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目を大切にしましょう

情通業界に関するコメント(その4)

1999年12月7日

小林 健三

1999年 12月7日:NTTのADSL利用料金が月額“800円”!?

本日のトピックは,NTTの提供する銅線(電話線)を使用して高速のデータ伝送を実現することが可能な「ADSL」を実現するために,NTTの設備(銅線など)を使用する必要があるが,この料金が「月額800円」と決まったことを中心にして記載したい。

この「800円」に対して,低額な常時接続サービスの提供に積極的な動きを示している,「東京めたりっく通信」も同意をしたと伝えている。同社は,いつまでもこの料金が決まらないので,12月1日に今年末から開始するADSLサービスの提供を一時延期すると発表していたもの。

「東京めたりっく通信」は,xDSL回線でのインターネット接続の実験に参加を表明しており,積極的に格安のインターネット接続サービスを提供する姿勢を見せている通信事業者の一つである。「MDF接続」(主配線盤接続)という形態でNTT東日本の銅線ケーブルを借り受け,xDSLサービスを実現する。個人向けには上りと下りの速度が異なるADSL(asymmetric DSL),企業向けにはADSLと速度対称型のSDSL(symmetric DSL)を提供する由。個人向けメニューの一つは,下り(NTT加入者局からユーザー宅方向)最大640kビット/秒,上り最大250kビット/秒でインターネットに常時接続して月5500円。ただし,この料金には銅線ケーブルの利用料は含まれていない。

今日の発表では,東京めたりっく通信は,個人向けに,6000円台で常時接続のインターネットサービスを提供することが可能になるとしている。しかし,当初は東京地区の実験地域に限定される。(試験サービスの提供エリアは東京都中央区,港区,新宿区,豊島区,台東区など,NTT地域会社がドライ・カッパーを試験提供するエリア。詳細には,NTT東日本の四谷,青山,池袋,三田,新淀橋(新宿区),茅場兜(中央区)という6電話局がカバーする地域で,特定の局番を持つユーザー)

NTTでは,早急にこの実験地域を拡大すると言っているので,この地域以外の個人もこの安価なサービスを享受することが可能となろう。

この料金には,通信料,接続料,および回線使用料の全てが含まれているが,それ以外,すなわち,ADSLモデムは含まれていないし,初期の工事費用も含まれていない。今までの発表では,これらの費用の概略は,

「加入料金として,個人では3万円,法人は9万円程度の初期費用がかかる。サービスの利用に必要なxDSLモデムは東京めたりっく通信がレンタルする。」

となっているから,やはり,ちょっと「月額 6,000円ぽっきり」では無理みたい。

 

ADSLサービスの問題点

このADSLによる低額の常時接続サービスに問題点が無いわけではない。すなわち,いくつかの問題点がある。

1.個人の宅内配線からNTT局の主配電盤までが「銅線ケーブル」である必要がある。すなわち,既にその回線(の一部)が「光ファイバー」化されている場合,このADSL技術を使用することが出来ない。

2.より重大な問題点は,NTTがこの「銅線」を全ての利用者に開放するか否か,プロバイダーに要求に対して開放するかどうか。むしろこちらの方が問題であろう。我々は,ISP(プロバイダー)のアクセスポイントが,なかなか家の市内電話地域に引かれないのをいらいらしながら待っていたことを思い出し,またこの時代が再現するのかと心配する。

3.ADSL技術は実験段階である。だから,未だまだ日本においては確立された技術ではない。既に米国では実用段階に入っているらしいし,上記の速度以上の速度を提供している会社もある由。実際NTTは,在来の高速伝送を実現させているISDNと混信することを恐れており,これが解決できなければ,定常的にADSLサービスを提供することが出来なくなるか,別途の回線を準備する必要がある。[このため,NTTは今回提示したADSL利用料金が高額になる可能性があると主張して来た。]

4.他の技術との競合。この,低額の常時接続サービスを提供するためにいくつかの技術が想定されている。すなわち,WLL(無線),CATV,ISDNなどのサービスの提供が検討され始めている。[既に,NTT東西地域会社が,時間限定での割引サービスをISDNユーザに提供する「アイプラン」が開始されている。] いずれも5000円程度から提供されるのではないかと期待されているが,ISDNを利用した定額の常時接続料金は,試験期間ではあるが8,000円であり,これにはISPの接続料は含まれていないし,さらに,高額なISDN基本料(2,830円)を支払う必要がある。

