地域回線の通信料(接続料):米国では月間約2,100円程度の定額料金で,地域電話線への無制限の接続が可能である。しかし日本では,従量制で100分当たり300円の追加が発生する。各種の割引制度もあるが定額料金を追加で支払う必要があるし,NTTがIP接続定額制を開始しようとしているが,地域限定であるので本レポートでは考慮外とする。日本のインターネット利用者の平均接続時間は130分/日で,電話料は14,000円強/月となる。
地域回線の通信料(接続料)(テレホーダイ利用):NTT東西地域会社は,夜間(夜11時から朝8時まで)一定額の料金で無制限の接続サービスを提供しており,月間利用時間の約30%が定額になり,残りが通常料金となる。ユーザ平均で14,000円強/月が12,300円/月程度になる。しかし,この定額制は,夜間のみの適用のため,通常の昼間の勤務者には利用できない。電子商取引などのサイトにアクセスしてこれを利用しようと考える人がこのテレホーダイを利用できない。
ISPの利用料金:ISPの利用料金に関しては,日米間でそれほど大きい差はない。日本でのISP料金は約2,000円程度であり,時間制限の短い安価なプランと,上限値を設けたキャップ制のプランがある。ISPの利用料金に比べ電話料が高額であるため,無料のISPサービスがそれほど大きい影響を持たないが,1,000円/月未満の安価なプランは初心者に人気が高い。
全料金(費用) 地域回線の接続料とISPの利用料金を合わせたものが全費用である。米国では月額4,200円($40.00)程度である。それに比べ,日本ではユーザ平均で月額16,000円である。テレホーダイを利用した場合でも月額で14,200円程度である。(図2)