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特別編

PC自作機奮戦記
  「あぁ惰性」

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PC自作機奮戦記  「あぁ惰性」

  このページでは、私が自分のダッセえ自作機を組み立てた際に、楽しさの余りつけていた製作日記のようなものを、俗物の一部として公開しています。(長いので別ページになっています)
  内容が古くなったと思って(秒進分歩のパソコン業界のことですから)、一旦「俗物」のコーナーから削除したこのテキストですが、なんか検索エンジンのリストにあるらしいので復活させました。(見にいらした方がいたもんで)
  パソコン野郎の日記みたいなものなもんで、専門用語らしきものがびしばし出てきますが、じぇんじぇん解説はありませんのですっげぇ読み難くなっております。ごめんなさいネ(不親切)。
  自作というのは流行のパソコン(PC/AT)を、自分で部品を買ってきて組み立てちまおうというもので、自作と言うほど自作でもなく、プラモデルを組むようなカンタンなものなんですが、パソコン好きがこれをやりますとかなり充実した時間を楽しめます。多少の予備知識が仕入れてあれば、組み立てはとっても楽です。ただし、この文章は解説がないもんで、予備知識としてはイマイチ役には立たないでしょう(笑)  まぁ、パソコン野郎というものは、こーんなことを面白いと思っていたりするのだな、と動物園のパンダを見るつもりで読んでいただければ一興かと思いますです。
  最後の方に、おまけでWindows上にマックのOSをエミュレート(仮想実行)するソフト、Fusion PCの導入記を載せてあります。
  では、以下日記形式で

A.D 2000
1/8

  休みを利用して秋葉へ出陣。ついに心を決めて、DOS/Vを組み立てることにした。

  忙しい正月中は情報収集と吟味につとめたが、それでもすべてのパーツは決めかねるので、取り敢えずはFDDやCD-ROMなどの簡単なパーツを見繕うつもりでの出陣であったが、途中で気を変えて全パーツをそろえる気になった。はやる心、というものである。

  到着するとすぐにソフマップ中古パーツ店へ直行。以前からアタリをつけておいた、カノープスのV-Portテクノロジー搭載グラフィックカードを買う。昔から、本当に欲しかったビデオキャプチャ機能付きのビデオカードである。今となってはとうに時代遅れの、古くさい、中古でしか手に入らないようなビデオカードなのだが、このカードが欲しい。高解像度で綺麗な静止画をキャプチャ可能な、値段の手頃なビデオカードとしては、型遅れでも未だにこれが優れて信用できる逸品である。今時のカードに比べればグラフィック描画性能は低いが、それでも十二分に優れた描画能力を持ち、なおかつ静止画キャプチャに特化した機能を有するのだから、まさに狙い目のカードだ。

  頭にあったのはさらに古い型のカードだったのだが、店頭にはさすがにそんな古いものはなく、同じ機能を持つ少し新しい型のものが山になっていた。あいにくPCI版は一つもなく、すべてAGP版だったがやむを得ない。PCIスロットでビデオカードを使う時代はもうとっくに終わっているのだろう。こちらの発想が古いだけだ。

  手に取ったPWR128A-GTVをレジに持ち込むと、中古を選んだつもりが新古品だった。なのに値段は中古品と一緒。どうやら店員が値札を張り違えていたらしい。先輩らしい店員の鋭い視線が突き刺さる中、そう書いてありましたよ、というこちらの主張を素直に呑んで、若い店員は表示通りの値段で売ってくれた。

  らあぁっきいぃ。

  しかしこの買い物は目的の内である。このほかにFDDとCD-ROMくらいで止めておくつもりだったが、気が変わったのでパ-ツの値段を確かめに歩いて歩いて歩き回る。同行の友人から道中様々な知識を聞きかじりつつ、これまた友人に頼まれたパーツの値段を調べたり買ったりしながら、歩いて、歩いて、歩き回る。まったく秋葉行きは巡礼という言葉がふさわしい。

