From LongTimeRiders YahGo!Go!! First Up Load 000720

タイヤ交換の方法
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さて、この間 僕はタイヤを替えてきました。
皆さんはタイヤを替える時はどうしますか?
自分でやりますか?それともバイク屋さんにまかせっきりですか?
今のオンロードバイクはほとんどチューブレスタイヤですが
オフロードバイク(というよりスポークホイルのバイク)は
一部を除いてほとんどチューブタイプのタイヤです。
チューブタイプはパンクすると中の空気が抜けるのが早く、
そのまま走ることはできません。
もしそのまま走っていると、すぐホイルのリムが変形してしまって
再びまともにタイヤがはめれなくなる可能性があります。
すぐ近くにバイク屋さんがあればいいのですが、
なければバイクを押していくしかありません。
だからこそパンク修理にも行うタイヤ脱着のことについて
知識だけでも知って欲しいと思います。
原理がわかればタイヤ交換なんて簡単ですよ。
タイヤ脱着の原理
これはホイルにはまってるタイヤの断面図です。
ホイル径やタイヤ巾についてはある程度簡略化してありますが原則的にこんな感じです。
黄色に塗ってあるのがホイルです。自分のシェルパにちなんで(金色)黄色にしました。
青と赤に塗ってあるのがタイヤです。青い部分の外側が接地面です。
赤い部分は「ビード」俗に”ミミ”と呼ばれる部分でチューブレスタイヤの場合
ここがホイルに密着して空気が抜けないようになっています。
ミミは丈夫でなくてはなりません。中にビードワイヤーと呼ばれるワイヤーが入っています。
ミミの一周長はホイルと同じで、しかも決して延びたり縮んだりしません。
もしミミが延びたりすれば走ってる時にタイヤが外れてしまうかもしれません。
タイヤの脱着とはミミの部分をタイヤレバーで力任せに伸ばして
(まるでゴムひもを伸ばすように)行うものではないのです。
そこでまず中の空気を全て抜いて圧力のなくなったタイヤのサイド面を足などで踏んで
ミミをリムから外しましょう。リムのなるべく近くを踏むのがコツです。
この作業を「ミミ(ビード)を落とす」といいます。
リムとビードははめ込みのフタみたいなもので
一箇所ミミが落ちればあとはグルリと一周落ちていくものです。
そして全周、表も裏もミミがはずれた状態がこの図です。
そこで落ちたミミの一方側をホイルの窪みに押し込んでみましょう。
図では左側を押し込んでいます。
どうですか。右側の方から外れていきそうでしょう。
タイヤレバーを使って段々リムの外側に出していきましょう。
ミミを出した部分が再びリムの中に落ちてしまわないように
出した両端を支えるために2本、新たにミミを出すために1本
合計3本のタイヤレバーがあると作業がしやすいです。
出したミミの対角線のミミがリムの窪みにはまっていれば結構簡単に出てきます。
ミミを半分から5分の3まで出せばあとは手で充分出てきます。
タイヤの片側のミミが完全にホイルから外れました。
ここから先は軟らかいタイヤなら手で充分外れます。
太いタイヤや硬いタイヤはやはりタイヤレバーが必要でしょう。
しかしこの図で上の方からは、既に出ているミミが邪魔になって
うまくタイヤレバーが入らないでしょう。
下からタイヤレバーを入れて上に外すほうがやりやすいです。
その場合特にリムの外側が傷つきやすいのでリムカバー等で傷つき防止をしてください。
もう一息です。がんばって!
はい、完全に外れました。
どうですか?以外に簡単そうでしょう。
まぁ作業に慣れるまでは結構大変ですが、慣れてしまえばどうって事ないですよ。
作業としては図6、図7あたりが難しい作業ですが
パンクの修理は図5の段階で出来てしまいます。では順を追って説明していきます。
1、 ブレーキキャリパ、スピードメーター、チェーンなどホイル脱着に邪魔な物を
   外す、又はボルトを緩めておく。
2、 アクスルシャフトを外しホイルを外す。
3、 タイヤのエアーを抜く。(虫外しで虫を外す。エアーバルブのナットを目いっぱい緩める。
   ナットは外してしまわない方が無難。同時にビードストッパーが着いていれば
   同じようにナットを緩めておく。エアーバルブの口金とビードストッパーを
   押し込んでみて自由に押さえれるか確認する。特にビードストッパーは張り付きやすい。)
4、 ミミを落としていく。(エアーバルブの口金とビードストッパーのところは中に
   押し込みながらミミを落としていく。)
5、 エアーバルブの口金の所から口金を押し込みながらタイヤレバーで
   ミミを外側に外していく。
6、 片側のミミが完全に外れたらエアーバルブのナットを外しチューブを取り出す。
   (パンクならこの時点でパンク修理をする。タイヤの内側に何か刺さって
   突起物がないか確認。以下 10 へ。)
7、 タイヤを立て下のミミを窪みにはめた状態でタイヤとホイルを外す。
   (割と手だけで外れるが外れなかったらタイヤレバーを使う。)
8、 新しいタイヤのミミにタイヤクリーム(なければ石鹸水、CRCでも可)を塗る。
9、 ホイルを固定してタイヤのミミをホイルの窪みにはめるように当て
   左右に少しずつずらしながら押さえ込んでいき片側のミミをはめ込む。
   (ビードストッパーをつけている場合ビードストッパーのボルトを押さえて
   隙間を作り、下側の隙間にミミをはめ込んでから押さえ込んでいく。)
10、チューブを口金のところから入れる。タイヤのミミを広げながらの作業で
   結構大変。自分はこの作業だけは嫌いです。
   つけたらナットは一番緩く仮止め。全部入れ終わったら一旦エアーを入れてやる。
   これはチューブが中でよじれたりしないようにするためでチューブがある程度
   膨らんだらエアーを抜く。
11、エアーバルブの口金の対角のほうからミミをリムにはめ込んでいく。
   ビードストッパーが着いていればボルトを押さえ込みながらはめ込んでいく。
   半分ぐらいまでは手ではまり込んでいくが、あとはタイヤレバーを使ってはめ込む。
   口金のところはやはり押し込みながらはめ込むこと。
12、はめ込み完了。エアーを入れる前にミミとリムの間にチューブが挟まってないか
   確認する。挟まっていたら、はめ直しした方が無難。
13、虫を着けてエアーを多めに入れる。だいたい3から5キロぐらい。
   エアーを多めに入れてミミをリムにはめ込むため。
   チューブレスだと”パチン!”と音がするがチューブレスだと音がしない時もある。
   確実にはまってるか確認する。
14、エアーを規定圧にする。ホイルバランスをとる。ホイルを車体に取り付ける。
                   以上です。
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