第十話「早くも『カニカニ団』、バカヤロっおやじ!酒もってこい状態突入」 1998年8月8日20時00分 |
勢いついたフルスペック『カニカニ団』は、いよいよ七尾中の魚介類を食い尽くす計画を練り始めた。(そればっかり) さぁ〜『カニカニ団』北陸方面情報部長のMaroよ、おいしいトコ連れてっておくれ!と ダダっ子のように夕闇に覆われ始めた駅前広場でジタバタし始めた。 だが言葉すくなげなMaroの口から、耳を疑うようなショッキングな情報がもたらされたのだ。 「おいしくて高い店と普通の味で安い店とどっちがイイ?」 『カニカニ団』は、おいしいものには弱いのだが、ビンボ〜なので安い店にも弱いのだった! 団長がそこはビシっと有無を言わせぬ毅然とした態度で言い放った。 「え〜〜〜・・・・・、とりあえず普通の味で安い店にしましょ〜・・・どうでしょうか?ミナサン」 「うを〜ヨッシャ〜二度とMaroが顔出せない店にしてやるぜぇ〜」と分けのワカンないことを叫んで盛り上がった。 とりあえず、Maroちゃん家から近いということで、みな車はMaroちゃん家の駐車場に置いて行くことになった。 Maroちゃん家の前の川に浮かんだジャイアント灯籠が美しい! 地味な町並みと対をなし目を見張るほど光と影のコントラストが幻想的だった。 銀河鉄道の夜の1コマを思い出させる。 もし俺がご先祖様だったら、まぁ帰ってきてやってもイイかなぁと思ったほど魅惑的だった。 だが色気より食い気、何のために集まっているのかよくワカラない軍団が七尾の街を地響きを立ててノシ歩く。 自販機の度に真水フェチの団長が水分をホキュ〜する。 ガチャンコガチャンコうるさくてショ〜ガなかった。 Maroの行きつけらしい懐の深そうな居酒屋が隊員達の目の前に現れた。 ドヤドヤと『カニカニ団』は勝手に上がり込み奥の一番イイ席をソッコ〜で占領した。 Maroにお勧めは?と聞いてMaroが答える度に 「じゃ、それ」 「じゃ、ソれ」(自主性がナイぞ『カニカニ団』) ビ〜ルから始まって刺し盛りやフグの干物、クジラ刺しにアユまで喰いまくって、 早くも「バカヤロおやじ!酒もってこい状態」になっていくのであった。 とにかく魚がメチャメチャうまかった 注文が矢継ぎ早にウナリを上げて飛びまくる。あっという間に皿がカラになっていくのであった。 ミケくんが「 ムクちゃん」になるまでそう時間はかからなかった。 「みんなでムクもうぜっっ!」森がやって参りましたっっっっ! その時Maroの携帯が鳴った。 どうやら『カニカニ団』の到着を今か今かと一日中海パンをはいてスタンバっていたSakaからだった。 ヤバいことになって参りましたっっ! ミケくんがMaroから携帯を受け取る。 「おおお〜シサシブシっっっ!Sakaちゃん、ごめんごめん!」(Sakaとはまだ会ったコトがないどころか話したコトもない) 隊員たちは盛り上がりまくって大声で騒いでいたのでSakaの声が全然聞こえなかった。 とにかく持ち前の調子の良さと明日は必ず珠洲に赴くということで許してもらったのだが、 Sakaはあしたは仕事で昼から金沢に行かなければならないということだった。 だがここまで来たからには超マッカ〜こだわり野郎のナイスガイSakaに会わないで帰るワケにはいかなかった。 隊員たちからも是非一目だけでもSakaに会いたいという声があがり、七尾の街で、またもや『カニカニ団』のガマワワが炸裂した! 必ず10時ごろまでに珠洲に行くから待って居てくれいうことで落ち着いた。 結局12時近くまで飲みまくり、追いだされるようにして店を退散。 その時 ミケくんがフキツなことを口走った。 「カラオケいこうぜ!」出たっっ 「エフェクタとマイク持って来てるんよ」 さしもの『カニカニ団』でさえ戦慄が走った。 こんなトコまで持ってくるなんて・・・・ しかし、さすが歴戦の勇士Maroであった。 「ええよ、あいてるカナ」とスタスタ歩いて行く。 『カニカニ団』は、ボロボロに疲れていたのだがMaroの後をズルズルついていった。 団長がまた水分をホキュ〜する。自販機の度にガチャンコガチャンコうるさい。 うるせぇ〜よ団長!・・・ふりむくと、犯人はしょこでいであった。 七尾から80kmも離れた珠洲に10時ごろまでに行くには8時に起きなければならない・・・ どこをどう考えても珠洲に10時ごろまでに行くのはもはやフカノ〜な盛り上がり方であった。 |