  あっちが安いの、このパーツはどうの、と吟味して、結局夕方近く、最初に訪れた店でパーツを買い倒した。(そーゆーものだ)

  ビデオカードがAGP版を選んでいたので、それにつれて当初は頭にあったNLXマザーボードを使用したブックサイズの小型マシンは作れなくなっている。買ったビデオカードがNLXマザーボードに対応していないのだ。というより、NLXマザーには一般にAGPスロットがない。そこでタワー型でいくことにして、現代ではごく一般的なATX規格のマザーボードを買った。安定性を目的に、冒険はせずASUS製の定番マザー、P3B-Fを選択(昔はP2B-Fが主流だったような・・いや古い話はしまい)。

  FDDはこだわりのTOMCAT製3モード。そのせいで高くつくが、ここはやはり「前から欲しかった」製品で固めたい。CD-ROMも必要十分な(うるさくない)32倍速で、と思っていたが、32倍速なんて遅い製品はもはや市場には希で、あってもさらに速いものとほとんど値が変わらなかったりしたのでもう少し速いものをを選んだ。EPSON機以来おなじみの、信頼のMITUMI製48倍速ドライブである。メモリーは前回の巡礼よりもやや値を下げていた。台湾の大地震以来、SーDRAMは連日猫の目のように値が変わるので、これは安値を待ってもくたびれもうけである。128MBを15800円で選択。CPUは語感からCeleronの433Mhzか、値段の安さで400Mhzか、と思っていたのだが、466Mhzが意外にも1万円で買えるので466Mhzを選んだ。433Mhzが品切れだったのも決定要因ではある。曖昧な選択だが、CPUの性能はあまり気にしないのでこれでよい。肝心要のビデオカードが欲しいものなのであとはHDDくらいしか重要なものはないのである。そのHDDは噂通りえらい安いので、この際大容量をと、値段の安いIBM製5400rpm20GBを買った。

  20GB!  どうしてこんな大容量のHDDがこの値段で買えるんだ?

  という感慨はさておき(そーゆーものだ)、サウンドカードはこれも安定性を狙って定番のサウンドブラスター、ただしバルク(箱・取扱説明書なし)品のPCI版を選択。IRQ消費の問題もあるし、さすがにISAバスの16bit版は選ばなかった(それなら2000円であったのだが)。重要なSCSIカードは、本当なら安定性重視でAdaptecのカードが欲しかったのだが、意外に高いので、これは意外なほど安いI/OデータのウルトラSCSIカードにした。まぁI/Oデータ製品ならそれほど不安定なこともあるまい。さらにキーボードは前から目をつけておいたメーカー不詳の謎の88Keyミニキーボードを買う。テンキーなしの薄っぺらなやつで、なんと2980円だ。マウスはマイクロソフトの物を買うつもりだったが、道中友人からマイクロソフトのホイール付きマウスはホイールを押し込むダブルクリックボタンが軽すぎてつい押してしまい具合が悪いと聞いたので、ロジテックのホイール付きマウスが安く出ていたのでこれを買う(これは後日、設定で解除できることがわかりやはりマイクロソフトのマウスに買い換えた)。

  初めてのDOS/V組み立て、それも深い考えなしの一気買いなもので少々舞い上がり、パーツの揃いが気になった。店員に聞いてみるとサウンドケーブルが要るとのことでこれも安物を選んでもらう。またCPUも、今時の話なのでPPGA版CeleronのためSlot1用のアダプタが要るのだが、これは品切れで後回し。とりあえず支払いをしてみると、払った費用が8万円強。

  残念!  なんとここで予算が尽きて、ケース(とCPUアダプタカード)を買うことができなくなった(おい)。がっかりしたが電車賃には代えられない。パーツだけを抱えてすごすご帰ることにした。しかしそれでもパーツは結構重い。これでケースを抱えていたら帰れなかったかもしれないところだった。

