皆さんは趣味を御持ちですか?そしてそれを楽しんでいますか? 趣味を持ってもそれをやるために一生懸命,命懸け,御金もかけて,時間もかけて,気が重いなぁーって気分で趣味をしていませんか?例えば,ゴルフだとか,...私はそんなことはしませんね。熱心でプロ級ですが,命を懸けてやるようなものでもないし,お金をかけなければ出来ないようなものでもない。命を懸けるのは「喧嘩」くらいかな。これも嫌ですがね。
私の趣味は多種多様にわたっておりますが,料理は仲々のものですよ。1年間の米国留学中は,ほとんど自分で料理を作っていましたから。[何も料理を勉強するためにフランスに留学したのではありません。ちゃんと工学系の大学に留学したのですよ。最近誤解する人が多いから,このような但し書きが多い文章になってしまいました。]
今回の随筆は,料理の御話。それも,ペット用の料理の御話です。下らない話だから,笑って読み飛ばして下さい。
まあ,お楽しみを。
料理の基本は,「だし」ですね。もちろん,きちんとした素材を用いて何かを作るのだから,素材も大事だけど,「だし」が結構大事。煮物,吸物,もちろん,肉の料理にも,シチュー物にも。「素材」+[素材の料理方法}+「だし」これが,最終製品です。素材は現在牛肉が種々な事情で使えなくなっているので,魚を使う場合,必ず,養殖ではないものを使用して下さいね。全然味が違いますから。
と言うことで,「だし」の原材料も「カタクチイワシの煮干」を使用します。決して「味の素」だとか,「ブイヨン」だとか,「だしの素」を使用しないように。もちろん,昆布や「かつお節」でも良いですが。「カタクチイワシの煮干」が一番手ごろ。これをむしって,はらわた部分を取除いて,少々分割した「煮干」をそうですね,20匹分くらい,中ぐらいの鍋に半分くらいの水に入れ,5分〜7分程度煮ます。そうすると,お湯が沸騰し,アクが浮いてきますから,これをしゃもじで注意深く取除きます。そうこうするうちに,10分ほど経つと,ちょっと色の付いた煮汁ができ上がります。これから,煮干の出がらしを取りだせば,みそ汁5〜10人前分くらいの「だし」が出ます。
これを冷まして,「容器」に入れ,冷蔵庫で保存しておくと何にでもつかえます。私は貧乏性だから,少々長い時間かけて濃いだしを出しますが,それはどうやら邪道のようです。余り煮ださず,適当なところで止めるのが上品な味に仕上げるコツのようです。この「だし」は,上記の「煮物」「吸物」「カレー」「シチュー」何でも,「ブイヨン」や「だしの素」の代わりに使います。これが結構いけるのですよ。何も牛のエッセンス「ブイヨン」を使わなくとも良いのです。
ペット好きには,犬派と猫派がいるようだ。もちろん,ペット嫌いにも犬派と猫派がいる。犬は好きだけど,猫は嫌い,それとも,逆に,猫は好きだけど,犬は嫌い。全然違うからね。犬と猫は。犬は「忠実なしもべ」に躾けるべきもの。躾けそこなうと,御主人になり,人間がしもべになってしまう。でも,猫は「自由人」。我々60年代の人間の理想像「自由人」ですよ。カフカだったかな?違った,異邦人だ。カフカは。まあ何でもよろしい。国木田独歩は「自由ケ丘夫人」だったかな。もうむちゃくちゃ。
どちらでも良いが,猫こそが我ら人間どもの理想とするべき生き方をしている。仲々あんな生き方は出来ない。絶対に「うつ(鬱:検索用)」にならない。全然「忠実」ではない,ご主人様の機嫌を取ることもないし,擦寄ってくることもあるけど,それは,あちらの勝手。満足すると,すぐさよなら。それに比べ,犬は大変。こちら,人間どもの下僕ですからね。かわいそう。どんなにしょうむ無い人間でも,これに飼われる運命になった犬は,これを拒否できない。だから,どんどん質が悪くなってくる。質の良い人間が増えれば安心だけど,質の悪い人間が増えてきているものだから,犬の質もそれに連れて段々落ちてくる。
どうでも良いが,犬は人間の絆を経ちきることがすなわち「死」を意味している。だから,人間の言うことを聞かねばならない。そのために,「忠実ぶる」必要がある。人間の気を引く必要がある,「ストレス」が溜まるから,犬も「うつ病(鬱病:検索用)」にかかり,「胃潰瘍」やら,「ガン」「脳梗塞」を起こす。かわいそうだ。紐で縛られて自由に運動も出来ない。庭で離されるくらいだけど,それもその中だけ。食べ物は自分で見つけることが出来ない。ご主人様の与えてくれるものを食べるだけ。「出すもの」も,ご主人様の許可がいる。かわいそうだ。水なども同様。おまけに「去勢」までされて,何でこんなひどい「犬の人生」を送らねばならないか。
