AMD K6-III への換装

はじめに

 さて、K6-2 に換装した際に「あくまで通過点である」と書きましたが、やっと K6-III を搭載するところまでこぎつけました。以下では当方の環境で行った換装実験の結果です。 なお、セカンドキャッシュは PC-9821XV20-B01(512K) に交換してあります。


改造に必要な材料

 この改造には、以下の材料が必要です。


動作するゲタの種類

 私が今までに試した K6-III が使用可能なゲタは以下のとおりです。  ただし、PL-J98/PLUS はメモリチェックから先に進みませんでしたので、この場合はセカンドキャッシュを取り外さなければいけないのかもしれません。ちなみに、HK6-MD300-N を使用した場合には、この問題は発生しませんでしたので、この系列を使ったほうがよいと思います。


電圧と倍率の設定

 ここから先は HK6-MD300-N のゲタを使った場合を書きます(すいません、セカンドキャッシュを外すのは耐えられなかったので・・・)。とりあえず問題になるのは電圧の設定ですが、当方の環境では 2.2v の設定でも問題なく動いています。ちなみに、ジャンパをいじると 2.5v 程度が出せるようになるらしいですが・・・。

 なお、当方の環境では 2.2v の設定では 470MHz 動作時に不安定になりましたので、オーバークロック動作を行う場合には、推奨電圧以上の電圧をかけることをおすすめします。

 倍率の設定は、2倍速設定が 26351 以降の K6-2, K6-III では6倍速設定になりますので、JP1 をショート、JP2, JP3 をオープンに設定します。


冷却について

 さて、K6-III に 2.5v 前後をかけて動作させると、相当な発熱になりますので、かなりの冷却が必要です。

 当方は K6-2 の時代までは SANYO MC の CPU-K3 相当品(つまり P55C 用)でお茶を濁していましたが、K6-III に変更し、実際に熱量を調べた上で、ヒートシンクの底部接地面積などから「もはや CPU-K3 では無理」と判断し、CPU-K5 に切り替えました。

 それでもヒートシンク部分はかなり熱くなります(表面積はそれほど広くありません)ので、CPU-K3 の底部の凹凸をフライスなどで削って使用した方が放熱効率はいいかもしれません。

 また、ゲタの VRM 部分に実装されている小さな四角い4個の部品が、ものすごく熱くなりますので、1センチ角のヒートシンクを2個ほど実装しました。


おわりに

 現在は本体のクロックアップと合わせて 445MHz 程度で動かしています。いちおう、470MHz 付近でも使用できましたが・・・。

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