  あげく帰り道を間違えて迷ったので、へとへと状態だったのだが、物好きにも買い忘れの頼まれたパーツを買いに地元のパソコンショップへ寄っていった。秋葉経由で最後に地元のパソコンショップというのも、なかなかおバカでグッドかもしれない。

  友人宅で動かないマックのHDDをいじくり倒して認識させたりしつつ帰宅した。

  勢いとはいえなかなかナイスなパーツ選びだった(ケースないけど)。

  これでのこるはケース(とアダプタカード)だけ・・・なのだが。



1/14

  買い損ねたケースを探しに、再び秋葉へ巡礼に出る。

  6日も経っているのでさんざん呻吟しているのだが、どうにもうまいケースが雑誌などからは見つけられない。なるべく小さいのが欲しいし、デザインもかっこいい方がいいし、といって整備性も捨てがたい。などと悩んだ結果、やっぱり歩いて歩いて歩き回ってもいいものが見つからない。わかったのは、店によってケースの値段がまちまちなことくらいである。同じ製品が、店ごとに数千円単位の違いで売られていたりする。ケースを選ぶだけでなく、値段も選ばなくてはいけない。悩みつつ、定番のぷらっとホームでCPUアダプタカード(下駄)を入手。ついでに懸案のFusionPCの話を聞くと、なんと入手には所有するマックの製造番号が要るという。なんとも細かい話だ。その場での購入はあきらめて、ともあれケースを探してやっぱり歩いて歩いて歩き回る。友人に頼まれたメモリーを買ったりして結局、また夕方頃になってJustyのカラーフロントケースTK-2002BLを買った。横幅が少々希望より太いのだが、デザインに魅せられてしまった。そこそこかっこいいうえにスイッチやインジケータ類が妙に鮮やかだ。サービスコンセント付きらしい電源も付属していて、表通りの店で安売りされていたので買ってしまった。ついでにこのケースに合う冷却ファンも選んでもらう。

  ケースの重量 6 kg。これが実に重い。もうお歳を召したせいか大変重い。もはやPCを担いで帰れる年齢ではないようだった。なにしろケースだけなのに重い。(昔は本体担いで電車に乗ったもんだが)

  やっとこさ帰宅して、この日は眺めておねむ。のんびりした話ではある。フロントに収まった青いパネルが美しい。派手なスイッチとアクセスランプもかっこよい。

1/15

  翌日、普段は買わないような雑誌、ソフマップワールドハイパーの、しかし簡潔明快なDOS/V組み立て解説記事を熟読し組み立てに望む。記事の例で使っているのは同じASUSのP3B-F。実に的確な教科書だ。

  ケースのパネルをはずしていじってみると、どうも仕上げがイマイチで外板にバリがあり、厳密にはパネルが嵌らない。そこでまずやったことは、金属ヤスリでバリを削り落とす「板金加工」であった。おそるべし、DOS/V。そして組み付け開始。組み立て工房は、毎日寝ている布団の上だ。

  絶縁用にDOS/Vマガジンを下に敷き、前日買った、ろくでもない静電気防止グローブ(効果のほどは判断しようがない)を嵌め、おそるおそるCPUを取り出し、説明書を読みつつ冷却ファンを装着、アダプタカードのSocket370に挿す。いつもながらピンの向きには気を遣う。これを一時ほうっておいて、雑誌記事に従ってケースからベースパネルを取り外し、取り付け穴の位置をマザーボードと重ねてみる6カ所、確かにあう。この位置に印を付け、ネジ穴をたてるためのネジ、という妙なネジ(スペーサー)を取り付け、その上にマザーボードを載せて、絶縁用の紙ワッシャ-を咬ませたケース付属のネジで留めてゆく。

  ここまでは問題なかった。

  ところが、そのベースパネルを試みにケースに装着したところ、これが入らなかった。マザーボード後ろのコネクタ類が、ケースバックパネルのコネクタ用の穴に入らない。付属のネジではマザーボードを持ち上げる高さが足りず、いやネジは規格品でどれも同じものだからむしろバックパネルに開いた穴の位置が高すぎて、ベースパネルを最後までセットできないのである。

