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休憩をおえて外へ出てみるとすでに、暗くなっていました。
コースには照明が灯っていました。
みやだわさんの話では、昼と夜とでグリップが変わると言うことだったので少々練習をします。

 

ここで、コースの紹介をします。

コースは時計回り。
デジタルラップカウンターが内蔵されているゲートがスタートラインになります。
スタートして第1コーナーまでは若干の上りになっていて、ストレートエンドのヘアピンカーブを思いっきりせめても、思ったよりアウトに膨らみません。
インフィールドは、タイトコーナーの続く低速セクションになります。
この低速セクションは、見た目よりもアンダーが強く我慢の走りが攻略のかぎになります。
低速セクションを抜けると、うってかわって高速コーナーになります。
この外周はスピードに乗せて走らせることが出来ると非常に気持ちがいいです!
ただし、安定して走らせるためには無理してアクセルを開けるよりも、慎重にコースの真ん中を走りフェンスにヒットしないことがアベレージタイムを上げるコツになります。


バトル開始!

このHollyサーキットですが、コース自体は5〜6台走行可能な広さがあるのですが、立ち位置&電波状態の関係で3人同時走行が精一杯なのです。
なので今回は、1VS1の勝ち抜き戦によるトーナメント方式のレースをすることになりました。
この試みは、僕たち頭文字Eのメンバーもはじめてなのでまったく結果がわかりません。

レース参加人数は7人。
マスター、みやだわさん、葱坊主さん、岡田さん、細井さんの5人と僕&たーつぁんです。
残念ながらうらべさんは、仕事の都合で不参加となってしまいました。
予選10周のタイムアタックでの1周のベストタイムで、トーナメントでの対戦相手が決まります。
ちなみに、マスターは特別シード選手と言うことで1回戦免除となりました。

さあ、予選1人目は岡田さんです!
マシンはスペック1。ボディはエッソタイガースープラです。
全員が注目する中予選を開始しましたが、Hollyの人たちはまだレースをしたことがないと言うことだったのでこの予選の緊張感には慣れていないようです。
1回ミスをしてしまって緊張の糸が切れてしまったのか、なかなか立て直すことが出来ません。
残念ながら10周終わるまでに満足行く結果が残せなかったようです。

2人目は、ボディ職人の葱坊主さんです。
なんと、例のランボルギーニ シルエットのボディでの参加です。(マシンはスペック1)
(もったいない〜〜!!!)
2人目ということでなかなか落ち着いた走行を見せてくれます。
しかし、マシンのグリップが足りないのかなかなかラインに乗せることができません。
ベストタイムタイムの方は7秒71と7秒台に入れてきました!

3人目は細井さんです。
マシンはスペック1。ボディはカルソニックスカイライン。
細谷さんは熱心に練習走行をしていただけあって、なかなか安定した走行をみせます。
コース幅をいっぱいに使い豪快に攻めます!
ベストタイムもここまでで最高の7秒50を出しました。

4人目はみやだわさんです。
マシンはやっとでてきましたスペック2です。ボディは、ロックタイトスカイライン。
みやだわさんはチームのエースドライバーと言うことなので注目です。
しかし、オープニングラップでいきなりスピン!
みやだわさんから
「やばいかもしんない・・・・」
との声が・・・
しかし、果敢に攻めた結果ファイナルラップに7秒26の暫定ポールタイムをたたき出し意地をみせます!