漱石も「吾輩は猫である」は書いているが,「吾輩は犬である」は書いていない。このような高名な作家の気を引かないのだろうな。忠犬ハチ公にはなれても,「化猫」にはなれない。エドガー・ア・ランポーも確か猫の話を書いていたよね。
で,結論は,ペットとして「猫」を推奨しますよ。私は。「人間はもっと自由に暮らそうよ。猫みたいにね。」猫を見ていると本当にそう思う。自由に,気ままに,そして,時には化けて。好きなことをして,好きなところに行って。
そして,話が続くのだが,私の家では全くペットは飼っていない。そのような時間的な暇もなかったし,そのような習慣が無いから。親や兄弟がそのようなペットを飼うような習慣が無いと仲々手が出せないのですね。今になって分かったけど。ペット好きは,代々受継がれるのですね。そして,犬派と猫派も。
だけど,近くに捨て猫がいるのです。もちろん,犬もいるけど。その猫が,庭の隣の竹やぶで,バッタやコオロギ,虫を捕っていたのが10年ほど前。最近はそのような野性的なペットは猫と言えども居ない。だから,ペットフードを与えられる。そのペットフードがまたひどい。缶詰あり,乾燥した色づけられた得体の知れないものばかり。野菜,肉,魚なんてものが材料らしいが,本当かな。変な匂いがするものね。第一,缶詰のペットフードなど高いしね。人間様の食する缶詰と同じくらいの値段がする。
それで,私が猫用の餌を作ってやることになったわけ。その話が今回の話題の主題。
猫が「魚」を食べると思っている人居ますか? 良くあったのですよね。昔は。台所で魚を焼いていると,猫がこれをかっぱらっていった。そう,猫は「魚」が好きだけど,どのような状態の魚が好きか? 昔の猫は知らないけど。
猫が「ネズミ」を取るだろうか? 生の肉を食べるだろうか? そのような疑問が湧いてくる。
隣の野良猫「ミーチャン」が家の庭の木で「爪磨ぎ」をするものだから,植木が傷む,って嘆いていた。その内,あんまり何回も来るので,ちょっと「餌付」でもしてやろうかとイタズラ心から,例の「デポ」の「煮干」をやったわけ。それも,例のだしを出すときに取除いたはらわただけだけど。そしたら美味しそうに食べる。あっというまに10匹くらいのはらわたが無くなった。仕方がないので急に「だし」を作るのも面倒だし,生のママの「煮干」を2〜3匹やった。そしたら実に美味しそうに食べる。
次の日もまた来た。台所の戸口のガラス戸をきいきいと音を立てて,ノックをしている。いま「ミーチャン」が来ているよって家人が知らせに来る。仕方がない,煮干のだしがらをやろう。例の「だし」を出したときの煮干の残り。全然食べない。なぜ? 同じ材料だし,同じ形をしている。昨日食べたのは,そのはらわたの部分,今日は身の部分だけど,だしがら。においをかぐだけで,全く食べない。口も寄せない。そしてぷいって行ってしまった。彼らにしてみれば,「けち」な人間。と言うことだろうな。
一生懸命考えた。そして,ペットフードで乾燥したやつを買ってきた。買ったところが悪かったけど,100円ショップの「ダイソー」。これはどう見ても美味しそうではないけど,少なくとも猫用のペットフードだ。おい,食べろよな。ってやった。でも,全然食べない。これで猫に拒絶されたのが2回目。
仕方がない。生魚なら食べるだろうって,イワシの小さいやつをしぶしぶ1匹やった。俺の酒の肴だぞって思ったけど。かわいい「ミーチャン」だから仕方が無いか。でも,食べないのだ。においをかいで,「魚臭いやつはいやよー」って言いやがった。何て奴だ。
仕方がない。また,大事なデポ製の「京都銘柄」の「煮干」をやった。どんどん食べる。5匹以上やったけど,財政が持たないので中止。
ばかばかしくて仕方がない人は帰って下さい。 そうじゃない人はもう少し付きあって下さい。
猫は何を食するか? 魚か,肉か? 野菜は? 水分はどうする? 味付は? 出しはいるか? また,アクなどはどうする?
