サフラワー |
キク科 ベニバナ属 1年草
英名 Safflower
学名 Carthamus tinctorius
和名 ベニバナ(紅花)
別名 末積花(すえつむばな) |
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Safflowerはアラビア語でAsfur,usfurが語源とも言われていて、学名のCarthamusはアラビア語のquartom・ヘブライ語のKartamiが語源とされ意味は同じく「色を塗る、染める」。フランス語でCarthame、イタリア語でCartamo、ロシア語でСафлорと呼ばれています。エジプトでは紀元前2500年のミイラの着衣から紅花の色素が認められ3世紀には中国に、日本には6世紀頃に伝わったとされ古くから薬用・顔料・赤色の染料として利用されてきました。最近では切り花用の草花・生け花・ドライフラワーにも。種子から搾った植物油は風味がよくリノール酸が多く含まれていて紅花油(Safflower Oil)として、また血液を浄化させたり月経周期を整える働きがある事から婦人病の薬に配合されています。ただし精製された紅花油は別にして妊娠中の使用には注意が必要です。 |
(料理) |
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(効用) |
発汗、抗菌、月経不順、更年期障害 |
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サフラン |
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サラダバーネット |
バラ科 ワレモコウ属 多年草
英名 Salad Burnet
学名 Sanguisorba minor
別名 オランダワレモコウ「吾亦紅」又は「吾木香」、ガーデンバーネット |
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学名はラテン語のsanguis(血)とsorbeo(飲む)に由来しています。名前にあるようにワレモコウ属の植物は止血薬として用いられてきました。異名のポテリウム「Poterium」はギリシャ語のPoterion(祝杯)を意味していてこの花から作られたお酒は祝宴の席で好んで飲まれていました。またこの葉の形が羽に例えられ初夏に紅色の花を咲かせることから「神の小さな鳥」とも呼ばれています。葉にはビタミンCやタンニンが含まれていて消化を助ける働きや殺菌作用あることから治療用の洗浄液として用いられました。 |
(料理) |
サラダ、スープ、バター、チーズ、ワイン、肉料理など |
(効用) |
日焼けや荒れ性の肌に効果的。消化促進、利尿、強壮、殺菌作用 |
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サントリナ |
キク科 ワタスギギク属 多年草
英名 lavender cotton
学名 Santolina chamaecyparissus
別名 ワタスギギク(綿杉菊)、コットンラベンダー |
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学名のSantolinaはギリシャ語でsanctusとlinum、ChamaecyparissusはChamai(低い)とcyparissos(イトスギ)に由来しています。葉の形がラベンダーに似ていることからコットンラベンダーとも呼ばれますがラベンダーとは全く別の植物であまり薬草やキッチンハーブとして使うことはありません。虫さされや皮膚のトラブル、防虫作用があり乾燥させた枝葉をタンスの中やカーペットの下に敷いたり、またポプリの材料や黄色系の染料としても用いられています。近年には消炎作用がはっきりし切り傷や皮膚炎などにも使われてます。 |
(料理) |
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(効用) |
消炎作用、皮膚炎、防虫効果。ハーブティは月経不順 |
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シナモン |
クスノキ科
英名 Cinnamon
学名 Cinnamomum zeylanicum
別名 セイロンニッケイ |
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シナモンリーフはシナモンの葉から、シナモンバークは皮から採れるエッセンシャルオイルですがアロマテラピーでは刺激性がとても強いシナモンバーク使用されません。 京都の八橋、ニッキの香りとしても知られるシナモンですがエッセンシャルオイル(精油)の香りはより濃厚で深くスパイシーです。インド料理やアラビア料理にとって重要でインドカレーではカルダモン、クローブと共に欠かせないスパイスの1つとなっています。伝説の不死鳥にも関係していてフェニックスはシナモンの枝と乳香で巣を作り生涯を過ごすと言われていて、死期を悟ると自ら火の中に身を投じまたその灰の中から新たに蘇るとされています。シナモンの樹皮は古くから感染症やリウマチ、消化器系疾患の治療薬として利用されていました。ストレスなどの神経系及び疲労の緩和や食欲を促進させる効果があります。また粘膜を刺激するため足浴または手浴では使用できますが使用量は少量にして敏感肌の方や妊娠中の方は使用を避けてください。 |