さて、いよいよ遠征メンバーの登場ですがここに来て緊急事態が発生!
僕たちは今の今までクリアボディでの走行しかしていなかったのですが、Hollyの人たちは全員ハードボディを使用していたのです。
予選の直前にそのことに気が付いた僕たちは急遽ボディをハードボディに交換することにしました。
たーつぁんはこの日がデビューの<EK−9>(東堂塾)
僕はたーつぁん愛用のトレノのハードボディを借りました。

 
(大好評だった、たーつぁんのEK−9)

少しだけ練習走行をさせてもらった後、タイムアタックに入ります。
たーつぁんのマシンはスペック2。
EK−9用にホイールベースは4番の位置を使用し長めのホイールベースになっています。
たーつあんにとって初のアウェイでのレースとなるので緊張の色が隠せません。
その上、ロングホイールベースになったため、インフィールドの低速セクションにてこずり、リズムを崩しミスを連発してしまいます。
しかし、それでもヨンサン選手権でもまれてきた経験を生かし最終的には7秒29と、みやだわさんに続き2位の位置をキープしました。

さあ、予選最後は僕の番です!
マシンはストッククラスでチャンピオンを獲得したスペック1です。
みんなの注目が集まる中、予選を開始します。
うらべさんのアドバイスによりタイヤのセットが決まった僕のマシンは、ボディをハードに変えても非常に良く走ります。
順調にスタートを切った後、4周目にとうとう7秒の壁を破ります。
その後も順調にタイムを刻んでゆき、9周目に6秒60をたたき出します!
このタイムがベストラップになりました。

以上の結果トーナメントの組み合わせは以下のようになりました。
Aグループ
マスター(第1シード)
第1レース
みやだわさん(予選2位)VS細井さん(予選4位)

Bグループ
第2レース
たーつぁん(予選3位)VS葱坊主さん(予選5位)

第3レース
あさばあ(予選1位)VS岡田さん(予選6位)

喫茶店の中で予選結果が発表された後いよいよトーナメント開始です!

ここからはタイム勝負ではなく、1対1のバトルなのです!
1回戦は5周勝負。
第1レース 細井さんVSみやだわさん


2人とも熱心に練習走行を繰り返していたので非常に楽しみなバトルになりそうです!
スタートシグナルが点灯して、スタート!!!
抜群のスタートダッシュを見せたのはみやだわさん。
細井さんも後を追います。
順調にホームストレートに帰ってきたみやだわさんですが、突如挙動を乱してしまいます。
その隙に、細井さんにパスされます。
レースはたったの5周!
細井さんはミスのない走りで淡々と逃げ切りに入ります。
みやだわさんも徐々に差を縮めますが、敗戦濃厚・・・・
しかし、最終ラップにとんでもないドラマが待っていました。

ゴールまで残り半周をきった細井さんのマシンがまさかのクラッシュ!
しかも、緊張の糸が切れてしまったのかマシンを立て直せません。
その横をみやだわさんがパスして、奇跡の逆転勝利!
細井さんはがっかり・・・
ショックで魂が抜けてしまいそうな細井さん(汗)

みやだわさんは2回戦でマスターとのバトルに挑みます!

Bグループ 第2レース
たーつぁんVS葱坊主さん


さあ、第2レースはオリジナルボディ対決です。
EK9VSランボルギーニ シルエットなんてここでしか見ることが出来ません。
注目の対決ですね。
たーつぁんには
「ランボルギーニのボディにぶつけたら1周ペナルティですよ。」
な〜んてことを言ってあります。(笑)

さあ、オリジナルボディ対決スタート!
たーつぁんのEK9がダッシュを決めます!
が、葱坊主さんのマシンがスタートしません?
どうやらスイッチを入れ忘れたようです。(笑)
再スタートになりました。



すっかり緊張がほぐれたところで再スタートです!
オープニングラップでたーつぁんがスピン。
葱坊主さんが前に出ます。
そのまま逃げ切るかと思われた2周目、フェンスに激突した衝撃でリアスポイラーが取れてしまいました・・・
すぐ後ろまでたーつぁんが迫ってきましたが、ぶつけたら1周ペナルティというルールのせいでなかなか前に出られません。
しかし、リアスポイラーが取れてしまった影響か、葱坊主さんが痛恨のスピン!
とうとう、たーつぁんが前に出ます。
その後お互い互角の走りを見せ、たーつぁんがなんとか勝利をもぎ取り2回戦へ駒を進めました。