  思わず混乱した。なんじゃそりは。あわんやないかい。

  仕方なく頭を絞り、
  1)金属ワッシャーでスペーサーのネジをベースパネルから浮かす
  2)金鋸でバックパネルのコネクタ穴部分の溶接を切断し、切り離してから位置をずらして再接着する。隙間は(アルミ)テープでふさぐ
  という二つの案を考え、材料を買いに走る。なにをやっているやら。

  やってみると、ワッシャー3枚重ねでうまく位置があった。少々不安定な気がするがやむを得ない。一安心してCPUを挿したアダプタカードとメモリをセットし、冷却ファンの電源コネクタを繋いでベースパネルをケースに戻す。するとあら不思議、マザーボードを嵩上げしたせいで、もともと少なかった電源ユニットとCPUカードの隙間がなくなり、CPUが電源ユニットに「密着」してしまった(高さがないせいで、電源ユニットが縦置きになってマザーボード上に被さるタイプのケースなのである)。これは冷却効率が悪そうだった。なにしろ放熱するパーツと放熱するパーツとが密着しているのである。だが、いかんせん嵩上げしなければマザーボードが入らない。パネルの切断はなるべくしたくなかったので、しばらくこれでいくことにした。

  この時点でケース選択の失敗を悟った。見た目はよいが、このケースはまずい。隙間のないのは小型なのだから仕方ないとしても、コネクタパネルの位置がごく一般的なATXマザーと合わないのでは出来が悪いといわざるを得ない。しかし、ともあれ組み立てないのでは動かない。

  まぁ寒い季節でもあることだし、当面は大丈夫だろうと組み立てを続行し、買っておいた冷却ファンを取り付けようとすると、これがまた合わない。ケースを買った店の店員に「このケースに合うもの」といって頼んだにもかかわらず、合わない。8センチのファンなのだが、ケース後端のファン取り付け穴は明らかにもっと小さい。仕方なく、小型のファンを買いに近くのパソコンショップに走る。(走る走る)6センチのファンが最小だったので、たぶんこれだろうと買って帰る。ついでにDOS/V組み立てキットなるネジのセットも買ってきた。さらに、そこで見つけた純正品のスマートケーブル(秋葉でも見つからなかったのに!)も買う。(買う買う)

  取り付けようとするとこれがまた合わない。穴はさらに小さい。そこでやむを得ず、ファンは前面にのみ付けることにした。ここは本来吸気用なのだろうが、こちらは8センチのファンが合うのだ(6センチは合わない・・・)。どちらが排気の面なのかわからないのでとりあえず組み付ける(後にシールのある側が排気と判明) 。ネジ穴がえらく堅く、ここでいちばんの苦労をした。

  そしてカード類を組み付ける。雑誌によるとAGPスロットとPCIの1番スロットはIRQを共有していることが多く、AGPを使うならPCIの1番はあけておくのが通例、ということだったのでSCSIカードをPCIの2番に、サウンドカードを3番に、ビデオカードをAGPに挿す。妙にネジが堅いのはやはりケースの出来のせいであろうか。続いてドライブ類をFDD、HDD、CD-ROMの順で組む。HDDはえらく入りにくかったが無理矢理押し込んだ。買ってきたスマートケーブルの内フロッピー用のものは1番ピンを示す赤線がコードに塗られておらず、向きがわからなかったがコネクタにガイドがあったのでその向きに挿した。フロッピー用の電源コネクタの位置はマニュアルと引き比べつつ注意して挿した。これは1番ピン(5V線)を示すラインが赤く塗られていて助かる。IDE用のスマートケーブルをマザーボードに挿し、プライマリをHDDに、セカンダリをCD-ROMに繋ぐ。各ドライブのジャンパ設定はドライブ上の表記ではシングルモードの設定が見あたらず困ったが、各コネクタにつき一つのドライブを単独利用する場合は両方ともマスターにしておくのが通常というようなことが雑誌に書かれていたので、その通りに設定した。シングル設定をしなくてもいいものかどうか迷ったが、わからないものは仕方がない。動かなければ試行錯誤をするだけと、組み込んでしまった。続いて電源ケーブルを各ドライブに繋ぎ、CD-ROMドライブからサウンドカードにサウンドケーブルを繋ぎ、ケースからだらだらのびている各種スイッチ・インジケーター類のコネクタを、マニュアルと雑誌を参照しつつ挿してゆく。実にわかりにくい。5Vがこっち、GROUNDがこっち、とあるがコネクタのどちらが5VでどちらがGROUNDだかわからない。緑色の派手な方が5Vであろう、赤い方がGROUNDであろう、とあたりを付けて挿してゆく。

