AMD K6 への換装

はじめに

 発端は、我が家の P55C(ゲタなし) の倍率設定が怪しくなってきたことでした。そのため、とりあえず「やはり I/O 電圧は 3.2v 前後じゃないと危ないらしい」と考え、「だったら K6 233MHz 版が良いのでは」ということで搭載してみました。今回は 233MHz 版を選択したので電圧設定はまったく問題ありませんでしたが、その他の周波数のものを搭載する場合にはゲタなどが必要になるでしょう。


改造に必要な材料

 この改造には、以下の材料が必要です。

改造の大まかな流れ

 改造は以下の手順によって行われます。
  1. 背面パネルを取り外す
  2. 電源ユニットを取り外す
  3. 電源ユニットの 3.3v を調整する
  4. CPUを載せかえる
  5. 本体を組み立て直す
 ですから、本体を分解できない方は必然的にこの改造は行えないことになります。


電源電圧の調整

 まず、本体の電圧を調整します。とりあえず K6 233MHz 版の動作電圧は 3.2V となっています。ですから、通常の電圧である 3.3v を調整せずに載せかえを行っても、それほど問題はありませんが、発熱が激しいので、可能ならば電圧の調整をお勧めします。
 電源ユニットのボリュームは、背面側から見て左が 3.3v 系、右側が 5v 系ボリュームです。いずれも反時計回りで電圧が下がり、時計回りで電圧が上がります。私は 3.3v 系の電圧を 3.25v 程度に調整して搭載しました。


ゲタの設定

 次にゲタの設定を行います。とりあえず CPU を外した PK-686P125 にはジャンパが見えると思います。工場出荷時は 9-10 がショートされていると思いますが、それを 7-8 をショートに変更する必要があるみたいです。この点についても、どう変化するのかよくわからないのですが・・・。
 蛇足になりますが、ジャンパの 1-2 が BF0 で、3-4 が BF1 とつながっているようですので、倍率もある程度は変えられます。ただし、特定ロットの4倍速を目指す場合には、BF2 用にジャンパを設定するか、もしくは BF2 を最初から Vss とショートしておく必要がありますのでご注意下さい。ちなみに BF2 を使用する可能性があり、かつ PK-686P125 のゲタ単体で搭載可能な CPU は K6 233MHz ぐらいでしょうから、最初から BF2 をショートしておいても問題ないでしょう。


CPUの載せかえ

 まず、PK-686P125 のゲタに K6 233MHz 版を差し込みます。下に厚めの導電スポンジなどを置いて、上から垂直に全体的に体重をかけていくと、すんなり入ります。それが終わったら、実際の CPU ソケットに PK-686P125ゲタ+K6 を搭載し、改造は終了となります。


おわりに

 やはり CPU のクロックが P55C 搭載時と同一なので、ライトアロケート関連を設定しても、体感速度はあまり変わりません。まあ、P55C をゲタなしで載せようとして、どうしても電圧調整がうまく行かなかった場合にお勧めの改造方法と言えるでしょう。ただ、現在となっては K6-2 が出ていますので、そちらの搭載をお勧めします。

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