはいたのですが、七色の〜というこれもうっすら覚えていた曲名の切れっ端を頼りに探してみても見つけられずにいたんですねこれが。
  ところが「七色の罪」であるという正式な曲名を教えていただいても、その曲名は加藤さんのディスコグラフィその他データベースにはなかった。そこでええぇっ!? と思っていたところが、教えてくださった親切な方は同時にこの曲の古レコードを扱っている書店(←なぜ書店)も紹介してくださっていまして。
  レコードしか出てなかったんですねコレが(もちろん、絶版)。
  そりゃ〜いくらCDを探しても見つかりゃしませんやね。コリャまた一本とられた、てなもんで紹介された書店のWEBサイトから(←なぜ書店)速攻で購入。
  わ〜〜い買えた〜〜っ!(御紹介者の方、ありがとうございました)
  と思ったのもつかの間、よく考えるとレコードプレイヤーなんて持ってない(笑)(←捨ててしまった)
  しかもコンピューター全盛のこの時代のことですから、劣化を防ぐ意味でもぜひデジタル化して保存したい。
  てぇことは、マシンのサウンドカードに繋げるレコードプレイヤー(でかいアンプなんざぁ買いたかぁねぇ)を捜し出してきて…てなことをごちゃごちゃ考えて、結局フォノアンプ内蔵の安物の(7980円…)プレイヤーを購入。安物のクセに生意気にもフルオートのそれのスタートボタンを押すと…
  きました。きたきた。きたよきた。

コレっす!

  そう、コレ。
  目を閉じて(スチャスチャスチャスチャ♪)(←もういいって)

あぁ、いま甦るあの鼻歌ソング(笑)

  いやぁ、インターネットって、ほんっと〜にいいもんですね(水野晴男調)。てなわけで膨大な情報が全く水平にどかどかと掲示されているインターネットの、思い出を現実に換える意外なる能力に助けられましたけれども。これもひとえにネットに情報を挙げてくださる皆々様のおかげ…。ネットというものが、まさしく(その多くが匿名であるが故に)選ばれざる市井の個人個人の知恵と善意によって初めてその使用者に好意的で有用な価値をもたらす、てなムズカシイことを実感してしまいますやね。(もちろんそれと同じくらいのウェイトで、選ばれざる市井の個人個人の悪意、という厄介なものも使用者に好意的でない価値をもたらしたりするのでしょうけれども)いまだかつてこんなに簡単に、個人が情報を拾い集める手段は無かったですからね。
  鼻歌でしか表現できない、歌詞の一部しか覚えていない、どこそこのFMでこの頃に流れた、程度の情報でも、あるいはひょっとしたら、探し方によっては曲名なり歌手名なりがわかる方法が、インターネットの何処かに転がっているかも知れませんやね。
  わたしの場合は、質問を投稿して答えを募集するというわかりやすい形での情報入手でしたが、似た形のサイトや、あるいはおぼろげな記憶の歌詞に、その情報付きで触れているテキストにどこかで出会うかも知れません。あるいは個人でFMやコンビニ等で流れる曲のデータベースを作っている、なんて信じがたいサイトだってあるかもしれません(なんでもアリですからね)。
  探すために、探している情報に関連した情報の断片をつなぎ合わせる書誌学にも似た能力や、なにより心の何処かにそれをおいてあきらめないで探す忍耐力と複数の情報に対する注意を同時に持ち続ける能力があれば、インターネットという怪物のような情報の湧き水は、こんなささいな希求にすら答え得る可能性を持っているのかも知れませんよ。
  みなさんも心に残るちっとも覚えちゃいねぇ歌を、忘れずに探し続けてみてはいかがっスかね。

  最後に後日談を少し。
  フォノアンプ内蔵のプレイヤーを買い、自分のマシンのサウンドカードが全二重の音声系統を持っていたことから(ここが重要)、アナログ音源をライン入力から録音ソフトを用いてデジタル録音可能だと判断したわたしはさっそくそのレコードを(もちろん個人用に)HDDレコーディングして堪能しましたな。
  録音ソフトには、たまたま買っておいたアイフォーのインターネットNinjaに付属していた動画録画ソフトを使いました。本来はインターネット上のストリーム配信されるビデオや音楽をキャプチャするためのソフトですが、録音・録画ソースに、画像・音声ともに外部からのアナログ入力端子を設定できる能力があることが判明したため、これで間に合わせました。レコードに針が落ちるのを待って、表示されるコントロールパネルの録音ボタンをクリックするだけの簡単操作でさくっと終了。できあがった45MBに及ぶWAVEファイルを手持ちのエンコーダーでMP3に変換し、涙ぐみつつ(←涙ぐむなよ)ひとしきり楽しんだ後、ふと脇を見ると役目を終えたレコードプレイヤーがサウンドカードに繋がったまま鎮座ましましている。(デカイんだコレが)
  せっかくHDDレコーディングの用意が済んでいるのですから、これを生かさない手はありませんやね。
  てなもんで手持ちの古いシングルレコードをどかどかとデジタル録音。針の拾うノイズまで正確に再現した(笑)なつかしの曲がMP3でさくさく甦りました。調子に乗って夜中までエンエンとデジタル化作業を続けて、古いレコードを聴いてみると、そうした昔聴いていた音楽が、いかに自分の情緒(あるいは感性)の形成に影響を与えているかが感じられて、ずいぶんと感慨深いものがありましたねぇ。  わたしという人間はまさに、昔よく聴いていたあの歌この歌に影響されて、音楽感というか感情や人格さえもを形作っていったのだなぁ、と思わずにはいられません。この作業は同時に、自分という人間の感性の再確認のようなことさえ成し遂げてしまいました。
  そう、懐かしのあの歌この歌こそ、"わたし"であるわけなのですよ(つくづく人間は情報ですやね)。たとえそれが、ずいぶんと俗なものであったとしても(笑)
  皆さんもどうです、昔懐かしいあの歌を、夜中に次々と聴いてみちゃあ。
  自分が何者だったのか、懐かしく思い出すことができますぜ。


ところでこんな歌知りませんか。一昔前に流行ったワールド・ミュージック風の(ていうかアフリカ民謡を模したような)曲で、サビが
アィオィヨ〜ィ
アィオィヨ〜ィ
ウェヨ〜ィア〜ウォイョ〜ィアィヨ〜♪
(↑文字で書くなって)
てゆうメチャメチャ変な歌(笑)。男性の伸びるボーカルが心地よいんですが、コンナ歌だけに曲名なんかサッパリわかりゃしねぇ(笑)
どなたか知りやせんかね。

って誰も知らねぇヨなそんな歌わ(笑)

と思っていたら、大阪のYOSHさんが教えてくれました!
この変な曲は ENIGMA の「 Return to Innocence 」でしたっ!
YOSHさん、ありがとうございました!
  
(2002.Jun.06)
  



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all Text written by @ Kaikou. "Hirohumi Kinoshita"