  これだけである。トラブルはともかく、組み付けるだけなら実に簡単なものだ。

  あとは起動を確かめるだけ。

  本来ならケースを開けたまま確かめるのだろうが、ケースはすべて閉じてしまった。こわごわ電源ケーブルを繋ぎ、VGAコネクタを繋いで電源を投入する。うまくいけばBIOSのセットアップ画面が・・・出た。

  おっけ〜。マザーボードのマニュアルと見比べつつ、BIOSをセットアップしてゆく。メモリもきちんと認識されている。初回起動時はCPUタイプの表示がおかしかったが、2度目からはちゃんと判別された。実におもしろい。そうするうちに、途中でFDDのアクセスランプが点灯しっぱなしなのに気がついた。
  点灯しっぱなしで、アクセス時にランプが消えるのか?  とも一瞬思ったが、そんな変なFDDの話は聞いたことがない。友人に聞いてみてもよくわからない。
  とりあえずほうっておいてBIOSのセットアップを完了してみた。

  FDDのアクセスランプはまだ光っている。フロッピーを入れてみると、ぎゃあんぎゃあん鳴いた。これはやはりおかしいらしい。もう一度フロッピーを外してみても、間違いは見あたらない。コネクタも一方向にしか差し込めない形状だから、向きが違うとも思えない。

  困ってマニュアルを繰ると、よくある質問にランプが点きっぱなしになって・・・という項目がちゃんとあり、回答にケーブルの逆挿しと書かれていた。なんと、よくある失敗といわれるケーブルの逆挿しをしていたらしい。しかしスマートケーブルはちゃんと刺さっているように見える。そこでFDDからスマートケーブルを外し、マザーボード付属のフラットケーブルを、今度は5Vの線を確認しつつ挿して起動してみると、あっぱれ、ランプは点かなくなった。

  難解なり、スマートケーブル。コネクタの形はあっているのに逆差し!(後に、これはTOMCATの3モードフロッピー特有の問題であることが解った。一般の2モードフロッピードライブでは、形状通りにコネクタを挿せばスマートケーブルでも特に問題はない)  さらには冷却ファンの給排気の向きが逆で(シールのある側が排気)、これも付けなおした。いったんフロント排気の向きで付けてから、吸気の方がよいかと思い直して付けなおし、やはり思い直してフロント排気にしたりもした。

  そんなこんなで多少の思考錯誤はあったが、ともあれマザーボードやメモリ、CPUを壊すことなく組み立ては終了した。

  それではいよいよOSのインストール、となったところではたと気づいたのは、OSをどうやってインストールするのか。いや、OSのインストールプログラムをどうやって起動するのかであった。雑誌をみるとWindowsの起動ディスクを挿してセットアップを実行、と書いてある。手元にはWindows98のシステムCD-ROMがある。しかし起動ディスクは見当たらない(大笑い)。