(料理) |
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(効用) |
風邪、インフルエンザ予防、殺菌、消毒、、防虫、冷え性 |
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ジャスミン |
モクセイ科 ソケイ属 多年草
英名 Jasmine
学名 Jasminum grandiflourum、素馨(ソケイ)Jasminum officinale
別名 |
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ペルシャ語のyasmin やアラビア語のysmyn がラテン語化されたもの。エジプトの女王クレオパトラも好んだようにジャスミンはバラやラヴェンダーと並び香りの良い花の代表とされ香水などでもよく使われます。全く違う他の花にもJasmineという名前が多くつけられているのもその香りの良さが理由のひとつだとも言われています。アラビア女性の名前にも多くディズニー映画「アラジン」にもジャスミン姫が登場しています。中国ではジャスミンティーとして有名ですが、漢方では花を赤痢と肝炎の治療に使いインドでは血管の浄化剤として勧めています。インドでは出産後、母乳が出すぎる時花を乳房につけて乳の出を抑える習慣があります。生理痛がある時には腰部と腹部にオイルをつけてマッサージすると効果的でストレスや神経過敏な症状を緩和する作用があります。殺菌作用と抗ウイルス作用があり免疫力を強めます。
人によってはアレルギー反応があり妊娠中は禁止。
ジャスミンやバラは一般的な水蒸気蒸留法だと熱や圧力により精油の成分や香りが微妙に変わってしまうためアブソリュートと呼ばれる溶剤抽出法が用いられます。その抽出方法で取り出された精油はエッッセンシャルオイルと区別されていて、通常の精油よりも濃厚なため低濃度で使用しなければなりません。
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(料理) |
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(効用) |
抗鬱、殺菌、性欲促進、消毒、鎮痙、鎮静、乾燥肌、敏感肌 |
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ジョニパー |
ヒノキ科 ビャクシン属
英名 Juniper
学名 Juniperus communis
別名 ジュニパーベリー、セイヨウトショウなど |
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神経を鎮める働きがあることからストレスや神経疲労を和らげ集中力を回復させてくれます。体内の老廃物や毒素を汗や尿として排出する働きがあり前立腺、膀胱カタル、腎臓結石にも有効とされていて消化不良や二日酔いを改善する作用があります。また月経不順の促進や月経痛にも効果があります。アロマテラピーで「ジュニパー」という場合「ジュニパーベリー」のことを指し、針葉や木部から抽出されるエッセンシャルオイルは香り質ともに劣りアロマテラピーではあまり使用されません。妊娠中に使用すると危険であると言われてきましたが現在ではその危険性がないことも明らかになっています。 ジュニパーはジンの原料としても有名で食欲を刺激する作用があることから食前酒としても好まれています。 |
(料理) |
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(効用) |
抗鬱、神経疲労、収斂、殺菌利尿、月経促進、強壮 |
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スギナ |
トクサ科 トクサ属 多年草
英名 Horsetai
学名 Equisetum arvense
別名 ホーステール 「ツクシ」 |
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別名「ホーステール」と言われるようにEquisetumはラテン語でEquus(馬)とsaeta(刺毛)が語源でスギナの細い枝の形が馬のしっぽに似ていることからそう呼ばれるようになりました。スギナにはケイ素が多く含まれていて結核など肺障害の治療薬として定期的に処方されています。ミネラル分が豊富で貧血症や肉体疲労また痛んだ爪や髪にも効果的な働きがあります。収斂作用があり出血を止めたり胃潰瘍の治療にも有効で利尿作用が子供の夜尿症にも効果がある。 |
(料理) |
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(効用) |
前立腺の炎症や肥大、膀胱炎、尿路結石、肺病、動脈硬化 |
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ステビア |
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セージ |

シソ科 アキギリ属
英名 Sage
学名 Salvia officinalis,Salvia officinalis L.
