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目を大切にしましょう

業界情報に関するコメント(その9-1)

2000年5月12日,18日,6月4日

小林 健三


 慌ただしい世の中です。この荒波にもまれることなく,自分を固く保持し,身を守って正しく正直に生きるように努められることを祈念しております。

 皆さんにおかれては,素晴らしいゴールデンウイークを過ごされたことと存じます。新入社員も,新入生も,この連休で身も心もリフレッシュされ,これからの一年に向けて頑張って欲しいですね。就職戦線の大学4年生も,これからが正念場です。

 今日は,厳しい現実が身をもって体験されました。日経平均が800円以上下落しました。今週でほぼ10%強のダウンです。

 このサイトは,この株安をあおっているのではないのです。皆さんに「なぜ自分で考えなければいけないか」「どのようにすれば自分で考えることが出来るか」をお知らせするのが目的です。新聞,ニュース,政府の発言に頼ることなく,事実を元に自分で考え行動することが大切であると言っているのです。これがシステムエンジニアの生きる道です。顧客におべっかを使っても,一時的には良いかもしれないけど,それは一時的なもの。絶対に自分で考え,良いものを判断してそれを顧客に提案する,これがシステムエンジニアの必須の条件です。

 

2000年5月11日:日経平均が800円下落!!!!あーあ,大変だ。

 「4月21日(金)に相当株価が下がった。4月17日から1週間の間に20,500円台から18,200円台まで2,300円下落した。」

 これは,4月28日号に記載の記事です。そして,今日(5月11日)また,大規模な下落です。800円以上の下落で16,882円になった。今週で合計1,200円ほどの下落です。4月17日(月)からカウントすると,合計で17.6%の下落です。

 

2000年1-3月期のGDPがプラス??

 もう,私はジャーナリズムと戦う気はない。勝手にやればいい。本当はこんなサイトはどうでも良いのだ。私は,経済企画庁よりデータも少ないし,何も判断材料はない。彼らが全ての数値を握っているのだから。彼らは,GDPの構成要素である個人消費支出の算出根拠までを変える権限を持っている。(正確に申し上げると,家計支出とは,一人暮らしを除く家計に関する「支出」を計算している。これはずっとそのままです。これを,一人暮らしの人の消費支出が伸びているのを考慮し,個人消費支出が伸びていると言いたいためにこれらの一人暮らしの人の消費支出を組み入れようとしているのです。これでは,統計量の連続性をどうするつもりですか。)

 1−3月は,通常ではうるう年ではない。そのため,89日あるはずが,今年は特例でうるう年になった。そのため,90日ある。そうすると,単純に計算して,1/89=1.1%多くなるのです。大きいですよね,これって。なにしろ,年間の成長率が0.6%あるかどうかをうんぬんして,これで「選挙に勝てるか勝てないか」の瀬戸際なんですから。4半期で1.1%ということは,単純計算で,年間で約0.28%押し上げます。だから,成長率がゼロでも,0.28%の成長率があるということです。単に一年がたった一日長いだけでそれだけの影響があるのです。[そんなもんですかね。本当は,自分のポケットの財布の重さは,うるう年であろうと無かろうと関係ないのですけどね。だって,給料はみんな<日給ではなく>月給だから,うるう年で一日長く働いたからといって1日分増えるわけではない。]

 これって本当に国民を馬鹿にしているよね。ポケットに関係なく,それだけ一日分多く消費すると言っているようなもんですよ。そんなもんですかね。ポケットにお金がなければ同じだし,給料で生活していれば,予算で縛られるから,一日分多くなるはずがない。でも,経済屋さんはみんなこんなことを言っている。[日経新聞,5月1日の記事より転載しました。済みません。編集上,多少,文字を移動させました。一切内容には手を加えておりません。]

 ね!!そうでしょう。野村総研予測で0.8%,日本経済センター予測で1.0%,個人消費を押し上げるって。やっぱり,あの金森さんの日本経済研究センターの方が多いですね。[新聞では,日経センターと書いてあるけど間違いよ。日経新聞とは何の関係もない。]

 それと,揚げ足取りで悪いけど,この新聞記者は掛け算,割り算を知っているのかな。それとも経済の授業を受けなかったのかな。今年の成長率が高ければ,発射台が高くなり,2000年度に向けた経済成長が大きくなるような書き方をしているけど,成長率というのは,年度計算で,昨年度に比べて,または,1990年とか言う基準年に比べて,計算するのであって,昨年度に比べる場合,1999年度の値が大きくなれば,2000年度の成長率は下がる,基準年度に比べるのであれば,全く関係ない。なぜ,発射台が高くなると,2000年度の経済成長を促進するのかな。多分,気分的な問題なんでしょうけど。

