2.2(B♭)

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本当はもう一節長く2尺8寸くらいの竹を作ろうと思っていた竹材だったのですが、ふと思いついて一節短く切ってみました。切ってみるとビックリするほど太く「わあ、これはちょっと・・・」と思いましたが、切ったものはしょうがないので製作開始。節を抜いて歌口を切って手孔をあけて管尻のサイズを吹きながら少しずつ削っていきました。するとどうでしょう。いい音がするじゃないですか。内径がかなり大きいにも関わらず甲のヒもよく鳴りますしなんと入っても音が「剛の音」とでも申しましょうか、太くてワイルドな感じです。今までも長さに対して太めの竹を作ってきましたが、このおもいきった太さの竹に挑戦して「目からうろこ」を味わう事が出来ました。メリ音の強さがたまりません。この竹は、「本曲はやっぱりこの感じの音だ」ということを、はっきりと解からせてくれました。まだまだ問題は多々ありますのでこれからちょこちょこいじくっていくつもりです。(管尻以外も少し手を入れ始めています。いじくりすぎてガクッと性能が落ちないように祈りながら・・・よくあるんです。)未完成品ですがうれしくて発表してしまいました。

この写真ではもう一つピンときませんがかなり太いです。
指孔もかなりでかいです。
矯めもせず、殆どまっすぐの竹でした。
最近はこの手の竹には歌口入れてません。
管尻ちょっとでかくし過ぎたかとも思いましたがこうしないと鳴らなかったのです。
節を見ても肉厚の竹だということがわかります。でも管尻あたりの内径ははそんなにしぼんでいません。