2003年の夏休みのとある日、南東北にへ車で旅行して着ました。それは、 南東北地区に行ってみたかった、車で向かうのが適している場所が いくつかあったのもあります。そして更にこの時期には、福島・宮城・山形県内の 高速道路が乗り放題で、乗り放題区間への往復券までついた周遊券、 「遊遊南東北スーパー割引3DAYSチケット」が発売されたからでもあります。
このチケットをうまく利用して、南東北の「果て」とも言うべきスポットを 三日かけて回ってまいりました。
まず一日目、浦和本線から東北道に入り、福島と新潟の県境で一旦高速を降り、 新潟県内は(周遊区間外なので)通常料金で高速を使用して、新潟と山形の県境の 町の名所「笹川流れ」に立ち寄ります。
一度目の休憩のここは、周遊区間最初のパーキングエリアである、鏡石PAの、 コンビニエンスストアです。近頃ようやく増えてきた感のある、サービスエリア等の コンビニですが、まさにここが第一号店だそうですよ。
郡山ジャンクションから磐越道を会津方面に折れ、片側二車線をしばらく走ると、 周遊区間の西端、西会津IC到着。ここはインターチェンジとパーキングエリアが 併設されていたので、二度目の休憩をとる事にしました。休憩所には、 近隣の観光パンフがあったため、ここで "ただ周遊区間を出て、そのまま ゲートに入りなおす" というのも芸が無いので、パンフレットで一番見所が 有りそうと当たりをつけた「銚子の口」なる景勝地へ向かいます。
とはいった物の、パンフの地図は大雑把過ぎて、町道とかに入ってからは、 道を対向車のコンバインを運転していたおばあちゃんとかに 聞きながら、車を進めます。しかし、それは序の口でした。 踏切を渡ってからの道は、なんと、道幅2m強しかない (ほとんど畦道)! そこを恐る恐る通過して、銚子の口に到着です。
…。そこはかとなく漂う "ぱぁらだぁいすぅ(by桂小枝)" 感にくじけず、歩を北へ 進めましょう。
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途中、道なき道やら、道になっちゃってる岩肌とかありましたが、やっぱり奥へ進めば 進むほど、急峻になるんだ、と感じたりしました。でも、あくまで目的地は先なので、 ほどほどに駐車場まで引き返します。そして駐車場で、目にしたものは…。
今までで一番良い景色。あ、そういやこの川、 阿賀野川だから、日本海に向かって西へ西へと流れて行くんだった。そして、 この小さな駐車場が一番東側だから、此処の中で最も急峻なのか…。 普段太平洋側に住んでるから、盲点というか、思い違いでした。
まあ細かいことは気にせず、今来た道を戻ります。また畦道を…。 ああ、デミオみたいな小さな車でよかった。さて、西会津インターから 再び磐越道を利用します。
片側一車線を北西に駆り、一時間強で新潟中央ジャンクションへ、 そしてそのすぐそばに ビッグスワンが見えました。ちょうどこの日は、J2リーグ戦の新潟vs広島があり、管内の ハイウェイラジオでも、しきりに交通規制を流していました。が、珍しくこれに目もくれず、 日本海東北道を北東へ進み、とりあえず豊栄SAにて休憩。ところがところが…、
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駐車場と野っ原以外、何も無し。唯一確認できた 一棟の建物すら、トイレでしかないという、サービスエリアにあるまじき殺風景。 あー、こういうのが、さんざニュースでもやってた、『使われないのに作っちゃった 高速道路』なんだろうな、というのを、目の当たりにできたと考えることにしよう。
日本海東北道を、現時点での終点、中条ICで降り、国道113号線〜国道345号線と、 日本海間近の道を北上。一時間弱で、「笹川流れ」に到着。
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ここは元々、JR桑川駅前にある、日本海側随一の夕日の名所なのですが、 僕が訪れたときには、「道の駅」にも認定されていました。でもその割には、 夕日が沈む前に営業が終わってる食堂が店子ですが。
いや、そんなことは問題じゃなかった、僕の場合は。なぜなら今、 夕日の名所をせっかく訪れたというのに、ここに着て曇が空を覆い隠しているでは ありませんか。しかし "待てば海路の日和有り" と言うし、日の入り時刻まで粘って 待ってみよう。そして夕日をばっちり写真に収めてやるぞ〜。その結果↓
やっぱり曇ったまま。あまつさえ小雨がパラつきやがりました。 …軽く失意を引きずって、車を北へ走らせます。国道7号線に入ってからは、 同じ海岸線のくねくね道でも、高規格に作ってあるためか、普通に走りやすかったです。 そして、山形県の鶴岡で、この日の旅程を終えます。