大容量の HDD を内蔵する場合の問題

はじめに

 通常、SV-98 model 3 に HDD を増設する場合、本体に Wide SCSI が内蔵されていますので、適合する HDD を接続すれば、本来ならば問題なく使えるはずです。しかし、特定の HDD は使用できないようなので、問題が発生したドライブについて書いておきます。なお、この問題は当方の環境で発生したもので、他の環境で発生するかどうかは確認がとれていません。


使用できないドライブ

 さて、私が選択したのは Seagate の ST36530W(MEDALIST PRO) でした。しかし、このドライブを接続したとたん、SV-98 model 3 はメモリチェック終了後、先に進まなくなってしまいました。どうやら内蔵の Wide SCSI と ST36530W は相性が悪いようです。

 さて、これ以外にも「富士通製のドライブを接続したところ、同様の症状に見舞われた」という SV-98 model 3 ユーザも存在するようです。このようなレイから判断すると、内蔵の Wide SCSI と HDD の相性はかなり悪い、ということにります。

 さらに、最初(工場出荷段階)に搭載されていた HDD は NEC の DKU 型番で、実際には日立製ドライブの OEM でした。しかし、このドライブは SCSI コネクタの抜き差しを行うと認識しにくくなる、つまり「認識している状態であれば、下手にさわらない方がよい」というドライブのようです。というのは、このドライブを HYPER98 さんの SV-98 model 3 に持っていったところ、「つないでいるのに見えない」という事態が発生したためです。この問題は SCSI のクロックアップをすることで解消したようですが・・・。


使用可能なドライブ

 現在のところ、こちらで動作を確認しているのは、以下のドライブだけです。


ファイルシステムの問題

 さて、当方の SV-98 model 3 は、とある事情からキャプチャ専用機になってしまったのですが、キャプチャを行うためには Win95 が必要ということで Win95 をインストールし、さりとてデュアル CPU ということもあり、WinNT もインストールして使用していました。

 さて、キャプチャする場合には、当然のことながら広大な保存領域が必要になります。キャプチャと変換は Win95 で実行するので FAT32 で領域を確保しても問題ない、と私は考え、1ドライブ 4G 程度のパーティションを作成しました。

 すると Win95 を起動した場合には問題なくそのパーティションにアクセスできるのですが、WinNT を起動しようとすると、P55C×2 環境でのインストールと同様に起動途中でリセットがかかってしまう、という新たな問題が発生しました。


回避する方法

 この問題は、FAT32 を使用することを諦める、もしくは WinNT v5.0 を使用する、あるいは 1st CPU を P54C にすることで回避できるようです。しかし、WinNT v5.0 はまだβ版の段階で、デバイスに対してのドライバがまだ出そろっていない状態であり、キャプチャボードで取り込めるファイルサイズの上限が 2G だったこと、そして CPU を P54C に戻すなどということは論外、ということで今回は FAT32 の使用を諦めました。

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