5.今まで,ISDNサービスを受けていたものにとっては,今までに導入した機器(TA+DSUなど)や屋内配線はどうなるのか。これは,ADSLでは利用できないのではないか。残念ながら,これは捨てなければならない。もちろん,屋内で「家庭内のLAN」を構築している人にとっては,ルータ機能部分が別の機器で構築していた人はこれはそのまま使えるので良いが,筆者のように,「TA+DSU+ルーター」など一体型の機器を高額で導入している人にとっては,この機器は全て捨てる必要がある。<残念でした。チーン。>

 


1999年 12月7日米国AT&T社の活発な動き

今までの経緯

日本のNTTと対峙する位置にある米国のAT&T社であるが,最近動きが急である。しかも,NTTと比べた場合,極めて先進的であると言わざるを得ない。

昔々,NTTもびっくりの 独占的な巨大通信会社 であったAT&T社は,1984年のAT&T 分離・分割により,地域電話会社は「ベビーベル」と呼ぶ20社の会社に分割され,AT&T社自身は,中・長距離通信に特化した電話会社に生まれ変わった。[この分割には,今回のNTTの持ち株会社と地域通信会社との関係のように,親子の関係はない。完全に独立の会社である。だから,「ベビーベル」会社が,資金や人的な資源をAT&T社と融通しあい,お互いにぬくぬくとした関係を保てるわけではなかった。研究所も分割され,それが今活躍している「ルーセント・テクノロジーズ」である。]

しかし,1996年の新電気通信法の成立後,通信会社の再編が進んでいるが,何もしない巨人「AT&T社」も,ナンと死にかけであったが,新しいCEOであるMichael Armstrong氏に率いられ,1998年にはテレ・コミュニケーションズ(TCI)などケーブル会社を買収して,一般家庭に対するアクセス回線を確保してきた。さらに,今年に入って,BT社と国際通信の分野で提携をして,日本においてもJens社がインターネット電話サービスを提供している。[米連邦通信委員会(FCC)は1999年10月22日、米AT&Tと英ブリティッシュ・テレコム(BT)による国際通信合弁会社「コンサート」の設立を承認した。] そして,このコンサートは2001年10月に解消された。通信業界の事業展開の難しさを如実に物語っている。[2001年10月加筆]

 

 

新しい動き

今日のニュースのみ拾おう。随分多い。

1.AT&T社の日本法人であるJens社は,インターネット電話「AT&T @phone」(AT&T アットフォン)の国際通話料金を,12月21日から平均14%値下げする。今まで,3分78円(対米国)であったが,これを69円に下げた。現在の最安値は,11月1日から値下げされたDDI社の156円/3分である(通常価格)。もちろん,千代田産業,KDDコミュニケーションズなども安価なインターネット電話サービスを提供しているが。

2.AT&T社は,TCI社買収で入手したCATV回線や固定無線網を,エキサイト@home社以外にも開放すると発表した。これは,マインドスプリング社との交渉の結果であり,FCCの勧告を受け入れたものである。

3.AT&T社は,音声,データ通信を含む固定無線の事業を分社化して,独自に展開する。AT&T社の北米における無線通信サービスの顧客数は1200万人で,年間の売上高は76億ドルにのぼる見込み。

4.法人向けのサービスを強化し,さらにIPネットワークを強化するための事業再編成を実施する。はっきり言って,通常の一般顧客向けの電話サービスを脱して,企業向けのデータ通信サービスに事業を展開するということであろう。というのは,中・長距離電話サービスでは,競争が激しく,ユーザーは少しでも安いプロバイダーに移る傾向にある。そのため,顧客の囲い込みが可能な,そして,利潤が多いと思われる方向に向かって事業の再編成を行うということである。

 

心配....強者連合が進むのが....

筆者は,常にNTTの悪口を言い,アメリカの事業者のやることを褒めているのではない。

しかし,このような強者がどんどん積極的な展開を図られると,弱小事業者の生きてゆく道が無いのが心配である。日本国内においても,NTTグループ企業を始め,金融業界においても巨大銀行が生まれるなど,強者連合が進んでいる。NTTグループの関係者は,AT&T社の分離・分割の時と比べて欲しい。分離・分割して,かえって大きくなったと考えるのが良い。JRの分割とは違うぞ,と筆者は思っている。

