CD-Rドライブを接続する時の注意点

はじめに

 さて SV-H98 model 50f には PC-H98-B12(以下、B12 と表記) 相当の SCSI ボードが搭載されていますが、この B12 は NEC 純正の唯一のバスマスタ対応ボードなので、ある程度の転送速度が期待できます。そこで、「5インチベイ用の機器も搭載できるようになったことだし、CD-R(RICOH RO-1420C) でも搭載してみようか」ということで実験してみました。

 しかしながら CPU が P5,66MHz という情けない状態なので、できる限り SCSI バスの負荷を減らそう、と考えました。そして選択したのは「とりあえず B12 をもう1枚実装して、HDD と CD-R を別系統にしよう」ということでした。


初期の接続パターン

 というわけで、内蔵の B12 相当品には HDD を、増設した B12 には CD-ROM ドライブと CD-R ドライブを接続し、焼き込みを実験しました。すると、特定の焼き込みソフトをインストールすると、エクスプローラを立ち上げた途端に、システムが落ちるようになりました。

 さらに、この状態で CD-DA からのトラックリードをかけたところ、焼き込みソフトは異常終了してしまいました。おまけに、単純な焼き込みですら「SCSI通信エラーが発生しました」というメッセージが出てしまい、実現できませんでした。


最終的な接続パターン

 以上の実験結果から判明したのは、「どうやら B12 は CD-R ドライブを制御するコマンドが怪しいらしい」ということでした。そこで、CD-ROM ドライブと CD-R ドライブを PC-9801-92(以下、92 と表記) にデュプレックスケーブル経由で接続したところ、エクスプローラは全く落ちなくなりました。また、CD-DA のトラックリードも問題なく行えるようになりました。


おわりに

 というわけで、B12 を2枚実装した状態で、各々に機器を接続して CD を焼く、という夢は実現できませんでした。しかしながら、CD-ROM ドライブと CD-R ドライブを 92 に接続すれば、いちおう焼くことは可能なようです。ただ、焼き込み速度は2倍速が限界のように思えます・・・。

 というのは HDBENCH で「READから測定」にしておくと、読み込み、書き込みともに、だいたい 800K 程度しか転送速度が出ていないためです・・・。

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