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第九話「カニカニ台風七尾上陸!」
1998年8月8日16時00分
携帯でのMaroの誘導により、無事待ちあわせ場所である七尾駅のロ〜タリ〜にゼンソン号は到着した。
懐かしいMaroの巨体がゼンソン号のフロントガラス越しに近づいて来る。
「いよぉ〜〜〜シサシブシぃ!!」ガッチリと握手、元気そうやんかぁ〜〜!
日に焼けて血色の良いMaroの姿とは対照的に『カニカニ団』は全員半病人状態でヨロヨロ車から這い出してきた。
どこかナゾの虫の脱皮を思わせる生命のシンピであった。
七尾に来るのに命懸けてる感動のシ〜ンであった。
たつゆきとしょこでいは遅れているらしいと聞いて「ふはははは」『カニカニ団』が力なく笑った。
身内とて容赦しないのだった(お剃るべしっ『カニカニ団』!)
2人の到着までまだ時間があったので、お茶でもしようということになり、海側にあるフィッシャ〜マンズの中にある茶店へ一向は赴いた。
静かな海辺の一角にある眺めのいい店であった。
めいめい好きなものを頼んで、再会に乾杯!懐かしい笑顔がひろがる。
久しぶりだったのでとりとめのない話に終始した。
そうこうしてるうちにたつゆきから七尾駅到着の連絡が入り、Maroがこの店の位置を説明していた。
ほどなくして、たつゆきが到着。シサシブシっっっ!!
また仕事でカン詰めにでもなっていたのだろうか、無精髭をはやしていた。
森がやって参りました。在七尾『カニカニ団』は現在6人に一気に膨れあがっていた。
ただ気掛かりなのはしょこでいの到着が遅れていた。
とりあえず懸案のモントレ〜ジャズフェスを見物に行こうということになり、
車で10分ほどの隣の温泉街へ一行は向かった。
車を勝手にホテルの駐車場に停めたのだが、体力も落ちていたせいで係員の攻撃を躱しきれずに逃げ遅れ、しばし駐車スペ〜スを求めて彷徨った。
すでに陽は暮れて薄暗くなった会場はごった返しており、浴衣姿の観光客に混じって『カニカニ団』は食べ物を探した。
会場はお祭り独特の空気が漂ってなにもかにもが浮かれていた。
車で来ているのも省みず、ビ〜ルをゴバゴバ飲んでいた。
なんでも七尾市では祭りの日にネズミ取りなどやろうものならソク暴動が起きるとMaroが力強く断言していたのが印象的だった。
トウモロコシや温泉マンジュウのお姿が情け容赦なく『カニカニ団』の胃袋を刺激した。
5000円もする入場チケットを顔パスで手に入れてくれたMaroちゃんありがとう!!
会場は広く前方にステ〜ジが設けられ客席は、ほぼ満席状態だった。
海に隣接しているプ〜ルを利用したもので、そこからの海の眺めは絶品だった。
薄紫色の夜の帳がゆっくり降りてゆくとライヴの開幕だった。
しかし『カニカニ団』とってジャズに酔うなどという食べ物に関係のない感情は皆無だった。
ただの会場に迷いこんだ酔っ払いと化していた。
「BGMがウルセぇ〜な」と言う者もでる始末。
しょこでいが七尾に到着したらしい。
駅で待ちあわせということになり一時間ほどでそそくさと退場。
再び『カニカニ団』は七尾駅にむかうのであった。
駅につくとしょこでいがぐったりして待っていた。
疲労困ぱいと言う感じだ。
14時間もかけて来たらしい。
それを小耳にはさんだ秋葉『カニカニ団』のメンツはほくそ笑んだ。
「俺達は17時間もかかったぜ」と団長がつぶやくと
「負けてるんじゃないですかっっっ!団長」とつっこまれる。
ついに七尾の街に『カニカニ団』が集結してしまったのだっっっ!森がやって参りましたぁ〜〜〜!


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