1回戦最終レースはあさばあVS岡田さんになりました。

注・<ぬいぐるみを抱いている人>ではありません。あさばあVS岡田さんです!(笑)

スープラVSトレノのトヨタ車紅白対決です。
ビデオ的にもわかりやすくて非常に助かります!(笑)
スタートシグナルが点灯し両者スタート!
岡田さんが前に出ます!
しかし、第1コーナーでいきなり岡田さんのマシンがストップ!?
レースが中断します。
どうも電波トラブルのようです。
この、Hollyサーキットの目の前は公道になっていて、夕方をすぎると信号待ちの車両が停車してしまうため、エポック純正プロポだとエンジンノイズで電波トラブルがおきてしまうようなのです。
ここで、急遽みやだわさんのメガテックJRを借りてレースに臨むことになりました。

再スタートでも前に出たのは岡田さん!
すぐ後ろをあさばあが追います。
しかし、急遽貸してもらったプロポに慣れていないのか、岡田さんのマシンが安定しません。
低速セクションであさばあに抜かれてしまいます。
あさばあはそのまま、安定して無難に5周を終了。
2回戦へ駒を進めました。

準決勝
準決勝第1レースは、奇跡の逆転勝利で2回戦へ進出した、みやだわさんVS第1シードのマスターです。
 

マスターはこのコースのオーナーであり、毎日のように練習をしているとのことです。
レース前のコメントでは、
「軽く負かすよ。VだよV!6秒2を出しちゃうよ!」
意気込みを語ってくれました。

準決勝は10周!
周回数はHollyの方が数えてくれました。

みなさんご協力ありがとうございます!

マスターの初レースということで、レース前からHollyの人たちは大騒ぎです!
コース横から、応援(?)や声援(?)の声が響きます!(笑)

注目のスタート!
飛び出したのはみやだわさんのロックタイトGTR!
マスターのカルソニックスカイラインはスピードが出ません。
マスターも
「遅いじゃん・・・」
と、困惑気味。(汗)
奇しくも、1回戦2回戦と連続でカルソニックスカイラインとの対決になったみやだわさんは順調に周回を重ねます。
仕事が忙しく練習をほとんどしないでレースに臨んだマスターはあせりからか、タイムが伸びません。
4周目にはとうとう、みやだわさんにぴったりつかれてしまいます。

周回遅れにだけはなりたくないマスターはここから必死に逃げます。
追うみやだわさんも無理に抜かず様子をうかかうフェアな走りをみせます。

しかし、ファイナルラップ直前プレッシャーに負けたマスターは痛恨のクラッシュ!
みやだわさんにラップされてしまいました。
みやだわさんはそのまま、ゴール。
マスターも10周目指して最後まで走ります。
外野から、
「がんばれ〜まだ勝てるかもしれないぞ〜!(笑)」
との声援(笑)を受け。
「くそ〜」
と悔しがっていました。
冗談をいいあえる楽しい雰囲気ですね。
レース後マスターは、
「レース前大きいことをいっちゃってすみません。本当は8秒台なんです。」
と、ビデオにコメントしていました。(笑)

と、いうわけでAブロックはみやだわさんが決勝へ進出し、対戦相手を待つことになりました。

準決勝第2レースは、あさばあVSたーつぁんの頭文字Eスタッフ対決になってしまいました。
あさばあVSたーつぁんは第2回ヨンサン選手権では1勝1敗、ストッククラス1,2を飾っていますので、レベルの高い好勝負が期待できます。
 
屋外サーキットのため寒そうなたーつぁんと夢の対決が実現!<AE86VSEK9>

両者いっせいにスタート!
お互いゆずらないまま、第1コーナーへ進入!
しかし!ここで、両者がクラッシュしてしまいます。
インコースを走行していた僕のハチロクがたーつぁんのシビックを弾き飛ばしてしまいます!
少し進んだところで、たーつぁんの復帰を待ちます。
その後、僕が先行したまラップを重ねます。
安定して走行する僕のハチロクとは裏腹に、たーつぁんのシビックはロングホイールベースのためアンダーステアに悩まされます。
結局、僕との差が詰まることなくゴールイン。
あさばあが決勝へ進出することになりました。

