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第十三話「早起きは三文内服液の効き目かっ!こだわりの男、Saka現る」
1998年8月9日10時00分
意識が戻ったのは・・・10時だった。朝と言えるだろうか?
この「見捨てリ〜ツア〜in 能登」はSakaには見せられないなぁ・・・ってもう遅いか。
8時頃Maroが仕事の用でお化け屋敷を出ていったのはうっすらと記憶に残っている。
マズいことになって参りました。みなゾロゾロ起きて来ては事態の深刻さに震え戦いた。
「Sakaさんに連絡いれなきゃ」団長が慌ててTakaと話す。
Sakaは遅くとも11時には珠洲を発たなければならない。
もはやSakaに会うのは物理的に不可能だった。
『カニカニ団』、またもやピィ〜〜〜ンチっっ!!
いずれにせよ『カニカニ団』は珠洲の評判の海水浴場に赴くつもりだったので、道中どこかでSakaとすれ違うのを祈るばかりだった。
残念だが・・そ〜と決まれば現金なもので、腹が減ったからメシでも喰おうという事になり昨日行ったフィッシャ〜マンズに出かけた。
そこでオミヤゲを購入して、遅い朝メシにありついた。
副団長はビ〜ル付きで4000円もの出費をした挙句、寿司が不味かったというキョ〜フの体験をした。
オミヤゲ売り場の食べ物なんてそんなものである。
が、値段が値段だけに副団長は納得がいかない様子だった。
お土産選びもそこそこに、12時過ぎに珠洲に向けてゼンソン号出発!!
たつゆきの車、しょこでいのバイクと合計3台でいざっ!念願の珠洲にむかった。
その時、Sakaから連絡が入った。
なんとなんと驚いた事に・・・今日の金沢での仕事をSakaはキャンセルしたという。
一同ビックリであった。
理由は、皆に会いたいからだという・・・
なんちゅう男なのだっっっSakaってヤツは!気合いが違う。
まさにSakaのカニカニ魂を見せつけられる思いであった。
そこまで言われりゃこっちも気合い入れて行くぜぇ〜〜〜!・・・だがケッコ〜遠かった。
イキナシ珠洲まで80Kmの標識。目まいがしてくる。
Maroは仕事を早々にかたづけて、珠洲にて合流するとの事。森がやって参りましたっっっ!
途中給油をしながら『カニカニ団』は黙々と珠洲市へ。
何度もSakaと連絡を取りあいSakaは海岸で待っていたのだが、珠洲飯田駅での待ちあわせに変更した。
我々が先に着いた。だが誰もSakaの顔を知らない。
ランチア・テ〜マに乗るヤサ男だという。
この最果ての駅で我々を迎えてくれるのは一体どんなヤツなのだっっ!!
隊員の誰もがキンチョ〜を隠せなかった。
団長は水分のホキュ〜に余念がなかったが・・
副団長は明日会社を休めないので、ここで列車に乗って東京まで帰らなければならない、だがひと目だけでもSakaに会いたかったのだ。
時刻表で調べると今日中に東京に着くには、ココを3時45分の金沢行き急行恋路号に乗らなければならない。
今、時計の針は3時半を指していた。
ぎりぎりである。
とその時、見るからに怪しい車がゆっくりと駅前の人気のないロ〜タリ〜に入って来た!
『カニカニ団』がたむろしている所までジリジリと近づいて来た。
そして止まった。
ランチア・テ〜マのドアが優雅に開いた。


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