第四話「ゼンソン号またもやピ〜〜〜ンチッ!」 1998年8月8日午前2時00分 |
ゼンソン号は順調に?関越自動車道をカっとんで行った。 道も空いていたので2時過ぎ頃には上越道へのジャンクションにさしかかるはず。 単純な高速の地図なのに何度も確認をする。(用心深いぞ『カニカニ団』) 「あっ、信玄が手を振っている、お〜い」信玄は今ごろは東名のハズだった。 またもやパ〜キングのネオンが隊員達を誘惑するのだ。 隊員達が浮かれる中、さすがに団長だけはあらかじめ申し合わせていたMaroの救出時間を気にしていた。 だが相変わらず何処のランプで降りたらいいのか誰も分からなかった。 なにせ方向すら怪しいのだから・・・ ミ〜ティングという聞こえのイイ口実でヤッパしパ〜キングにまたもやゼンソン号を滑り込ませた。 そこにはアイスやソバにむしゃぶりつく隊員たちの姿があった。 「もうすぐ上越に入ります、気合いを入れて行きましょう」 団長の勇ましいオコトバに疲れの見え始めた隊員達に笑顔が戻る。 操縦手交替であった。 ミケくんの操縦であった。 頼むぞゼンソン号!! 予定が遅れ始め、副団長は眠りに入っていた。不気味なほど静まり返っていた。 細く、そして明かりの無い道が続く。 電車の中で洩れ聞こえるウヲ〜クマンのシャカシャカのような小さな音だけがCar Stereoからエンドレスで聞こえてくる。 『カニカニ団』、特に意味なし・・・・・そんな夜だった。 静寂を破ってチ〜フナヴィゲ〜タの色ツンが叫ぶ、 「あっっ!!上田ランプですっっ!そこ降ります」と言う。 「えぇっっ?」延々と続く景色に退屈していたミケくんは一瞬反応が鈍かった。 何度も含みおいていたのにかなりのスピ〜ドでランプの分岐点にさしかかっていたのだ。 アっと言う間にランプの急カ〜ヴの横Gが『カニカニ団』を襲う。 新手の敵の出現であった。 まったく敵は何処に潜んでいるかわからないものである。 タイヤが軋みサスペンションが唸りをあげる。 『カニカニ団』またもやピ〜〜〜ンチっっ! スロ〜モ〜ションで迫るガ〜ドレ〜ル!ゼンソン号のケツが流れてゆくっっこれで終わりなのかっっっっっ!! カン高いタイヤの軋み音が耳朶を打つ!誰もがこれから起こる不運に身を堅くした。 しかし、すんでのところでゼンソン号は運良く敵の魔の手を逃れ態勢を整えたっっっっ! 「きっともやしくんが助けてくれたのです」船橋市 マスタ〜さん 「御先祖様の霊が見えました」小岩市 半漁人さん 「翔ぶ準備をしていました」文京区 色ツンさん などなど感激のお便りが絶えなかった。 とにかく無事に深夜の上田市内に『カニカニ団』は下り立ったのだった。 3時を回った頃、上田市内をうろついたあげく松本に抜ける道がわからずコンビニで休むコトにした。 まだ任務は始まったばかりであった。 |