DLTドライブを接続する場合の注意

はじめに

 さて、当方の SV-98 model 3 では、通常はキャプチャを主な稼動目的にしていますので、キャプチャを続けていくにつれて、AVI や MPG もどんどん増えてきました。そこで、ハードディスク上からこれらのファイルを何らかの媒体に移動させる必要があるのですが、 できるだけ高速にバックアップを取るために、DLT ドライブを導入しました。しかし、導入するドライブによっては、注意が必要なため、以下に記しておきます。
 なお、接続を想定しているのは、外付け用の DLT ドライブです。内蔵用は板金加工でもしない限りは、搭載できないでしょう。


DLT2000 または DLT4000を使用する場合

 これらのドライブを SV-98 model 3 に接続する場合には、本体の SCSI 外出しコネクタが 50PIN であるため、そのまま接続することが可能です。また、WinNT 4.0 に付属のバックアップを使用するのであれば、ドライバは OS に付属しているので、用意する必要はありません。


DLT7000を使用する場合

 このドライブを SV-98 model 3 に接続する場合には、ドライブ側の接続コネクタが 68PIN なので、何らかの方法で内蔵機器接続用のコネクタを外に出して、そこに接続する必要があります。
 ちなみに、本体の標準 SCSI 外出しコネクタを 68PIN に変換して接続すると、メモリチェックの後に SCSI チェックに行った時点で固まりますので、御注意ください。また、WinNT 4.0 に付属のバックアップを使用する場合にも、ドライバは OS に付属していませんので、別途用意する必要があります。


DLT7000を接続する方法

 とりあえず、DLT7000 を接続する場合、最も簡単な方法は、PCI スロットに空きがあれば、AHA-2940W 系を新たに搭載し、ボード上の外出しコネクタに接続する方法です。しかし、当方の環境では、既に PCI スロットは使い尽くしているので、本体内蔵のコネクタを外に出す方法を採用しました。その方法を以下に説明します。


配線に必要な材料

 原理的には、内蔵機器接続用の 68PIN のコネクタを延長し、ディスクアレイユニット接続用のコネクタパネルに接続する、ということになります。この配線には、以下の材料が必要です。

配線の実際

 用意した材料を使用して、コネクタパネルまで配線してください。当方は内蔵ハードディスク接続用の1番下のコネクタを使用しました。ここに、外出し用のコネクタ部分を接続し、反対側にフラットケーブルを接続します。ここで、コネクタパネルに外出しコネクタを実装しておき、フラットケーブルの反対側のコネクタを接続すれば、内部の配線は終了です。

 内部の配線が終了したら、市販されている 68PIN のケーブルを使用して、DLT7000 を接続します。


まとめ

 今まで使用した感じでは、DLTtape III XT では、仮に DLT7000 を使用しても、転送速度は公称値の 10MB に遠く及びません。やはり 10MB なり、その前後の転送速度を出すためには、DLTtape IV を使う必要がありそうです。

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