◆ 旧劇部会 人形整理 ◆
on 1999/12/29 Wed
1999年の暮れに行われた劇部恒例の人形整理で出てきた人形の写真をご紹介します。劇部会OBかめむし先輩が写真をご提供くださいました。また、劇部会OBのため吉先輩がたくさんの情報とエピソードを教えてくださいました。ありがとうございます。
私が劇部にいたのは1992年から1995年の4年間でしたが、その4年間でもこれからご紹介する人形達は倉庫の中に眠ったまま基礎練の時にも使われずにいたものばかりです。
お寄せいただいた情報と写真のキャプションを元に作品毎に人形を並べました。それぞれの人形がどんな作品で、どんな役柄で登場したのか、どんな人がお作りにになったのか、当時のエピソードなどをご存知の方、また公演や練習中の写真などお持ちの方いらっしゃいませんでしょうか。ほんの些細な情報でもご連絡いただけると大変うれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
<オズの魔法使い>
1980年作
主人公「ドロシー」と「オズ」の人形。手元の「わんぱく列車」を見ると昭和55年の作品。オズはびにぃ先輩が演じたとか。当時の作品は2年がかりで役者も複数いらしたそうです。
<ちびくろサンボ>
1983年作 演出:あんこ
演者
さんぼ:ちょっぱー
父:ため吉
母:びびんば
虎1:ころり
虎2:びびんば
虎3:ため吉
虎4:ぶり
花々ガールズ(ナレーション):ころり、びびんば、ぶり
主人公「ちびくろサンボ」と「サンボの母さん」の2体。メールを下さったため吉先輩のデビュー作。この作品の歌もお書きになったそうです。虎の台詞回しがあまりにリアルで(人形はかわいらしいのに)号泣する子供がけっこういたとか。
<杜氏春>
1984年作、演出:びびんば
演者
杜氏春:おだまり
仙人:どてら
母(馬):がちゃぴん
魔人:がちょん
閻魔大王:ため吉+がちょん
赤鬼:なりゆき
青鬼:そうめん
虎:もんもこもん
蛇:だいはつ
主人公「杜氏春」とその師匠の仙人「てっかんし」の2人
以下2重カッコはため吉先輩からお送りいただいたメールの文面です。
『 劇部始まって以来、初めての頷き仕掛けがついた人形。仕掛けはため吉が作りました。高学年だけをターゲットにしたという当時としては革命的な作品でした。「こんな難しい脚本はだめだといわれ続け・・・・結局は良い作品になりました。虎や蛇が舞台を飛び出して観客ぎりぎりの所を舞うところなど、以後の作品に「舞台から飛び出すブーム」を作ったと思います(思い込み)。 』
杜氏春の友人「宋元(そうげん)」と宋元が口説こうとしている、同じく杜氏春の友人「劉艶(りゅうえん)」そして「青鬼」。
『 宋元と劉艶の掛け合いは、毎回、必ずちがう、ということをモットーにしてました。ちなみに、ため吉+だいはつのコンビでした。その後、劉艶という名は、次の年の新入生に引き継がれました。 』
「白蛇」と「虎」
2枚目の写真には「ライオン」と名前がついていました。最近の作品幾つかでも使った気がすると思っていましたが、もともとは杜氏春で使われた「虎」の人形のようです。
『 杜氏春は台詞がすごく多い劇で、間合いを取るのが難しく、間をアドリブでうめるような場面が多々ありました。で、杜氏春も仙人もこれが、へたでへたで.....演出のびびんばが、「ふたりでアドリブ練習しなさい」と放り出し。一同が二人のアドリブ練習に耳をすますと...
杜氏春:「師匠、人生とは何ですか?」
仙人 :「人生とは、”めんぱっちん” じゃ。」
一同 :???
杜氏春:「そ、それは何ですか...?」
仙人 :(毅然と)「ラーメンの名じゃ!」
一同 :呆然...
