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第三話「ゼンソン号イキナシピィ〜ンチ!」
1998年8月8日午前1時
たぶんこれが青梅街道だということで荻窪方面へゼンソン号はひた走る。
たぶん能登に向かって。
西新宿でコンピュ〜タ屋のデッカいリンゴマ〜クをみつけ中坊のように盛り上がる。
隊員達は使命感に燃え、士気も高かった。
色っぽい格好をしたオネぇ〜チャんが目の前を横切っただけで、隊員達は歓声をあげ、目はクギ付け状態だった。
「いまホテルから出てこなかった?」
任務とは関係のないオネぇ〜チャんの話に終始したのだった。
盛り上がって参りました。
すぐさま副団長が、
「森がやって参りました」(副団長は森という本名を持っている)
時計の針が1時を回る頃、『カニカニ団』は関越自動車道の入り口にようやく辿り着いた。
団長が思い出したようにボソっと言った。
「ところで、どこに向かえばいいんだろう?」
良い子のみんなは意味が分からない一瞬だった。
解説しよう!
団長が言いたかったのは、どこのランプで降りれば目的地に近いのかと言いたかったのだ。
しかし即、突っ込みが入る
「ここはどこ?私は誰?」
団長も笑っていた。
誰も作戦展開地域はおろか関東自動車マップも持っていない。
あまりにも極秘任務すぎて、隊員達は能登に行けとしか知らされていなかったのだ。
やはり今回の任務はムボ〜としか言い様がなかった。
咽が乾いたとかションベンしたいとかの声が隊員から次々にあがる。
もう最初のパ〜キングで、全員一致で一休みしようと言うことになった。(弱いぞ『カニカニ団』)
地図を手に入れるという、チョ〜基本的な目的もあった。だが隊員たちは我先にと煩悩に走った。
一息つくと、地図を物色し始めた、が『カニカニ団』はビンボ〜だったので「念写で行くか」と言ったまま一心不乱に地図に見入る者まで出る始末。
取りあえず地図を買ってル〜トを決めなければならない。
ミ〜ティングとか言ってはまた何か喰うのであった。
長野経由でショ〜トカットで行く派と遠回りでも新潟経由関越高速で行く派とに真っ二つに分かれていた。
決めるために早速買ってきた地図を拡げて頭を寄せる。・・・・んが
それはなんと長野県だけの地図だった・・・肝心な所が載ってない・・依然として目的地は何処なのか分からないままだったのだ。
「この地図を買ったのも運命だな、長野経由でよくわからんが行くか?」
という誰かの言葉に一発でケッテ〜!野麦峠も見てぇ〜よな(いきあたりばったりだぞ『カニカニ団』)
これがその後の運命をまた分けてしまうことになろうとは、この時には隊員の誰も気づいていなかった。
再び本線に戻る、『カニカニ団』は一路、長野へ。
そして歴史に残るショ〜トカット大作戦を開始したのだった。


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