東京発路線バス乗り継ぎの旅・北行(3)

第8回 水戸駅〜宇都宮駅  2007年3月

番号 乗車 発時刻 着時刻 降車 運行会社 系統 始発 行先 乗車時間 運賃 景観 狭隘
21 水戸駅 13:37 14:17 石塚車庫 茨城交通  45 浜田(営) 御前山車庫 40分  750
22 石塚車庫 14:50 15:34 茂木駅 茨城交通  ─  ─ 茂木駅 44分 1000
23 茂木駅 16:00 17:22 JR宇都宮駅 JRバス関東 水都西線  ─ 宇都宮支店 82分 1300

           水戸駅前

茨城交通・関東鉄道・茨城オート・JRバスが引っ切り無しに出入りする。




21 水戸駅→石塚車庫(茨城交通)

 【主な経由地・車窓等】
 国道118号、茨大前、国道123号、渡里、飯富。
 石塚〜茂木の経由は異なるが、国鉄バス水都東西線が繋がっていた頃を偲びながら、宇都宮を目指す。約10分遅れで水戸駅にやってきたのは、古参の5E。木の床の薄暗い車内はやはり落ち着く。水戸市街から那珂川沿いを北上。飯富では、国道を離れしばらく旧道に入る。
 【運転本数】
  毎時1〜2本




           石塚車庫

 ここは1967年に廃止された茨城交通茨城線の石塚駅跡。廃止から40年も経つというのに、「駅前通り」という名称がいまだに残っている。その他の形跡は全く見当たらない。車庫とは言っても、スーパー"エコス"の奥に小さな詰所があり、その前に茂木行が1台止まっているだけだった。




22 石塚車庫→茂木駅(茨城交通)

 【主な経由地・車窓等】
 県道61号、古内、県道51号、小勝、塩子。
 この路線は来週23日で廃止となる。車内の掲示には「諸般の事情により」と書かれていた。全区間他に乗客はいなかった。「諸般」というより乗客がいないからだ。交通量の少ない2車線道を西に。付近は茶畑が多い。塩子宿を過ぎると、県境の峠越え。鮎田の集落で1キロ程、狭い旧道に入る。
 【運転本数】
  1日2往復(2007.3.23を最後に廃止)






23 茂木駅→JR宇都宮駅(JRバス関東)

 【主な経由地・車窓等】
 国道123号、天矢場、県道69号、市塙駅、祖母井、芳賀三日市、道宿場、国道408号、鐺山、国道123号、鬼怒橋。
 閑散としていた夕暮れ迫る茂木駅前には、いつの間にか小学生が列をなした。そこにやってきたのは、濃紺の国鉄色をまとった日野RU。5分前に扉を開け、16時きっかりに丁寧な運転士のアナウンスとともに発車。賑やかな車内に西日が差し込む。やがて「ありがとうございました」という元気な声とともに小学生は姿を消し、再び静寂が訪れた。
 元気な頃の国鉄バスの姿が今もここに残っていた。
 【運転本数】
  茂木〜祖母井1日5.5往復。