第十二話「廃屋満タン荘の夜は長い」 1998年8月9日3時00分 |
布団を敷き終わると一応、もう遅いので寝ようと言うことになった。 電話線も死んでいるんじゃ『カニカニ団』は手足をもがれたようなもんだな・・ 10本ももぐの大変だろうけどよぉ〜なんて言って誰もぜんぜん寝ない。 布団割りはL字型に二つ部屋があり、部屋1に奥から副団長、たつゆき、団長、Maroで、 部屋2が奥から、色ツン、しょこでい、 ミケくんであった。 そしてL字のエルボ〜のブブンに世界一大きい灰皿があった。 手持ち無沙汰で記念撮影でもと皆で撮った。 「俺達以外にも写ってんじゃねぇ〜のかっっっ?」 「おばあちゃんとか写ってたりして・・・」 「バカヤロっっまだ生きてるよっっ!」とMaroがボソリと。 失礼しましたっっっ!! そうこうしているうちになにやら轟音が聞こえ始めた。 発信源は副団長であった。早いっ・・・早すぎる!マッハである。 色ツンも寝息をたて始めた。 団長がモクモクと起き上がってきた。蚊がいるっっ!刺されたらしい ぼく、蚊取り線香買って来ます。と言い残し近くのコンビニに買いに行った。 蚊取り線香か・・いいねぇい〜〜ぃ なんて懐中電灯の下でなんか目が冴えちゃったMaro、団長、たつゆき、 ミケくんがタバコを一服、 そしてヨタ話が始まった。しょこでいも布団に入ってはいるが起きていた。 「早くねたヤツから悪口がはじまるんだよな」 「『カニカニ団』お剃るべし」とかなんとかいいながらダベリまくって(死語)いた。 「大体さぁ〜、しょこでいもさぁ〜」 言い終わらないうちにしょこでいが、 「起きてるよ〜」お約束である。 何回かそれを繰り返して笑っているうちに疲れがどっと出て皆布団に入った。 なんと外も白み始めていた。もう朝の4時頃であった。だがまたもや悪ノリが始まる。 「寝た人は手を挙げてぇ〜」 「は〜い寝ましたぁ」小学生じゃないんだから・・・・ その夜廃屋満タン荘にはいつまでも笑い声が響いていた。 |