ソラ2003.12.06





「今日は本格的に雨が降ります。」


そう言っていた天気予報は見事に外れ、
その瞬間、白い教会は日の光を浴びて輝いた。

君と最後のお別れをするために、
教会の外に人々が集まった瞬間の出来事だよ。

まるで君がこれから通る道を、神様が示してくれているような、
そんな錯覚すら覚えた。


収容人数100人にも満たないようなその小さな教会の外には

さらに100人に届こうかという長蛇の列が。

君が生前、どれだけの人に愛され、
今なお、どれだけの人が君を愛しているのか

この悲しみの行列が、その全てを物語っていたような気がした。


綺麗なドレスに身を包み、
体を傾けて屈託のない笑顔で微笑んでいる君の写真。

それとは対照的に硬く目を閉ざし、
棺の中で二度と動くことのない君の体。


 つぼみのまま散ってしまった


君のお父さんは、溢れ出る涙をこらえようとする様子もなく、
そう言って泣き崩れた。

君の周りに飾られている花はどれも綺麗に咲いているけど、

でも君は、そのどれよりも、もっともっと素敵な花を、
咲かせるはずだったのにね。


人より体が弱くて、僕たちには想像もつかないような苦しみと闘いながら、

でも君はその苦しみに真っ向から立ち向かい、

君を囲む全ての人々に、多くの夢を語っていたんだね。

たくさんの夢を見て、短い一生を足早に駆け抜けた君の、
余りに早すぎるその死。

どうやらそれは、本当に多くのことを僕たちに残してくれたみたいだよ。


命というものが、いかに儚くて散りやすいものであるのか。

だからこそ、今を生きる僕たちが、
夢を追い、精一杯生きていくことがどれだけ重要か。

全てが当たり前のことのようだけれども、

でも多分、君と出会わなかったら、本当の意味では気付けなかった。


その代償は、あまりに大きすぎるけれども・・・。


君が遺してくれたその全てを胸に、明日からも僕たちは生きていくよ。

大事に、大事にするから。



さようなら。



ありがとう。