  CD-ROMからのブートを試みるが起動せず。しかたなく、友人に起動ディスクを作ってもらうことにした。それまではOSのインストールは出来ない。

  よって本日はこれまでであった。苦労した。試行錯誤した。汗をかいた。嬉しかった。いや、実におもしろい。まことにコンピューターらしい、楽しい組み立てであった。

  若干ケースに不安が残るが・・・

1/17

  ケースを注文した(笑)。なんと三日で買い換えてしまった。なにしろ見た目はよいが構造に不安と不満が残る。無駄な出費なのだがここで安物に我慢をするとつまらない生活を送ることになりかねず、かえって損である。やせ我慢は損だ。最もこだわったケースこそよい物でなくては。というわけで、今度は当初の予定通り幅が細く奥行きが短く背が高いケースを買うことにする。結局、秋葉行き以前から雑誌の広告で目星をつけていたシステムワークスのS8型ケースを通販で直接注文した。電源ユニット付きと無しのモデルがあるというので、電源ユニットは現在のケースから流用できるため電源無しを選ぶ。これでサービスコンセント付きというここだけは理想的な電源ユニットが生かせる。存外うまい話かもしれない。

  友人宅に寄って起動ディスクをもらってから、帰宅後システムのインストールを開始する。まずはFDISKを実行して、悩んだ末になんと7つのパーティションを切ることにした。なにしろ20GBのHDDである。余りまくってしようがねぇ(←*2003年註*古い話だねぇ)。2GBのCドライブから始まって、3GBのアプリケーションドライブ、データドライブだけに11GBも割り当てて、B-TRON用y、LINUX用、システムCD-ROMバックアップ用、予備のドライブまで切って、ラストドライブは「I」ドライブである。CD-ROMの番号はJドライブ。混乱しそうなドライブの数だが、FDISKによるパーティション分割作業はこちらで指定した容量と実際に作成された容量とが少々ずれており、希望した容量を割り当てられるよう、小さく容量指定を換えていった結果400MBの「余り領域」が誕生して増えたものである。1ドライブ毎にそのアバウトな容量指定に応じて割り当てられるセクタが細かに変化する結果と考えられるが、実際のところは得体が知れない。不可解な容量確保であった。またWindows98付属のFDISKでは、1GBを越えるパーティションを作成すると自動的に32bitFATになることもわかった。出来れば全部16bitFATにしたかったのだが、してくれないものはやむを得ない。各ドライブをフォーマットして、OSのインストール作業に入る。

  Windows98のインストールはさくさくと終わってドライバ類もあっさりとインストール終了。接続したハードウェアの自動検出こそ行われなかったものの、実にあっさりしたものである。勢いに乗って夜中までアプリケーション並びにバックアップデータの書き戻しと有り余るHDD領域を生かした古いデータの詰め込みに熱中し、システムは新しい、しかし手に馴染んだ古い姿を新たに纏い終えた。

  すんばらしい。こうでなくちゃ。あぁ、マックしか動かない日々は辛かった。こうしてマックとWinが両方揃っていなくちゃ、幸福な環境はあり得ない(←贅沢)。

  しかもマシンはPCだ。PC9821じゃない。PC!  Windowsが素直に動く、面倒な迂回手段の必要ないピュアなDOS/V!

  あぁ、思えば98は、Winを動かすには引け目のある環境であったのだ。

  これでケースが到着すれば、Win環境は完成。

  うれし〜。

1/18

  システムワークスのお姉ちゃんが電話の向こうで言った通り、ケースは翌日の宅急便で到着した。速い速い。落ち着きなく、帰宅して箱を見つけるなりマシンの分解とケースを換えての再組み立てを始めてしまった。二度目のせいかさくさく進む。

  S8ケースは内部のパネルが外れないタイプであり、雑誌記事の曰く組み立てにくいとされるケースだったが、やってみると別段組み立て難くもない。横倒しにすればいいだけである。カバーもコの字型のものだったが、なぜか金属ではなく、柔らかいプラスチック素材で出来ていたので、外しても特に邪魔になるということはなかった。面白いのは内部のドライブベイで、3.5インチの部分が本体から外れ(外さないとマザーボード設置後のドライブ組み込みが出来ない)、外れたベイがさらに一本のネジで二つに分離・合体するというウルトラホーク1号のような構造をしていた。薄っぺらな英語のマニュアル1枚のみをよおく見ないとよくわからない構造である。このマニュアルに指示されたネジが実際には違うということを除けば、組み立ては少々の手間だけで完了した。

