これはシステム設計のポイントですよね。これが必要であると私のサイトでも
書いているのですが。具体的にどのようなことが必要かというと, 難しいのです。 でも,何かヒントになることを考えてみましょうか。
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お客は通常困っていることを言います。例えば,
- 仕事をするのに今のシステムでは時間がかかりすぎる
- 入力が多すぎるしマンマシンが良くない,画面の切替えが多い
- プリントアウトに時間がかかりすぎる
- システムの通信が遅い
- これこれのことが出来ない などなど...
これは,問題点であるが,これをそのまま解決しても良いわけではない。 これはお分りでしょうね。...そう,応答を早くするにはH/Wを
早くすると解決するかというとそうでもない。10倍早いH/Wを導入 すると応答が10倍早くなるかというとそうでもない。
となると,これをそれほどお金をかけずに解決することがポイントですよ。
そうなると,お客の業務の流れを改善すること,そして,システムの 作り方を考えることです。これはそれほど簡単ではなく,相当な経験
が必要です。 すなわち,お客の業務についての常識,知識を持っていて,大体このあたり
業務のネックになっているのではないかなということが推定できると, 「この業務がネックだろうから,この業務の流れを改善させる」ことが
必要ですよね,...って提案します。そうすると,お客さんは大変に喜び ます。それを実現するシステムを提案すれば,受注は確実です。
また,システムを構築するポイントですが,通常DBがネックになります。 データベースです。これを処理するのにコンピュータのパワーを20%〜50%
くらい使っているのが通常のシステムです。 それから,通信に時間を食っています。それらのところを改善させるように
システムを組み直します。そうすると,お金をそれほどかけなくても, すなわち,10倍早いH/Wを購入するお金の1/2〜1/3位のお金で
十分早くなります。
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通常,仕事に要している時間の種別毎のデータを取得します。そして, それをグラフ化します。そして,その内のトップから3つくらいがほぼ
50%以上の時間を使っています。だから,このトップの3つをやっつけ れば時間はずっと早くなります。
こんなことを提案すれば,お客さんはびっくりします。そして必ず 注文をくれます。...これが「お客様が感激する」システムを提案するコツです。決してお客様のおっしゃっていることを丸のみにして,これを解決するシステムを提案しても「当り前」で終ってしまいます。
感激とはほど遠いものです。これでは受注はできません。