本体のクロックアップ(シングル CPU 時)

クロックアップの方法

 クロックアップの方法はいたって簡単ですが、AIC-7870P がオンボードで搭載されていますので、マザーボード用のクロックモジュールのほかに、SCSI のクロックモジュールも交換する必要があります。

 マザーボード用のクロックモジュールは 60MHz(長方形) のもの、SCSI 用のクロックモジュールは 40MHz(正方形) のものが実装されています。これをそれぞれ高速なものに交換してください。なお、SCSI 用には 50MHz 前後のものを使用するとよいでしょう。
 また、クロックアップを行う場合には、工場出荷時から取りつけられているチップセット用のヒートシンクを、より大きいものに交換する、もしくは強制空冷を行う必要があります。

 さらに、工場出荷時の 5v 電圧は 5.00v なので、これを 5.15v 程度まで引き上げておいたほうがいいでしょう。電圧の調整は本体下部の電源ユニットの横の穴で行います。


クロックアップの上限

 これは、かなり個体差によって左右されるようです。参考までに、私の環境での実験結果を書いておきます。使用している OS は MS-DOS 6.2 と Win95 です。


製造番号 62〜製造番号 66〜
61MHz時アプリケーション使用中に固まることがあります。問題なく動作しています。
64MHz時OS を HDD から起動すると、NO SYSTEM FILES の文字とともにハングアップすることがあります。問題なく動作しています。
65MHz・66MHz時メモリチェックの直後にリセットがかかることがあります。セカンドキャッシュが動作不良になり、OS の起動時にハングアップすることがあります。
70MHz時メモリチェックの直後に固まることがあります。メモリチェックの直後に固まります。
72MHz・73MHz時メモリチェックの直後に固まります。メモリチェックの直後にリセットがかかります。
75MHz時メモリチェックの直後に固まります。電源投入直後にビープ音が鳴りつづけることがあります。電源投入直後にビープ音が鳴りつづけます。

 ただし、HYPER98 さんの環境では、75MHz のクロックモジュールを搭載した状態でも Win95 は使えた、という話がありますので、上がる個体を探すことが先決でしょう。

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