これが全然分からない。まさか,ペットフードの缶詰を食するわけにも行かないし,乾燥ペットフードを食するのの因果だし。困った困った。でも,ヒントが無いわけではない。
- 煮干の丸のやつは大好き。
- だしがらの煮干は駄目。
- 猫にかつお節というから,「かつお節」は大丈夫。
- 生の魚は駄目。
- 乾燥ペットフードの匂いは駄目。
- どうも肉食らしい。
- しかし,そうは言っても野菜分も果物も必要だろう,健康を考えると。
- 歯は丈夫らしい。煮干をばりばり食べていたから。それは乾燥していたからかもしれないけど。
これだけがヒント。これに私の料理の腕を使ってどのように「猫の食する餌」を作るか。それが課題。でも,原則は「人間が通常は食べないで,捨てる部分」を使って料理をすること。わざわざ猫のために「生節」やら「マグロのとろ」を買ってきて与えることは禁じ手。
第一ラウンド:イワシの頭の料理
第一ラウンドは,どうやら一番好きらしい「カタクチイワシ」の「頭とはらわた」を使っての料理。前にも書いたように,「シコイワシ」の酢漬や,煮魚を作るのは自分の得手料理。だから,その時の余った材料である「頭とはらわた」を使う。そして,煮魚を作るのと同じ方法で作った。
先ず,頭とはらわた20〜30匹分をよく水で洗って,少々お酢を入れた水で煮て,血抜きをする。少々アクを取り,ちょっと砂糖と醤油を入れて30分ほど煮た。仲々美味しそうに出来上がった。
次の日,待構えていて,猫が台所のガラス戸をガリガリノックをするのを聞いて,猫専用のお皿にこの「餌らしきもの」を乗せてやった。もちろん,5匹分だけ。あーっと言う間に食べちゃった。残りの分も全部で20匹分くらいを食べた。そして,もうしこし野郎かなと思って残りを乗せた。少々食べたが,飽きたのか,すぐに,少々伸びをして,そのまま,ぷいとあっちへ行ってしまった。何の挨拶も無し。にゃんの挨拶もなし。本当にあっという間にどこかに消えてしまった。
まあ良いか。大成功の第一ラウンド。これで,俺も「猫えさ作りの名人」だー。
第二ラウンド:アジの頭,骨,野菜の切れ端の料理
第二ラウンドは,第一ラウンドの成功を踏まえ,もう少し栄養分を考えた料理をする。そして,量が必要だから,もうしこし大型の魚類を使用する。と言うことで,取りあえず,たまたま沢山買ってきてあった「アジ」の空揚げを作るために,頭とはらわたと背骨を取った。アジの骨は結構硬いけど大丈夫かな。
小アジの頭を3つに分割した。万一猫からクレームがついても困るので。そして,背骨も5ミリくらいに包丁で砕いた。そして,家人が捨てている,キャベツの外の皮,軸,ニンジンの皮,じゃがいもの皮,リンゴの皮などを5ミリくらいに切断した。
これをまとめて水で少々煮た。20分くらいかな。もちろん,例の血出しをやってからだけど。そして,同じく味付けをした。アジ自身が黒いから,真黒で美味しそうではないけど,においは結構美味しそうな匂いがする。
これを次の日に与えた。良く食べる。本当に良く食べる。直径10センチくらいのお皿に深さが2センチくらい入れる。お汁も入れる。もちろん,猫舌だから暑くは出来ないが,冷蔵庫で保管しているままの冷たいのは美味しくないだろうから,電子レンジで10秒ほど「チン」をする。そして与える。
本当に良く喰う。そして,そうね。本当はお皿に8分目くらいが一番良さそう。それ以上は食べない。全く食べない。急に食べなくなる。お腹が一杯になると,急に中止。そして,少々伸びをして,急にさようなら。何のてらいもなし。何の挨拶も,媚態も無し。そのまま,さよなら。どこに行ったのかなと思っていると,ちょっとお世辞を言っているのかもしれないが,近くの気の根っこの温かいところで休憩。でも,精々10分くらい,それからは行方しれず。
