ねえ、望ちゃん。
僕はわかってたんだよ
でもね
悔しかったんだ
 ホントノキモチ


「君達の間に入れる者なんていない。」

「・・・・・・・」

「わかってるけど、口惜しかったんだ」

「・・・・・・・?」

「君にとられるみたいで。」

「妬いたんですか?」

「まさか。全て知ってるって思ってたからだよ」

「・・・・・・・」

「ホントは不器用で寂しがりや」

「君の事がいつから好きだったとか」

「泣きたいときはいつも側にいた」

「笑うのも」

「ええ」

「今は違う。君がいるから」

「君にすべてをぶつけてるから」

「大いなる進歩なのに素直に喜んであげれない」

「・・・・・・」

「愚かだね」

「いえ。わかります」

「?」

「僕もですよ」

「あの人の親友とわかっていながらあなたに嫉妬して」

「今も泣く場所はこの人なのかって」

「それはこっちのセリフ」

「・・・・そうですね」

「いやな奴」

「そっちこそ」

「君は嫌いじゃないよ。ただ悔しかった」

「あなたは嫌いではないんです。嫉妬だ」

「僕達は」

「ぶつかって」

「すれ違った」

――――――― 全ては君のために

「望ちゃんは君に任せるよ。僕は未定休業」

「はい」

泣く場所はここじゃない
ただ笑って

君は幸せだね
望ちゃん ――――――

雪宮麻里亜さまより頂きましたV


 <作者さまのコメント>

太公望と楊ぜんの事を喜んであげたいけど認める事ができなくて。
自分から離れていってしまうのが嫌で。
そんな普賢が二人をやっと認めれたと楊ぜんにはなしているところなのですが
なんか歳頃の娘の父親と娘の彼氏みたいな話(笑)
私の中では普賢にとって太公望は恋愛相手ではなく大親友という感じです。

感謝の気持ちで、という事で書いたものなのですが。
初挑戦の「会話だけのお話」なのですがやはりセリフだけだとわかりにくいですね。
これからもどうぞよろしくお願いいたしますね
雪宮麻里亜

太公望と普賢さんが大親友とゆうあたりに大きくうなずいてみたり(笑)
そうなのよ!そうなんですよ!だから良いんですよ〜(>_<)
そして管理人、楊ゼンと普賢さんの会話とゆうのが何気にツボ人間なのです(笑)
なんとゆーかこの二人、それぞれ違う角度ではあるけれど「太公望」を強く想っているとゆう点で、実は通じ合うところがあるんじゃないかな、と思っているのです。
でもまあ年頃の娘の父親と娘の彼氏(←ナイスです雪宮さん(^_^))な二人なので、色々確執はありましょうが(笑)

雪宮さん、素敵な小説をありがとうございました!(>_<)

柚木拝 00/10/07