  早速通電する。

  マシンは簡単に起動した。

  移植したファンも、電源ユニットのサービスコンセントもちゃんと稼働する。

  よしよし。これで熱(とパーツの詰め込みによる接触)の心配はなくなった。ケース付属の、二重関節を持った柔らかいフタも感じがよい。不要な物だし、片側がちゃんと閉じないが、可動機構はこれも柔らかい素材で作られていて、よけいな力を入れない限り、すぐに壊れるということはなさそうである。    ←その後やっぱり壊れた(笑)

  広いHDD領域。速いCPU(当社比)。V-PORTの使えるビデオカード。細く高く奥行きの短いケース。グッドだ。

  完成したマシンを前に、しばしほうける。

  夢ではないのか。

  このケースも含めて、最終的にかかったお金は次の通りである。
ビデオカード Canopus PWR128A-GTV \6,800
CPU Intel Celeron466PPGA Retail \10,880
マザーボード Asustek P3B-F \14,500
内蔵HDDドライブ IBM DJNA352030 \17,100
SCSIカード I/O DATA SC-UPCIiNB \5,280
S-DRAM DIMM
  
Nobland
  
128MB-168Pin128Mbit(cl2/PC100) \15,980
  
CD-ROMドライブ MITSUMI FX-48 x48ATAPI \5,080
FDDドライブ TOMCAT TC-FD35M-3B \5,000
サウンドカード Creative B-PCI128D(OEM) \3,980
キーボード メーカー不明 BTC5510M(88Key) \2,980
マウス Logitech FirstMouse+ \1,980
オーディオケーブル メーカー不明 MPC2-MPC2 \500
CPUアダプタ Asustek S370-L \1,980
ケース(旧) Justy TK-2002BL \6,800
スマートケーブル ミヨシ FDD用 \1,580
スマートケーブル ミヨシ EIDE用 \2,480
スマートケーブル ミヨシ EIDE用 \2,480
ケース(新) SystemWorks S-8(\8000+\1500) \9,500
小計       \114,880

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  スマートケーブルがなければ\108,340。しくしく。

  総額11万4000円。最初は10万円以内に収まるかとも思っていたが、まぁこんなところであろう。最初の愛機を買ってから5年。あのマシンの数倍、あるいは数十倍の性能を誇るマシンが、この値段で買えた。

  やはりあきれるほどの価値下落である。感慨深いとしか言いようがない。

  マシンの使用感は、もう快適の一語に尽きる。20GB(フォーマット後の容量は19.3GB )のだだっ広い HDD は空きまくっている。感無量。



*おまけ    Fusion PC(マックOSエミュレーター)  導入記

1/20

  マシンの完成を機に、Fusion PC(ウィンドウズ上でマッキントッシュのOS、漢字Talkをアプリケーションとして稼動させようと云う特殊なソフト)の購入を決定。ぷらっとほ〜むに電話をしたところが、「必ずトライアル版(デモ版)をダウンロードして試してからにしてくれ」という話だったので、仕方なく、年末以来ご無沙汰だったインターネットに接続することになった。

  Yahoo!をうろついているうちに、目当ての日本代理店経由でアメリカの開発会社MicrocodeSolution社にたどり着き、あっさりとダウンロードに成功。ついでに日本代理店のオープンテクノロジー社のリンク集からFusion のインストール経験者が、その様子を解説してくれているありがたいHPを発見(ポセイドンさんのサイト)、保存しておく。このファイルは後々大いに役に立った

  しかし、その解説にあったDOSモードでのみ稼働するデモ版の実行に必要な、DOS用のマウスドライバが発見できない。Windowsは、95以降システムCD-ROMの中にDOS用のマウスドライバを用意していないのである。当然古いWin95CD-ROM内にはない。NECの9801用DOSのドライバは使えないし、EPSONの98(PC-9801)互換機用Win3.1のDOS用ドライバも使えない。

