隙をみて「A.I.」を見に映画館へ。実はこの映画館は金曜日がレディースデイで、千円で見れる!喜び勇んで行ってみたら…夏休みだという事を思い知った。お子様の多いこと!!家族連れの80%がポケモンか、千と千尋の神隠し。A.I.も満員御礼で場内入れ替え制。早めに行ったので悠々と席GET。
久々に長めの作品。「2001年宇宙の旅」に比べれば短いけど(笑)いやー問題作ですな〜。中学生以上でないと、ショックでかいっすよ!捨てられたロボット達が、ジャンクパーティで壊されるシーンは残酷。…闘牛や捕鯨に反対してる人達でも、こーゆー事はするんじゃないかって思う。生の無い物に対してだし。泣きの山場は3回程あって、ちょっとヤラレてしまった。でも、女性向けSEXロボットのジョーが笑わせてくれたから助かったけど…もちろんオトナの笑い(爆)
いくらキューブリックの作品でもスピルバーグが監督じゃ、ただの「ピノキオ」になっちゃうんじゃないかなーと思ってたけど。いや結構〜頑張ってましたなースピルバーグ!後半のライティングとかキューブリック風に見えた。感心。実際キューブリックが生きてたら、もっと口出しして違う映像になってたかもしれないけど。
「2001年」のHAL9000と人間の関係が「A.I.」ではこうなるのかーって色々考えた。すごく残酷なテーマ。ロボットはひたすら忠実に任務を遂行する。それが惑星探査(任務を妨げられた?という矛盾からHALは人を排除するけど)から、永遠に愛するという任務を与えられたのが今回の映画。だって人間は寿命があるけど、メカは永遠。しかもデイビットが作られた本当の理由も人間のエゴっぽい。いつか死ぬから、ヒトは愛すべき愚かな生物なのかも。ラストはメカにとってハッピーエンドで良かった!オチは「アンドロイドは電気羊の夢を見れた」ってとこでしょうか。←SF古典ファンにしか判らん。
しかし最大の驚きは、字幕が戸田奈津子!まだ現役なのねービツクリしました。最近は映画俳優とかの通訳が多いから。あとさースピルバーグ〜最初に「キューブリックに捧げる」って入れなよ〜?客の70%はエンドロール見ないで出ちゃうからさー…って天国のキューブリックに向けたメッセージか。納得。