北関東の地底魔境!? 土合駅 2

前ページで「離れ離れ」と書きましたが、待合室の出口に、いきなり上りと下り、 左右に進路が分かれます。右方向、つまり上りホームは、すぐそこに見えます。

上りホームA 上りホームB

あれっ、さっき『モグラえき』書いたったやんじぶん、と思われた方、流石です。 昔は、「先ほどの駅舎&この地上ホーム」だけが、土合駅だったようです。
しかし、このJR(当時は国鉄)の線路を、単線から複線に増やす際に、 もう一方を地上に並行させることが不可能だったようです。しかし、複線化は 実現しなければならない。では、どうしたか…。

地上がダメなら、地下。つまり、もう一方の線路を、地中深くに掘り進めて 建設すればよい、となったのです。そしてめでたく、新しい下り線と下りホームは、 『日本一のモグラえき』と、なったわけです。さて、先ほどの待合室の出口に戻り、 進路を左に、つまり、下りホーム側にとりましょう。

下りホームへの道A

突き当たりに、看板が見えます。ここから、いよいよ地下に潜るのかな、と、 はやる気持ちを押さえ、曲がり角を曲がると、そこには…

下りホームへの道B

長い回廊が見えます。その回廊の先、若干の階段の向こうに、突き当りの扉が 見えました、きっと、その扉の向こうから、エレベーターか何かで下るのかな。

下りホームへの道C

突き当りの扉につきましたが、エレベーターホールは見当たりません。しかも、 扉の向こうに、なにやら衝立が。あの向こう側は一体…。

下りホームへの道D

広っ。めっさ広っ。ていうかこの回廊、さっきの待合室の 二、三倍はある空間としか認識できません。いやそれよりなにより、 待合室から結構な距離を歩いている、ということのほうが凄いのかも。

というわけで、「離れ離れ」の理由は、解かって頂けたでしょうか。

さてさて、落ち着いて見回してみると、まだ回廊が続くばかりか、 この先に、暗いトンネルが見えるのですが、もしや、もしや…

下りホームへの道E

深っ。怖っ。そして、今に至って、 これからは、エレベーターなどなく、この階段を、ひたすら降りて行く、 否、「落ちていく」のだと、思い知りました。

意を決して、沈降開始。カツーン、カツーンと、足音が良く響きます。 あと、二つ上の写真の真ん中に、人影がありますよね、あれは実は…、 観光客の親子連れのお子様が、見切れちゃっただけなんスけどね。 今だから言えるけど、こういう雰囲気で、カツーンと言う足音をたてて 遊びまわっているものだから、マジでビビりました。

なーんて考えているうちに、最初の踊り場到着。最初の 踊り場て。よく考えたら、駅構内でこの呼称を用いる時点で、 シュールですが、もっとシュールなものが。

下りホームへの道F

踊り場にベンチ(休憩用)が御座います。この先だいじょうぶかな…。

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