 どの研究機関も,精いっぱい,1−3月のGDPは2.1%以上持ってきています。これが,年間成長率が政府予測通り 0.6%を達成するために必須の値だから。そして,きちんと年間成長率は0.6%以上を設定していますね。何も民間研究機関が揃って,0.6%と書く必要はないではないですか。

 私は何も政府や民間研究機関がいけないと言っているのではないですよ。「余りに自主性がない。全く政府の機関誌に成り下がっている」と言っているのです。どこの誰が,独立した企業である民間研究機関がそろいも揃ってみんな,政府の予測と同じ,また,それ以上の値を予測値として出さなければならないのですか。

 この結果は,6月10日過ぎにはっきりします。景気動向指数なんか関係ありません。これは,経営者の感じです。感覚です。今年の昇給がどうだったかご存知ですか。今までの最低ですよ。はっきり言って,もしこのような景気なら,なぜみんなの給料をあげないのですかね。そうすれば,自然と個人消費は上がるのですけど。入りが少なくなれば,出が少なくなるのは理の当然です。

 

堺屋経済企画庁長官はなぜ景気の底にこだわるのか。

 本当に,もうどうでもいいいんだが。堺屋のオヤジさんが「日本経済を立て直した」といって勲章が欲しければあげればいいのだが。なぜ,そんなに景気の底打ちにこだわらなければならないのか??

 株価は市場に任せればいい。任せると,日経平均が下がる。下がると,宮沢さんがいちゃもんをつけた。それは次の項目で。

 私は経済屋さんではないから,景気の底をどう判断するか知らない。それはそうですよ。難しいですよ。信号がどんどん入ってくる。それを時々刻々と判断して,今その信号が上がっている,いや,下がっている傾向にあるが単に雑音で上がっているように見えるだけだ,なんて事を言わなくちゃ,ならないのだから,技術屋としてはこんな大変なことはないと思わざるを得ない。経済量なんて雑音だらけですよ。そして,大きいタイムラグがあるし,情報を収集するのも大変だし。気分で「景気動向」を回答する人も居るし。でも,結局何を信用するかというと,実績を信用する以外ない。実績とは何かというと,景気動向指数ではなく,GDPそのもの。それが一番重要。しかし,残念なことに,相当に時間遅れがある。しかも,正確な値を収集するのが非常に大変である。以前は,5年ごとにしか収集できなかった。国民経済統計というのがその本当の名称。これを産業連関分析に使った。皮肉なことに,レオンチェフというロシア系の経済学者。ロシアは,この経済を統制経済で実施して失敗した。中国も,計画経済でやっているけど,自由経済の方が良いと思い出しているようだ。

 これですよ。一番信用すべき値は。これを見て,景気の底がどこか今判断できるかというと,もう少し待たないと無理ですよ,というのが私の意見。だって,去年の1月から今までずっと下がってきているのだから。今年の1-3月でこれが上がったとしても,また下がらないと誰が保証するのでしょうか?神さんだけですよね。

 

日経平均に関するいちゃもん

 本当にびっくりすることが多い今日この頃です。誰もが信用する「日経平均」に政府の高官がいちゃもんをつけたのだから。誰とあろうか,宮沢蔵相です。急に株価が下がりだしたから,...もし,これが急に株価が上がっていたら,文句をつけたのだろうか? きっと付けなかったですよね。

 それと,株価が下がる前に「文句をつけて」居たら誰も問題にはしなかった。本当に。私もなぜこんな時期に入れ替えをするのかな? と思っていたのですけど。 でも,これは,上で書いたように,GDPの算出根拠の個人消費支出に「一人暮らしの生活者」の家計支出も算入しようとするのと同じ,極めて恣意的なことであるし,連続性が保たれる保証もない。施政者の「意志」その物です。日経新聞も,このように現在の株価が上昇しているときに,それをもっと助長するように株式を日経平均に組み入れることにより,「日経平均」自体もその影響をもろに受けて上昇するだろうと思ったに違いない。

 でも,あにはからんや,市場は敏感でした。「逆に反応して」しまった,というのが現実のようですね。ですから,こういうインデックス(指数)は恣意的にさわらないのが一番。市場のことは市場に任せるのが一番。PKO(Price Keeping Operation)(株価や円の値段を釣り上げるために,例えば郵便貯金の金を使って株を買う,国債を購入するようなもの)は止めましょう。これで,落ち着けばいいけど,市場のお金ってそんなに少なくないから,とても売りたい人の株を全部買うだけのお金があるわけではない。今までも失敗しているでしょう。)

 まあ,こんな具合だから,もうしばらく様子を見てみましょう。決して株を買わないように。投資信託にお金を預けないように。これは,私のサイトを訪問してくれた人へのほんの少しのアドバイスです。[このアドバイスに従って損をしてもオーナーの責任ではありませんので,念のため。]

 


目を大切にしましょう

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