まあ,第二ラウンドも成功。そして,今回は,水分も与え,野菜も果物も与えた。栄養十分。健康優良児になりそう。でも,猫は決して「でぶらない」と思う。自分で必要とする量以上は決して食さない。少ないと,もう少し寄越せと「にゃあ,にゃあ」とうるさいけど,食したらさよならだから。どうも,その後,腹をすかせたときに残りを食べているのか,他の競争相手が食べているのか知らないけど,無くなっている。綺麗にね。
第三ラウンド:イナダの頭,背骨,あらの料理
第三ラウンドは,もう簡単。たまたま有った材料を使用するだけ。イナダの刺し身を作ったので,本来は頭やあらはあらだきにするのだけど,今回は猫にやるために貰った。実は冷凍庫の中で10日ほど居たやつで,少々古くなったやつだけど。古くてもイナダはイナダ。大丈夫だろうと思って,同じ方法を使った。
やっぱり,今度は面倒なので,硬い骨を気にしながら,1センチ角程度に切った。大変だったよ。硬い骨だから。そして,全然肉のついていない部分の骨は切分けた。これは別に煮るために分けておいた。
もちろん,第二ラウンドと同様,野菜類,果物類の皮(全て捨てられるべきものばかり),そして,これも冷凍庫の中でかちかちに乾いた豚肉を少々もらった。煮干の煮出したやつも使った。これらをぜーんぶ細かく刻んで,血抜きをし,同じく味をつけた。
やっぱり良く喰うよ。そして,取分けた骨の部分もばりばりと食べる。全く問題はない。強い歯をしているよ。
そして,あれほど嫌がっていた,煮出した煮干の出がらしもちゃんと食べたよ。問題ない。魚と同じ。要するに,味付が肝心。関西人には薄味過ぎる程度,自分たちの好きな味の1/2から1/4程度の調味料を使用すること。それ以上は試みたことはないが,止めたほうが良さそう。[これは責任は持てないから,試みる時は自己の責任でお願いします。]
これも成功だから問題はない。
第四ラウンド:キンメの頭,骨,野菜の切れ端の料理
第四ラウンドは,キンメタイの頭。これは本当は自分の酒の肴になるべきものだったが,最近は,少々材料が不足して急遽作成する必要に迫られたのでこれを使用した。全く心配しなかったが,やはり,骨も一緒に1センチ角程度に分割。これがまた大変だった。今までで一番硬い材料だから。
それでも,30分ほどかけて用意をして,30分ほどかけで野菜などと一緒ににて味をつけた。1週間分ぼどの餌が出来た。でも,もう少し持たそうということで,お皿に盛るときに,水を入れ,ご飯を少々と,例のダイソーの乾燥ペットフードを混ぜた。そして,電子レンジで1分ほど「チン」をした。
良く知っているよ。残したのは,この「ご飯」と「ペットフード」だけ,キンメのあらと野菜群は全部無くなっている。この猫はグルメだよ。誰だ,「猫まんま」と言って,ご飯におかずをぶっ掛けて汁飯にして食しているやつは。こんなやつは猫は食さない。猫が食するのは,魚類の肉,臓物,骨と野菜,果物だけ。それ以外はどうも食さないようだ。
第五ラウンド:ブリのあら,イカと蜜柑の皮
第五ラウンドは,どうやら失敗のようだ。ブリのあらだけでよかったのだが,家人がイカも有るよと言うから,これも取込み,さらに栄養の偏りを無くしたいので,私の好きな甘夏の皮[マーマレードにする材料]を細かく刻んだ。もちろん,それ以外の方が多いのだが,どうもこれが大失敗。こんな厳しい猫を相手にやっておれないよ。[農薬を飲まされた猫がいるらしいが,絶対にウソだ。猫が農薬入りの餌を食べるなんて信じられない。彼らの嗅覚は抜群だから,農薬の匂いがするような餌を漁るような猫はよほどの野良猫だ。飼い猫では絶対に有りえない。
と言うことで,イカで失敗したのか,蜜柑の皮で失敗したのか知らないが,絶対に食さない。残念でした。
第六ラウンド:マグロの血身とぶりのあら、さらに、アジ,....(2003年7月29日追記)
第六ラウンドは,成功と失敗の報告。
