2003年の夏休み中のとある日、別の旅程(後日アップ予定)の最中に、 土合駅をいっぺん訪れてみよう、ということで、立ち寄ったのですが、 これが想像以上にオモシロかったので、この箇所だけ、先行リリース という形で、紹介したいと思います。
さて、この土合駅の周辺には何があるのかというと、上越国境にそびえる山、 谷川岳と、その頂きへと観光客を運ぶ、谷川岳ロープウェイの駅があります。
このロープウェイまでの路線バスは、水上駅出発なので、土合駅を谷川岳観光の 起点にする人は、少ないでしょう。また、土合駅から歩こうとすると、歩道のない山坂道を 30分前後歩かなければなりません。かといって、道中目を引く景色は、下の滝くらいです。
では、なぜ土合駅に訪れようかと思ったかというと、上りホームと下りホームが、 およそ常軌を逸しているくらい離れ離れだからです。 それはどれほどのものなのか、という説明は徐々に行っていくとして、まずは、 路線バスの通る道の案内表示を御覧頂きましょう。
ここに目的をもって訪れる、周辺住民とか、僕みたいな奇特な人 でなければ、表示にすら気付かずに、通り過ぎてしまうでしょう。 どう見ても、標識以外は、林道の一風景ですものね。でも、その矢印の先に目を 向けると…
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割かし立派な建物があります。これが土合駅の駅舎です。でも、「割かし立派」 の方向性が、駅のソレとは違っているので、これまた標識とか無ければ、 廃校舎(しかも分校の)と見間違うかもしれません。
さて、目的の駅舎に近づいてみると、入口に下のような看板が見受けられます。
『日本一のモグラえき』。この看板に記してある通り、土合駅は、日本で一番、 地の底まで潜らなければいけない駅なのです。どれくらい?という疑問も、 これまた後回しにして、駅の待合室をざっと見回してみましょう。
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うーむ…、人気は少なく、薄暗く、寂れている。絵に描いたような無人駅です。 でも、自動販売機はちゃんと稼動してましたよ。では、いよいよホームへと向います。