別名 薬用サルビア
(サルビア)
英名 Salvia
学名 Salvia sclarea,Salvia sclarea L
別名 ヒゴロモソウ |
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学名はラテン語の「salvus(健康、薬用の)あるいはsalveo(治す、救う)」に由来していて「salvus」がフランスで「sauge」になり、やがてイギリスで「sage」になったとも言われています。セージには多くの種類がありますが学名にはサルビア・・・、英名には・・・セージといった名前がつけられているのが特徴。ヨーロッパではセージとしてのイメージが強く薬用として重宝されてきました。その他イギリスではビール醸造でホップの代わりにしたりドイツではワインへの添加物としても使用されました。ストレスや不眠症などの神経系及び腎臓などの消化器系に対して鎮める効果があり、月経不順や母乳分泌抑制効果もあります。抗菌作用が咽頭炎や口内炎、収斂作用が更年期の過度の発汗を抑える目的で用いられます。現在では薬用種をセージ、観賞用の園芸種をサルビアと呼んで区別しています。 |
(料理) |
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(効用) |
不眠症、抗うつ、収斂、殺菌、駆風、月経促進、鎮経、鎮静、健胃消化 |
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セイボリー |

シソ科サトゥレア属 一年草
英名 savory,Summer savory
学名 Satureja hortensis,Satureja hortensis L.
別名 ヤマキダチハッカ
英名 Winter savory,savory mountain
学名 Satureja montana,Satureja montana L.
別名 ウィンターセイボリー 多年草 |
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一般的にセイボリーといえば夏にピンク色の花が咲くサマーセイボリーで、同種に秋に淡い紫色の花を咲かせるウインターセイボリーがあります。学名hortensisは(庭園)を意味していてsaturejaはギリシャ・ローマ神話に登場する葡萄酒と享楽の神バッカスの従者サテュロス(森の精)から由来していて女性を歌と踊りで淫らな気持ちにさせる事からセイボリーも媚薬効果があると信じられていました。またmontanaは(山)を意味する言葉です。古代ローマ時代から香りの良い香辛料として利用され、肉料理や魚料理など幅広く使えて特に豆料理との相性が良い事で有名です。 最近では消化促進のダイエットハーブとしてもよく用いられます。 |
(料理) |
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(効用) |
消化促進、殺菌、喘息、気管支炎、口内炎、歯痛、催淫 |
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セロリシード(セロリの種) |
セリ科セロリ属 二年草
英名 Celery seed [セロリ 英名 celery]
学名 Apium graveolens
別名 オランダミツバ |
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古代エジプトでも消化機能や肝機能を改善するために使用され、ギリシャやローマでも食用としてより医薬用に栽培されていました。現在香料用に栽培されているのはスモーリッジという品種の一種で野菜として見かけるセロリは17世紀にイタリア人によって改良された品種です。セロリは葉・根・種子の全部に香りがあって、スパイスとして用いられるのが種子の部分。これがセロリーシードと呼ばれ瓶詰めのスパイスとして売られています。セロリに含まれる有機ナトリウムは胃腸や関節に溜まった尿酸を溶解する作用があることから関節炎や痛風に効果があります。また発汗・利尿作用が血液中の老廃物の排泄を促進し、尿酸値を下げ膀胱炎や泌尿器系疾患に大変良いと言われています。スキンケアの面でも水分の滞留した肌、膨張した肌、赤みを帯びた肌に良くシミにも特に効果があるようです。香料の用途としてはカレーやソース類、肉類の加工食品に広く使われリキュールの構成原料にもなっています。
妊娠中の方は使用しないで下さい。
希釈したオイルを肌につけた後は直射日光に当たらないように下さい。 |
(料理) |
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(効用) |
消化促進、利尿、痛風、リュウマチ、月経促進、腎臓病、肝臓病、殺菌、不眠症 |
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セイヨウボダイジュ |
シナノキ科シナノキ属
英名 Linden flower Lime Tree
学名 Tilia cordata
別名 ティユール 和名 セイヨウボダイジュ(欧州菩提樹)、シナノキ(科の木) |
