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目を大切にしましょう

科学工業英語セミナー
科学技術翻訳講義概要

1998年10月30日

小林健三

 

作成:1998年10月30日

日本テクニカルコミュニケーション協会による科学・工業英語セミナーが実施され、受講した。概要を報告します。 結論詳細内容を記しますので,必要に応じて参照下さい。

講師:早稲田大学教授:篠田義明氏(早稲田大学・ミシガン大学科学・工業英語 検定試験運営委員会委員長、日本実用英語学会会長など)

結論:

1.講座内容概要

本講座は2日間であったが、極めて有意義であった。主に次の4つの点において講義がなされたが、われわれ受講生に英語のみならず日本語による報告に関して、反省の材料を大いに与えてくれた。

  • 実用英語(日本語でも同じ)では、正確に読者に意味や内容を通じさせるために、 one word/one meaning である専門用語、準専門用語を用いる必要があり、have,make, use, do, get, put など多くの意味を持つ語を使用しないこと。(最近発行さ れた適切な和英、英和辞典を使用すればこれは容易である。)

  • 文章を構成するに当たっては、論理性を保持して、読者が当然期待するような、読みやすい流れを持った文章を構成する必要があり、その書き方に関して詳細な説明があった。また、報告書には、一定の形式が必要であり、a. 目的、b. 対象、c. 内容、 d. 行動、の形式も一つの例である。

  • 文章は、仕様書、説明書、提案書、論文、カタログなど、目的とする形式によって表現が異なる。それぞれの目的に沿ってふさわしい助動詞、表現を選択する必要がある。

  • 英文法に関しても中学校で習ったものの復習であるが、a. 時制、b. 助動詞、c. 前置詞、d. 不定冠詞、定冠詞、e. 仮定法、f. ハイフンの用い方などに関して適切な 説明があった。これらもほとんど全て、最近の辞典を使用する事により、正確な表現が可能であることが分かった。

2.提案と付記

 今回の講座を受講した結論として、下記を提案する。
(1)本講座を中堅社員に対する教育として採用する。
(2)上級セミナーの受講の機会を作る。
(3)検定試験1級合格者には、米国におけるセミナー受講の機会を作る。

付記:

  • 本講座の講師である篠田早稲田大学教授は、日本のみならず米国ミシガン大学におい ても英文による表現(テクニカルコミュニケーション)の講師を努めており、その指導力は強力である。本講師の話によると、本講座を定期的に社内講座として受講させている 一流企業は多く、「科学・工業英語検定試験」1ー2級合格者には米国ミシガン大学に おける集中セミナーに派遣している企業もある。また、今回は基礎セミナーであるが、上級セミナーもあり、同一のセミナーに数回受講させて効果をさらに上げている企業もある由。
  • 一般の英語会話の講座では本講座の方向に反して、have, make, use, do, get, put など、多くの意味を持つが、一般に使用されてやさしい語を用いることを推奨していることが多いが、これは実用英語(文語体)には適用してはならない表現である。どちらを取るかと言えば、報告者は本講座の表現を取りたい。
  • 今回受講したものに課せられた義務として、向こう3ケ月間の通信教育があるが、これを無事終了し、上記の検定試験に挑戦したく思っている。(1年間に2回実施で、平成2年5月実施の14回検定試験にて1級合格者はなんと13名に過ぎない。)

詳細内容:

用語

  • 機能語、普通語、準専門用語、専門用語から成るが、科学工業向けの英文においては特にこの準専門用語を用いることにより、簡潔にかつ通じ易い文章を書くこと。
  • 用いる用語は

    (1)one word/one meaning、
    (2)関係代名詞、前置詞は極力削除、
    (3)相性を考慮すること。

修辞法

  • 実用英語は(1)目的、(2)対象、(3)内容、(4)行動を伴うものである必要がある。これは何も英語に限ることなく、日本語による文章においても同じである。

  • 実用英語の範疇は、(1)論文、(2)仕様書、(3)提案書、(4)カタログ、(5)説明書、(6)インストラクション、(7)その他、に分かれるが、いずれも論理性を明確にした文章の書き方が必要である。また、同時に上記の各種類において用いるべき表現形式が異なる。それゆえ、助動詞一つの使い方に関しても慎重な取り扱いが必要である。

記述について

  • キーワードを主語にする

  • 縁語接近

  • 専門用語・準専門用語を用いよ

定義の方法

  • Term = class + difference

  • パラレリズムをとること

  • 和製英語に注意する

  • 文章を書くときはデータを用意する

助動詞の用法

    • can: (いつもはしないが)必ずできること。
    • will: 99%確実。
    • may: 50%以下。
    • could: 2~3%程度。
    • would: 2~3%程度。
    • might: 2~3%程度。

本動詞の用法

  • 何時も行なっていること、習慣的に実施していること。

「ねばならない」の表現

    • shall: 決意を示す。
    • must: 内的要因でしなければならないことを示す。
    • have to: 外的要因でしなければならないことを示す。
    • had better: 脅迫/弱い勧誘。
    • (ought to): 同上。
    • should: 提案。実施しなくてもよい。

注意の表し方

    • Danger: (赤)実行しないと死ぬ内容を示す。
    • Warning: (橙)実行しないと怪我をする内容を示す。
    • Caution: (黄)注意しながら、やって良いことを示す。
    • Note(s): (白、又は黒)追加事項(注)
    • Remarks:(白、又は黒)追加事項(備考)
    • Important: (空色)実行すると得になる提案などを示す。
    • Attention: (気を付け!!の意味)余り使わない。
    • Watch: (黄)良く見よ、の意味。Watch your step (head).などに用いる。
    • Notice: (白、又は黒)(告示)(通知)
    • Beware: (白、又は黒)(用心せよ)Beware of dog. Beware of pick-pocket.
    • Advice: (白、又は黒)(忠告)

薬の効能書きの例:

    • WARNING: (幼児の手の届かぬところに保存下さい。)
    • Caution: (3日使用しても効果がないときは、..)
    • Important: 薬は日光を避けて涼しいところに保管下さい。

前置詞の用法(下図において)

A. The ball is rolling to the pole.
B. The ball is at the pole.
C. The ball is rolling away from the pole.
D. The ball is away from the pole.


                        ││
   D          ││
                   ←C  ││
 A→          B││
                         pole
────────────────

	

前置詞の用法(その2)

@ The ball is falling onto the board.
A The ball is on the board.
B The ball ia bounding off the board.
C The ball is off the board.

前置詞の用法(その3)

@ The nail is falling into the box.
A The nail is in the box.
B The nail is taken out of the box.
C The nail is out of the box.
    • 芝生立ち入り禁止:Keep off the grass. (off は on の反対)
    • 部屋に立ち入り禁止:Keep out of the room. (out of は in の反対)

不定冠詞の用法

a ≒ oneであることに注意して下さい。そうすると,次の説明がわかります。

    • a が付くという事は、複数あることを意味する。
    • 一つしかないものには a は付けない。a president とは言わない。
    • Ms. Suzuki is a wife of Mr. ...とは言わない。
    • Mr. Suzuki is a manager of ....a big department. は可。
    • Mr. Suzuki is a manager of ... a little section.は不可。
    • Use another hand.は手が2本以上あることを意味するので不可。Use the other hand.とする。
    • knowledgeはuncountable.しかし、
    • Mr. M has a knowledge of computers. においては a は some の意味で使用できる。

定冠詞の用法

the ≒ that, this, its, only one の意味で使用します。

以上

目を大切にしましょう

ちょっとお休み

Let's have a break.

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