前回のコミケットでSV補完委員会のスペースにて「SV-98でファイバーチャネルの動作を確認!」という張り紙をごらんになった方もおられるかと思いますが、実はコミケットの前日に試行錯誤の末にディスクを認識させることができたため、あのような張り紙を出すことになったわけです。
ということで、今回は SV-98 において Sun StorEdge A5000 が使用できるようになるまでをまとめてみましたが、記載されている内容については、私は一切保証しませんし、それに伴って発生した如何なる事故にも責任は負いませんので、あらかじめ御了承ください。
なお、接続に使用した OS は WindowsNT 4.0+SP5 の組み合わせです。
なにやらこの HBA は EMC 用のデバイスをつなぐことを想定しているモデルのようで、通常モデル(無印)も別に用意されている模様ですが、詳細は不明です。BIOS も PLCC ソケットに実装されていますが、当初は中身が空になっており、自分が使用するアーキテクチャに合ったものを流し込んで初めて BIOS が使用できるようになります。
なお、当然ながら SV-98 および PC-98 用の BIOS は用意されていませんので、空の状態のままで使用するか、既に中身が入っていた場合には PLCC ソケットから引き抜く必要があります。
また、この HBA は接続するケーブルの種類を変更できるように Compaq の CPQFC と同様に GBIC を使用する形になっています。
ちなみに、前回予告した Emulex LP7000 は、LP8000 が入手できたので処分してしまいました。
付属している GBIC モジュール。
その他には特に問題となることはないと思いますが、必ず BIOS の内容が空もしくは BIOS 自体が引き抜かれている状態で実装して下さい。
なお、毎度のことながら、SV-98 model3 においてクロックアップをソケット化で行っている場合には、最下段の PCI スロットには物理的に実装できませんのでご注意下さい。
ここまでは正常に認識できたので、前回と同様にソフトウェアで RAID を構成してみることにしました。今回は 36G のハードディスク3つでストライプセットを作成し、ベンチマークを行いました。
以下はベンチマークの結果です。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.30 (C)EP82改/かず ★ ★ ★ M/B Name SV-98 model3-20(仮) Processor Pentium(MMX) 209.85MHz[GenuineIntel family 5 model 4 step 3] VideoCard MELCO WGN-A/WSN-A グラフィック アダプタ Resolution 800x600 (16Bit color) Memory 522,620 KByte OS Windows NT 4.0 (Build: 1381) Service Pack 5 Date 2002/12/07 19:49 SV-98/2-B04 または SV-98/2-B04 互換 MYLEX DAC960 MYLEX DAC960 MYLEX DAC960 MYLEX DAC960 MYLEX DAC960 MYLEX DAC960 SV-98/2-B03 または SV-98/2-B03 互換 TEAC CD-ROM CD-532S 5_0A HP C1537A L708 Emulex LightPulse - Private Arbitrated Loop IBM-PSG ST136403FC !#B324 IBM-PSG ST136403FC !#B324 IBM-PSG ST136403FC !#B324 SEAGATE ST318203FC F304 SEAGATE ST318203FC F304 SEAGATE ST118202FC FD9E SEAGATE ST318203FC F304 SEAGATE ST318203FC F304 SEAGATE ST118202FC FD9E SEAGATE ST118202FC FD9E SEAGATE ST118202FC FD9E SEAGATE ST118202FC FD9E SEAGATE ST318203FC F304 SEAGATE ST118202FC FD9E Emulex LightPulse - Private Arbitrated Loop ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw 11374 7656 5884 3369 2505 4583 1 Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive 1328 178 297 2 27233 29680 3093 P:\10MB |
右上の Adapter Controls のところに「Point to Point」というチェックボックスがあり、今回のような接続状態の場合にはチェックを入れる必要があるように感じられますが、これにチェックを入れるとディスクが見えなくなってしまいます。その代わりにコントロールパネルの SCSI アダプタの一覧にはホストアダプタの名前が表示されるようになりますが、どのような理由でそうなってしまうのかは不明です。
1点目は HBA とディスクとの相性の問題です。通常の SCSI にも HBA とディスクの間で相性があるように、ファイバーチャネルにも相性があるようです。現在までで、
2点目は SV-98 で使用する場合にのみ発生する問題ですが、SV-98 では完全に未使用の状態のディスクは認識できないようです。新しいディスクは使用する前に Express5800 などの AT ベースのマシンに実装されたファイバーチャネルの HBA を通して、署名を書き込むなどの作業を行ってからでないと、SV-98 に実装されたファイバーチャネルの HBA からはオフラインとして認識されてしまいます。