決勝レース!
みやだわさんVSあさばあ
 

さあ、Hollyサーキット初のレースもとうとう決勝戦を残すのみとなりました。
1回戦で奇跡の逆転をみせたみやだわさんはここでも勝利の女神がほほえむのか?
それとも、あさばあが頭文字Eの企画を達成するのか?
注目の1戦です!

レース前のコメントでは、みやだわさんは
「胸を借りるつもりでがんばりまーす。(笑)」
なんていっていましたが、Hollyのエースドライバーとして気合が入っていると思います。

さあいよいよ、決勝のスタートです。
決勝レースは15週!
スタートでロケットダッシュを決めたのは、みやだわさんのロックタイトスカイライン。
あさばあのハチロクは後を追いますが、スピード自体は負けている感じです。
ここにきて、みやだわさんのマシも調子が上がってきた様子です。
まわりから、
「お〜はえ〜はえ〜」
と歓声が飛びます。

みやだわさんの後ろについて様子を見ている僕の走りをみて、みんなは
「お、みやだわ手を抜かれてるぞ。」
「がんばれ!みやだわ、なんかの錯覚だぞ。(笑)」
との声があがり、笑いに包まれます。

その声に動揺したのかみやだわさんが低速コーナーで曲がりきれずにフェンスへ突き刺さってしまいます。
ここで、満を持してあさばあのハチロクが前へ出ます。
この後も、みやだわさんにマスター他みんなから
「がんばれ、みやだわ!」
「プレッシャーかけろ!」
と、大声援をうけ意地を見せますが持ち前の安定した走行でミスを最小限に抑え15周を無難に走りきったあさばあが、みやだわさんの追走をふりきりゴールしました。
レース後には拍手で迎えられました。
レース後、みやだわさんは
「胸借りました〜(笑)」
と、コメントを残してくれました。

レースの後、喫茶店で休みました。
さすがにお疲れのたーつぁん。

レースに参加できなかったうらべさんもレース途中には戻ってきて、レースが終わってから熱心に走行をしていました。
次回は一緒に走行させたいですね。

一休みしたところで、僕たちは帰ることにしました。
食事代を払おうとすると、
「今日はランチ代だけでいいよ!」
と、休憩のたびに入れてもらったコーヒー&紅茶の代金をサービスしてもらいました。
楽しませてもらった上にサービスまでしてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです。

僕たちにとってはじめての、交流戦ということでどんな人たちと出会うのか結構不安なところもあったのですが、思った以上に暖かく迎えていただいて時間も忘れてしまうほど楽しい一日を過ごすことが出来ました。

Hollyの人たちを見て感じたことは、マスターやお客さんみんなが仲がよくとても楽しい場として喫茶店Hollyに集まり、ヨンサンに対してもみなさん熱心に取り組み時間を惜しんで走行を楽しんでいました。
いままで僕は、ヨンサンスクエアなどエポックがレースを主催する場所でのヨンサンの楽しみ方しか知りませんでしたが、今回Hollyへ訪れて仲間内での楽しいヨンサンの楽しみ方を教えてもらったような気がしました。

今回、模擬レースを行ったことによりHollyでのヨンサンがさらに盛り上がってくれると僕は信じています。
聞いた話によると、現在第2サーキットを駐車場につるして作る予定だそうで、屋根があるので雨が降っても走行できそうですね。
現在の課題は、屋外走行のための防寒対策だということです。

最後に、近い将来に開催される、Hollyグランプリには必ず参加したいと思います。
深谷Hollyサーキット。また訪れたいサーキットでした。



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