  悩んでヴェクターのHPにもいってみたが、DOS用のフリーのマウスドライバはない。いまさらDOSのドライバでけつまづくとは思ってもいなかった。

  その後も数日間マウスドライバを捜し続けたがどこにもなく、弱り果てたところが、保存しておいたポセイドンさんのFusion インストール体験記(&詳細情報記録)のWEBページに、デモ版に必要なマウスドライバは、なければFreeDOS(DOS互換OS)のサイトからダウンロード可能、と書かれていてアドレスまで書いてあったのを発見した。なんとも灯台元暗しな話である。早速ダウンロードしてきた。

  これを、親切にも同じくそのページに書かれていた、「忘れている人のためのDOS窓でのドライバ組み込み記述ガイド」に従ってPIFに組み込み、いざデモ版のセットアップを開始。最初はマウスカーソルが動かないっ!  と混乱したが、許諾書(英文)に同意していなかったためとわかって成功。マックからユーティリティを使ってコピーしておいたROMファイルは無事認識され、Fusion PC(デモ版)が起動した。

  しかし漢字Talk7.5.5のCD-ROMからの起動を選択してもこの機種には使用できません、と(MacOSに)告げられてしまい、Fusion PCのディレクトリに作成したMacフォーマットのドライブイメージファイルにシステムのインストールが行えない(Fusion PCは自分自身のディレクトリにハードディスクのイメージファイルを造り、それをMacのシステムドライブとして扱うことで、MacOSを起動させるのである)。7.1のCD-ROMでは文字化けしたエラーメッセージが出てやっぱり起動不能になった。

  これはポセイドンさんの解説WEBに書かれていた問題で、汎用のシステムではなく、特定の機種用のシステムを使っていることが原因らしい。汎用のシステム(漢字Talk7.5.3)もあるにはあるが、これはMOに入っているので、SCSIデバイスの使えないデモ版では導入できない。そこでポセイドンさんのWEBページに書かれているアドバイスに従い(お世話になりまくり)、Mac上でShrinkLapを用いてハードディスクのボリュームイメージを作成してOSをインストール、その後、これをWin上でFusion のディレクトリにコピーし、起動ドライブとして認識させることでOSのセットアップに代わらせることにした。

  何度もマシンを切り替えて、やっと成功。

  MacOS 7.5.3は無事Windows上に起動した。ちょいとマウスの動きがぎくしゃくしているのと、画面の垂直周波数が高く設定できないためちらちらするのを除けば、なかなか快適な操作感である。ハードウェアを操作するアプリ(機能拡張とかね)以外は、ほとんどのアプリケーションが問題なく稼動した。   



  てなわけで、私のマシンは無事起動することができました。
  しかし、一度完成して満足したマシンも、しばらく使っていると不満な点や、パーツを買い換えて交換してしまったりした部分などが生じてしまうもので、かくいう私のマシンも現在は上記のような構成にはなっておりません。幸いマザーボードがメチャクチャ安定しているので、特に深刻なトラブルにはあったことがなく、安定性重視でパーツを選んで正解だったような気がします。
  おまけで紹介したFusionPCは、あまりに起動音がしょぼいせいか、あるいはDOSでエミュレートするマウスがあまりに遅く不自然な動きをするせいか、あんまし使っておりません(笑)
  やはりマックはちゃんと別に立ち上げた方が落ち着くようですわ。ま、趣味の領域ですな。
  自作機は雑誌に紹介されているような基本的な事柄を知っていれば、上記のようにエラく簡単です。やはり好みの部品でマシンを構成できるのは大きな魅力です。一度お試しになってはいかがっすか?
  最新の性能を追いかけようとすると、かえってせわしないかも知れませんがね(笑)


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all Text written by @ Kaikou "Hirohumi Kinoshita"