JRの時は,あんなもの,「地域に分割」しただけで,競争はないから分割以前と全く変わらない,と思っていた。しかし,最近のJRさん,今まで遊んでいた従業員が必死になって働いているではないか。今まで遊んでいた「品川駅」の膨大なコンコースも,知らないうちに,「ショッピングモール」や「素敵な飲食店街」などに生まれ変わった。もちろん当然ですよね。あんなに立地条件の良い場所はないのだから。朝5時から,午前1時まで人気が絶えることはないのだから。今までほかしていたのがいけなかったのですよ。誰でしょうか。労働組合が強い[かった]というのも,現在のNTTに似ていますね。

それにしても,最近のNTTさんはヒドイのでは? 何がひどいかって。そんなことは,自分の胸に手を当てて考えていただけば,すぐに分かるでしょう。

これは,別の機会に「強者連合の恐ろしさ」の題目でアップしたいと考えています。

 


1999年 12月7日アップル社の公取の調査について

今日,私にとっては大変悲しいニュースが流れてきました。なんと,我が愛する「アップル社」が「公取」(公正取引委員会)が調査された というもの。「価格の拘束」のカドで「独占禁止法」に違反しているということ。

本当は,アップル社のことは別の件でアップしようと考えていたのですがね。というのは,最近のシェアの伸びはすごいらしい。トップがNEC24%,2位がアップルで23%。なんと,今年末までにはNECを抜いて一位になろうというすごい動き。残る50%を何社で分け合うのかしら。

そのアップルが,私の嫌いな「独禁法」違反だなんて。

おかしいと思っていましたよ。とにかく,あの「iMac」,「新G3 PowerBook」全然安くならないし,しかも,「店頭に品物が無い」状況がずっと続いているのですからね。本当は日本人の本性を見抜いているのかもしれない。「無いもの」に対する極めて強いあこがれ。

あの,25万円もするどこかの「ゲーム屋さん」の作った,ちゃっちいおもちゃ「アイボ(AIBO)」が「1万台」も売れたらしい。もちろん大部分は日本で。しかも,あのソニー「ゲーム屋さん」信者の多いアメリカで,「冷ややかな目で見られている」らしいが。これで,25億円ですよ。多分,粗利は50%はゆくでしょうから,12億円もの丸々の儲けですよ。こんなおもちゃを買うのが,普通の日本人です。

だから,アップルもこの真似をしてもいいというものではありません。当然,市場原理は分かりますよ。品物が無ければ,値段は下がらないし,品物が溢れれば値段は下がる。製品間に]競争があれば値段が下がる。

だから,私は「微柔」[マイクロソフト]や「NTT」の独占が好きでないし,嫌いなのに。

 

筆者はあの「新G3 PowerBook」を256MBのメモリーも追加して52万円も出して買っているのですよ。まあ,それで結構良いめはしていますがね。Wintelを購入しなくても,他人が送り付けてきた,仕事で必要な「nanntoka.doc」や「kantoka.xls」,「soredemo.ppt」などを読むことが出来る。この, 「nanntoka.doc」や「kantoka.xls」,「soredemo.ppt」などは当然,マック上の同じ「微柔」社の「事務所」シリーズのソフトウエアで読めるべきなんですが,読めないんですよね。特に,「事務所97」ってのはひどいやつで,こいつの「うんこ」[nanntoka.docなどのこと]は「事務所95」で全く読めないんですからね。もちろん,マックの「事務所」は95ですから,読めないのは分かるけど,「事務所97」で「事務所95」コンパチに変換してセーブしても読めないんですからね。[実際,この種の文書を開くために筆者が書き留めた互換性を保持するためのメモだけでも10ページくらいありますからね。「微柔」のあの有料サポートを何とかだまして,何回も無料でサポートしてもらった結果を書き留めたものですが。何ですって,「有料サポートを無料にしてもらう方法を教えろって」,そんなことできませんよ。ヤーさんでは無いのだからね。向こうがただにしてくれるのですよ。

まあ,アップルさんも,筆者のところに「iBook」1台のお歳暮でも送ってくれれば,喜んで「よいしょ」するのですがね。でも,あの「iBook DV special edition」て奴は,欲しいですね。よだれが出ますよ。

正直言って,やっぱりみんなそんな気分になるから,あんまり高い価格ではないと思うから,買っているのでしょうけどね。でも,「新G3 PowerBook」だけは本当に「高い」でスよ。ほんとッス。30万円くらいでも良いと思うのですがね。(え!!30万円であるって?? 馬鹿,4GBしかないHDを抱えてうろうろするのはいやじゃワイ。ナンで最初から6GBを抱かせないの?馬鹿じゃないだろうか。今どき,30万も払うのに,4GBしかないなんて。)

 

 


目を大切にしましょう

ちょっとお休み

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