でも、本番はちゃんとできてたんですよー。ほんとに。 』
<クプクプの冒険>
1985年作 演出:うわばみ
演者
くぷくぷ:もんもこもん
船長:どてら
海賊と人形袋です。人形袋のデッサンは、どてら先輩筆。このページ1番上の写真もこの作品の人形袋で、テーマソングの歌詞が書かれているそうです。作品ごとに手作りで人形袋を作る伝統というか、ならわしでしたが、これは特別凝っています。
当時のエピソードをため吉先輩が送ってくださいました。
『 冒険者でしたが、船長の人形がかっとんでいて、とても船長には見えず。演出のうわばみがおこっていたのを思い出します。集中練習中にまだ制作をしていました。(前の年の小道具のモップで練習してましたね)みんな、どてら君のこだわりのせいです。彼のオレンジと白の短パンは、当時としてはやはりかっとんでいて、話題の的でした。 』
<ユタと不思議な仲間達>
1986年作 演出:劉艶
主人公「ユタ」と。2人の座敷童。
ユタをいじめる番長と上とは別の座敷童。胴串が折れてしまっているようです。
『 この作品は、ユタと絡む準主役の座敷童の人形がものすごく良くできていて、他の人形とかけ離れてました。きっとタイツ君が自宅にキープしていると思います。忘れられないのは、集中練習中にユタをいじめるこどもの役の人形がまたの間から手を出していたことです。大笑い半分、本番だったら...という冷や汗半分。
#あせって人形持ったので間違ったんですね。役者のどかちんさんは、とてもおこられていました。 』
<ジャックと豆の木>
「ジャック」「ジャックの母さん」というキャプションが付いていましたので「ジャックと豆の木」で使われた人形でしょう。後々姿を変えながら「なぞなぞ大魔王」で使われたり、飯田人形劇フェスタでも使われた着ぐるみの大男はこの作品で作られたものだと思います。
<1枚ずついろいろな作品も>
1枚目は1981年作「はだかの王様」のラストに出てくる子供です。「王様ははだかだー!」って叫ぶ役。まめたんさんが役者でした。あまりにも純粋無垢な台詞回しで、芝居のラストをきっちり締めていたそうです。(この台詞がすれてたり、大人っぽいと劇が台無し)
2枚目、1983年作「貧乏神と福の神」主役の「うめさん」(演者とどさん)
1枚目、1984年作「ガチョウさんの誕生日」に出ていた「クマのお医者さん」。
スカンク:とど
がちょう:まるこめ
お医者さんはターザンさんだったとか。
ガチョウさんの誕生パーティで失礼をしてはいけないと、おならを我慢していたスカンクさん。とうとうパーティ会場で倒れてしまいます。お医者さんが診断した結果、「おもいきりおならをしなくてはいかん」 と診断され。それでは、と、舞台がまっ黄色になるほどおならをしてスカンクさんは元気になったのでした。というおはなし。
2枚目「まさるくん」役者はユンケル先輩。魔女と戦う役だったそうです。1985年作品の題名は...どなたかご存知ではないでしょうか。
このカラスは、ため吉先輩の代(83年4月〜87年3月)の卒業公演「ぼくだってらいおん」木村裕一作で使われたと思われる人形だそうです。
ため吉先輩いわく『 このカラスは主人公にライオンのお面をくれる、旅の薬屋さんです。多分。役者はだいはつでした。演出は僕。 』
<作品不明>
ここからはどんな作品に出てきた人形かわからないものです。ご存知のものがあれば情報をお寄せください。1枚目「おっかぁ」、2枚目「キララ姫」の人形。
人形、作品の名前、当時のエピソード、公演中の写真、練習風景などお持ちの方いらっしゃいましたら是非情報をお寄せください。お待ちしております。写真をご提供くださいましたかめむし先輩、情報をお寄せくださったため吉先輩どうもありがとうございました。
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