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99年:1, 2, 3, 4; 00年: 5, 6, 7, 8, 9-1, 9-2, 10, 11, 12, 13, 14, 15; 01年: 16, 17; 02年 18, 19; 03年:20

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III. 日本の一般消費者のインターネット利用の状況

4. サービスプロバイダーとその評価

  • ISPのサービス概要

    日本におけるISPのサービスは,近年になって大きく変化している。すなわち,パソコン通信(電話線を経由してサービス会社のホスト計算機と直結して専用のメールサービスや会議室サービスを提供するサービス)を主体として利用されてきた日本の通信サービスも,インターネットを中心としたサービスに移行を完了し,キャリア系,コンピュータ会社系,独立系の3系統のISPが登場し,これらのISP間での統合・分立が進んでいる。また,最近では,CATVなどの地域に特化したサービス回線を有する会社がISPとして先進的なサービスの提供を開始していると同時に,ドリームキャストなどのゲーム機を通じて接続するサービス,iモードなど携帯電話やPHSを通じてインターネット接続サービスを提供する会社,また,安価もしくは,無料のサービスを提供する会社なども出現している。

    しかし,CATV会社を除き基本的に地域回線が接続時間に比例する料金体系を取っているため,ユーザ平均で接続時間が130分/月であり,支払う電話料も14,000円強/月である。ISPの料金は大変に複雑であるが,徐々に低額になりつつあり,平均して2,000円/月程度の支払いとなっている。このように,ISPの料金に比べて電話料金が7倍も高額であることから,インターネットの利用に積極的なパワーユーザは,ISPの料金が安価なプロバイダーよりも,少々高額でも,ビジー状況が無い(繋がりやすい),回線の速度一杯に使用できるプロバイダーを選択する傾向にある。このパワーユーザは現在最高速が実現出来るISDN(64Kbps)または,2回線を使用しての128Kbpsの接続を利用する傾向にあり,ISPもこれに対応する会社が出現している。

  • ユーザによるプロバイダーの選択基準
  • Yahoo Japan(雑誌)によるISPのユーザ評価調査結果によると,ISPの 選択基準は次のように分かれる。すなわち,初心者にとっての評価が高いISPと,パワーユーザにとっての評価が高いISPがあり評価尺度が異なる。各々の評価について述べる。

    1. 初心者向けのISPの特徴とISPの会社:初心者に好評なISPの特徴は次の通りである。 初心者の評価が高いAOLを例にとると,無料体験期間がある,アクセスポイントの数が多い,パソコン雑誌の付録などで簡単に加入が出来る,コンテンツが充実している,友人の勧めなどで評価を得ている。一般にインターネット初心者にとってネットへの接続は簡単ではない。そのために,友人の助けを借りたり,雑誌の付録などについているソフトを利用して簡単に接続でき,無料体験期間があり,コンテンツを一定期間であるが楽しむことが出来る,というのが大きいメリットであり,これが評価される。また,安価なプランがある事も重要であり,評価される。しかし,このような初心ユーザも1年以上を経過するとパワーユーザの方向に向かうので,パワーユーザの観点からの評価も無視できない。
    2. パワーユーザ向けのISPの特徴と会社:パワーユーザに好評なISPの特徴は次の通りである。 パワーユーザに評価が高いプロバイダーはDTIおよびIIJ4Uがある。この2社は98年以降ほぼ,満足度ランキングで連続的にトップレベルにランクされている。この2社の特徴は,1)つながりやすい,2)通信品質・速度に満足,というのがユーザの評価である。料金的には2社ともトップ10位に入っていない。DTIは料金キャップ制で128Kbpsをサポートしているのが評価されている。このランクに入る他のプロバイダーに,AT&T WorldNet ServiceおよびGOLが入っている。
    3. ユーザの不満足について プロバイダーの乗り換えを検討しているユーザは,次のような点を不満足に思っている。1)料金を安くしたい,2)通信品質を良くしたい,3)つながりにくい,が主流である。先ずは快適にインターネットに接続したいというのが日本のユーザの標準的な要求である。 コンテンツの不満足や,その他のサービスに関する不満足は色々あるであろうが,そのレベルに達していないのが実情である。

     

 
  • 特徴あるISPの紹介
    • DTI:1回線当たりユーザ数を10人以下に限定し,混雑地域は入会規制を取る。15分ごとにアクセスポイント-DTI間のping値(遅延時間)をウェブで公開してユーザに情報提供している。3,500円/月の上限制がある。
    • IIJ4U: 自社および関係会社で大容量のバックボーンや日米間の 回線の保有している。ISDN128Kbpsにも対応している。料金は4,900円/月の上限制がある。
    • ODN:実際に使用されているユーザ数が一番多いプロバイダーで,新電電の日本テレコムの運営する会社である。98年の調査では第8位であったが99年の調査で一位になった。料金は1,950円/月と固定で安価である。
    • AOL: パソコン雑誌などで無料体験サービス時間付きの CD-ROMを配布しており,同時に接続のためのソフトが添付されているので,インターネット接続を始めようとするユーザに好都合である。また,コンテンツやコミュニティ,無料体験期間が高く評価されている。月5時間までで950円と安価に電子メールが出来る。
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  • リーチ数の多いサイト

    いくつかのユーザ調査で,実際のアクセス数(リーチ)の多いサイトの調査がなされている。全体のアクセスの多いサイトは次の通りである。

    • yahoo.co.jp:検索サイトが著名で,最近はコミュニティサービスや掲示板,個人向けのサイトにカスタマイズ出来る機能などが追加されますます充実して来ている。
    • microsoft.com徐々にアクセス数を上げてきており,順当に二位にランクインしている。検索機能だけではなく,種々なサービスを広く提供している。
    • biglobe.ne.jp,geocities.co.jp,nifty.ne.jpなどが次いで順位を上げている。これらのサイトは,プロバイダーのポータルサイトであり,極めて似通った機能を提供され始めている。

     

  • ISPの所有する回線のバンド幅の例

    表2にネットワーク構成をウェブ上に公開している日本のISPの回線の国内・国債のバンド幅と国際回線の割合を示す。(いまだに情報公開に消極的で,ネットワーク構成をウェブ上に公開していない会社が多数ある。)

    表2.ISPの所有する国内・国際回線のバンド幅

 

    


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