IDT C6-2 への換装
はじめに
ある程度は P55C,221MHz で満足していたのですが、このごろ話題になっている C6-2 を搭載してみることにしました。とりあえず、当方の PC-9821 Xt はゲタを使用できないので、
電圧変更にゲタを必要としない、というのは非常に好都合だったわけです。
改造の手順
さて、 C6-2 は 225MHz 版には 3.3v のものがある一方で、240MHz 版は 3.52v だけのようです。ですから、高い動作クロックを求める場合には電源電圧の調整が必須となります。電圧調整用のボリュームは、電源ユニットを前面パネル側から見て左側が 3.3v 系、右側が 5v 系となっていて、時計回しで昇圧、反時計回しで降圧となります。ですから、3.3v 側をだいたい 3.52v 程度に調整してやれば動くはずです。
C6-2と電圧の関係
当方の PC-9821 Xt はクロックアップしてあるので、そのまま C6-2 を搭載すると、仮に最上位の C6-2 を使ったとしてもオーバークロック動作になります。さらに、電圧の設定によってはうまく動作しなかったので、実験結果を付け加えておきます。いずれも 252MHz で駆動させた場合です。
- 3.45vに設定した場合
DOSは問題ありませんでしたが、Win95 起動時のファンファーレでハングアップしたり、デスクトップのアイコンが表示されるまでにハングアップしたりします。
- 3.52vに設定した場合
Win95 でハードディスクにある MPEG ファイルを再生中にハングアップしました。また、デスクトップの画面を表示している状態でハングアップしました。
- 3.60vに設定した場合
とりあえず安定して動作しています。
おわりに
ちなみに、252MHz で駆動した場合、Win95 起動時に保護エラーが出たので、現在は起動ロゴを出さないようにしてあります。また、CPU の冷却には三洋のMC(大)を使用しています。
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