◆ 人形げき部会 クリスマス公演 ◆
on 2004/12/18 Sun
僕が現役の頃の劇部は12月には巡回公演というものをやっていました。巡回といっても北越谷周辺の小学校や保育所、児童館で多くても6回くらいの公演でした。たいがいは公演先の方に車を出していただいていました。人形劇の舞台である「けこみ」がとても大きくかさばるものだったので車を出していただかないことには公演が出来なかったのです。ライトバンと乗用車の2台にけこみの土台、照明や音響の道具、人形に大道具、小道具を積んでいただき、ライトバンには助手席に1人、後部荷物スペースに1人、荷降ろし役として荷物の1つのように積み込まれます。「ドナドナ」の合唱に送られながら荷物に埋もれて、会場に向かったものです。会場が大学の近くの時にはリヤカー2台を道具を山積みにして運んでいきました。リヤカーに効率よく荷物を積む順番、さしずめ立体テトリスをやっているような作業も楽しんでいました。以前の劇部が活動をやめた際、他部会で使ってもらえる資料や道具の一部は後輩たちに残しましたが、それ以外の「けこみ」本体などは大学には残せず、僕が引き取りました。人数も多く必要ですし、時間もかかりますが、いつかまたもう一度一度あのけこみを立てられたら良いな、と思っています。
午前中はおはなし部会のクリスマス会を楽しみました。公演後の片付けがまだ続いている大学図書館の児童室を抜け出し駅に向かって徒歩5分くらい、今度は北越谷公民館で人形げき部会のクリスマス公演を楽しむ番です。大学以外の場所で今の人形げき部会の公演を見るのは初めてだったのでそんなことを思い出しました。
<開演直前の風景>
公演会場の北越谷公民館2階のホールに顔を出すと丁度集合写真を取っているところでした。挨拶もそこそこにカメラマンに変身。のんびり来たので最終チェックも終わり子どもがやってくるのを待つのみという状態です。今のうちにお昼を取っておこうと目立たぬ場所を探します。片隅でパンをかじっているとOBOGもやってきました。おけちらさん、そぎぃくん、はまちくん、べんべんさん、ちゃおず君の5人。今回の公演は他部会の現役だちもたくさん手伝いに来てくれており、にぎやかな公演になりそうです。
事前にビラやポスターでの告知はあったのでしょうか、少しずつ子ども達が人形げきを見に集まってきます。宣伝部隊は人形を持って公民館の前で呼び込みです。開演直前には子どもは20人くらい、大人は10人くらいだったでしょうか。ほぼ時間どおり、公演が始まりました。
<ライオンだぞっ!>
最初のげきは「ライオンだぞっ!」9月にも公演したものの再演だそうです。かわいらしいやさしいライオンが、ライオンらしく怖く強くなろうと思うのですが、それって本当は・・・。というおはなし。口ぱく人形のきりんさんのすべるような動きが秀逸。
ぶれていますが、大きな師匠ライオンがまたユニーク。以前練習を見たときにはまかのりさんがやっていましたが、本番はバロンさんが演じていました。2人ともちょっととぼけた味のある演技でした。
人形が観客に背を向けて、鏡に映った顔で怖い顔を練習したり、人形の目鼻が実際にとれて優しい顔から怖い顔に交換できるなどの工夫もたくさんの作品でした。
<ゲームの時間>
「ライオンだぞっ!」のあとにつなぎのゲームの時間がありました。「猛獣狩り」と「じゃんけん列車」の2つで遊びます。「猛獣狩り」ではOGのべんべんさんがのりのり。周りの子どもを引っ張っていました。じゃんけん列車の写真を見るとお客さんは小さい子どもが多いですね。大きくても小学3年生くらいでしょうか。「猛獣狩り」って元気が良すぎてもうはちゃめちゃな騒ぎになる印象が強いのですが、今回はちょっとほんわかした猛獣狩りツアーでした。司会者のノリというか、キャラクターが良く出るゲームです。
<ぶたのたね>
続けては二つ目の人形げき「ぶたのたね」です。学園祭でも公演していた作品ですが、あちこち今回のクリスマス公演用のアレンジが加えられていました。
雪の積もった中、オオカミ君がブタ3兄弟と追いかけっこしています。コン博士は今回は登場せず、サンタクロースがトナカイに乗ってオオカミ君に「ぶたのたね」をプレゼント。雪合戦や、地面にもぐりこんだり飛び出したりするときには細かい雪の粒が舞い散る小技も効いています。
ぽこっ ぽこっ ぽこっ と大きくなった木に育ったブタが3匹なるシーンは何度見ても不思議な面白さがあります。
<工作>
最後は工作でしめます。今日みんなで作るのは「クリスマスツリー」。ツリーのてっぺんに小さな星を可愛らしく飾れるかどうかがポイントかな、とひとり作戦を考えてから子ども達と一緒に作ります。
ダンボールの上で思い思いにツリーに絵を描いていきます。こことここがぐるっと回って一周するから、と考えながら書いている子や、好きなアニメのキャラクターを思いつく限り描いている子がいたりと個性が出ます。てっぺんのモールは、星にしたり、ハートにしたりぐるぐる丸くしたりとここでも遊べます。子どものリクエストにこたえてこぐまちゃんはポケモンのモンスターをたくさん書いていました。良くあんなに何種類もかけるな、と関心。
OBOGの作品を3つ紹介。おけちらさんとべんべんさんと僕の作ったクリスマスツリーです。どれを誰が作ったか分かりますか?
<一足早いプレゼント>
出来上がったばかりのクリスマスツリーを持ってお客さんたちはみんな充実した顔つきで帰っていきました。人形げきが2つ、ゲームに工作で2時間弱の公演時間でした。反省会までは残れず、後片付けをしているなかそっと公民館を出て、家路につきました。2つもクリスマス会を見て僕もとても満足できました。2月3月にも公演の機会はあるのでしょうか。また見にきたいなと思える楽しい一日でした。
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