すでに、マグロの血身を使用すると、ずいぶんと良く食べるえさができ上がる、という事は判明している。そのやり方は、通常通り、一度、沸騰したお湯に、お酢を少々入れて、これに、マグロの血身(1kgくらい)を、順次放り込み、再度沸騰するまで煮る。そうすると、表面に薄茶色の「あく」が浮かんで来る。これをしゃもじで取り除くか、それとも、全て取り出し、水で洗う。そうすると、これが猫の大好きなえさの原料になる。
通常、私はこの1Kg位のパックを4つ位購入してくる。値段は、1パック200円くらい。それを上で述べたように前準備する。それを、4パック程度、大きいナベ(私は圧力鍋を使用している。沢山入るから)にお湯をたっぷりと入れ、その中に、前準備したマグロの血身のアク取りをしたものを、順番に入れてゆく。丁寧にするほどよろしい。そして、30分程度煮ます。そうすると十分に柔らかくほぐれたマグロの「白身と赤身」の混じったおいしそうな「猫えさ」ができ上がる。調味料は特に必要がないが、砂糖少々と、醤油を少々入れている。とにかく猫は嗅覚でものを判定するので、古いものは絶対駄目。その意味で、多少においをごまかす効果があるのではないかと期待しているのだが。そして、重要な事は、これを再度煮ている間に、上に浮かんでくる「油分」はきちんと取り除く事である。あぶらぎった餌は、猫は嫌いである。
このようにして作った「猫えさ」は、1パック分程度に分割し、3パック分は「冷凍保存」すること。1パック分を、プラスティックのフタがきちんと閉まる容器に入れ、冷蔵保存する。それ以上大きいパックを作ると、3〜4日で餌ににおいが移り、猫は食さなくなる。要注意である。3〜4日が限度である。それが終了すると、冷凍保存している「猫えさ」を冷蔵室で解凍し、そしてそれも3〜4日で使い切る事。これで、十分な『猫えさ」が割合安価にでき上がる。それでも、缶詰め4個分が200円程度で売っているから、とんとんか、少々高めである。でも、猫の健康を考えると、これの方がいいような気がする。
次いで、失敗例を2つ記載する。
- アジは絶対駄目。
- ぶりも絶対駄目(養殖は特に絶対駄目)
という事である。新しい「アジ」が見つかったので、なぜか人間が食さないで、猫にやろうと思った人がいた。そして、上で記載した通りの方法で、アジの餌を作った。何と、高価な餌であろうか。それを、我が猫は、全然食さないのである。いくら、マグロの好物の餌と混ぜても、上に載せても、下に隠しても絶対に食さない。もちろん、マグロ自身も食さない。アジの餌が入っていた容器をきれいに洗わずに、マグロの好物を入れたけど、においをかいだだけで、ぷいっ...と、どこかへ行ってしまった。
また、同じ要領で、ぶり(高価な食材であるが)を2パック購入してきて、それを無理して提供しようとした人がいたとしよう。そして、それを上のような、マグロの4パックのナベの中に入れたとしよう。そして、良い餌が出来たと考えて、猫にやったとしよう。そうすると、一体どうなるか。その餌を作るに当たっては、本当に「血のにじむような」努力をしたとしよう。でも、この努力は報われないのです。なぜだろうか。「あぶらぎっている」からです。においがきついからです。いくら、他の餌と混ぜても同様でした。そのため、この人は、1パック200円のマグロの血身4パックと、ぶり2パックを丸々捨てる運命になりました。もちろん、それに要した努力も全て水の泡。水泡と消えてしまいました。いま、このマグロの血身を購入出来る場所は非常に限定されているのです。だから、当分入手困難で、いまわが家の猫は、缶詰めを食しています。全然割が合わないし、健康にも良くないと思うのですが、仕方がありません。
猫は、匂いで餌を区別しています。いくら人間の浅知恵で他の好物に混ぜても絶対に駄目です。アジ、ぶりは絶対駄目。マグロ、それに、カツオが一番です。もちろん、イワシも大丈夫ですが。
以上が、その後のご報告です。