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英名lindenはドイツ語のLindenbaum からで英国ではlimeと呼ばれています。古くから妖精が住んでると言われていて「神聖、恋愛」の木として親しまれ大切にされていました。日本ではお釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたことで有名で、シューベルトはこの木のイメージで「冬の旅」の中にある歌曲「菩提樹」を作曲したと言われています。ヨーロッパでは古くからハーブティーとして飲まれていて、鎮静作用がイライラや緊張感を静めてくれる事から「リラックスティー」、また赤ちゃんの気分を落ち着かせることから「ベビーティー」とも言われます。血液を浄化させる作用あるので動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などを防止すると言われます。消化を促進する作用や花に含まれるビオフラボノイド成分が血圧を下げてくれます。また発汗作用があるので冷え性にも効果があり、身体の老廃物を排出したりコレステロールを減少させるのでダイエットにも効果が期待出来ます。初夏に咲く小花から取れる蜂蜜は良質でリキュールやドリンク剤、入浴剤、美容液としても利用されています。 |
(料理) |
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(効用) |
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センテッドゼラニウム |
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(料理) |
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(効用) |
発汗、鎮静、不眠症、頭痛、関節炎、高血圧 |
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セントジョーンズワート |
オトギリソウ科 多年草
英名 St.John's Wort
学名 Hypericum.perforatum
別名(セイヨウオトギリソウ)西洋弟切草 |
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セントジョンズワートという名前の由来の中で幾つかの説があり、最も有名なのは【サロメ】の話で舞姫サロメがヨハネに恋を抱くのですが自分のものになりません・・・そんなある日、サロメはヘロデ王に呼ばれ舞を披露します。その褒美として何がほしいのか聞かれたサロメは「ヨハネの首がほしい」と願います。ヘロデ王は迷いますがサロメの願いを聞き入れ8月27日ヨハネは首を切られ悲劇的な死を遂げます。その時に飛び散った血が黒い斑点となって葉に残ったと言われ、それ以降この植物をセント・ジョーンズ・ワートと呼ぶようになりました。この話は19世紀末を代表する作家オスカー・ワイルド(1854−1900)が新約聖書のマタイ伝「マタイ福音」6章と14章に記されている短いエピソードをもとに作った物語です。その中に登場する預言者ヨカナーンことバプテスマのヨハネの名前が[(ラテン名)Johannes(英語名)John the Baptist]でそう呼ばれるのかもしれません。また和名のセイヨウオトギリソウの由来は、10世紀頃に晴頼という名前の鷹飼いがいて鷹の傷を治す時にはいつも家伝の秘薬を使っていました。ある時に弟が秘薬の製造方法や秘密をもらしてしまいそれを知った晴頼は怒りのあまり弟を切り殺してしまいます。その時に飛び散った血が黒い斑点となって葉に残ったと伝えられ秘薬の原料であるその薬草は「弟切草」と名付けられたそうです。
この花には古くから太陽の力が宿っていると信じられていて、太陽が一年で最も高い夏至の頃から黄色い花を付け始るために、6月24日の聖ヨハネ生誕の日に収穫したものには聖なる力が宿るとされていたようです。古代ギリシア時代から用いられていて火傷や切り傷、外用薬として神経痛に効果があり空腹時に少量を服用した場合、胃炎や胃潰瘍の治療薬にもなるといわれている。またハーブの研究の盛んなドイツでも研究され1984年の医学雑誌でうつ病や精神的な不安及び不眠症における著しい改良を実証しました。近年でもうつ病に効果的なサプリメントとして人気があります。注意点として妊娠中や授乳中の乳児、また成分に含まれるヒペリシンは光増感作用があるので特に光線過敏症の人には注意が必要です。 |
(料理) |
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(効用) |
抗うつ、抗ウイルス、光増感、不眠症、切り傷、やけど、神経痛、生理痛、 殺菌 |
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ソーパルメット |
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ソープワート |
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ソロモンズシール |
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