南アルプス・ドライブ記 1

2004年の夏休み、車を駆り、山梨県南西部の南アルプス地区から 静岡県清水区まで南下してきました。

まず訪れたのは、山梨県下部町(現在の身延町)は一色地区にある『ホタルの里』。 ホタルの見ごろは5月下旬〜6月上旬とのことなので、時期は思いっきりはずしてますが。

富士五湖方面から国道300号線をはずれ、一色地区へ向かう隘路を進みます。 峠のトンネルを超え、しばらく下ってヘアピンカーブを曲がりきると、 一色川に掛かる橋に続き、簡易駐車場が見えます。

一色A 一色B

ここから川沿いに下る(身延方面へ向かう)一体が、ホタルの里といわれる、 ホタル保護鑑賞地域で、この駐車場近辺は、その最奥地と言ってよいでしょう。

また、先ほども述べたヘアピンカーブには、ホタルのレリーフが刻まれています。

一色C

このあたりには、街灯がわずかしか有りません。しかも有るといっても、 路を煌々と照らすためではなく、火の見櫓の足元を照らすためにあるようです。

一色D

ここから更に下ったところに、より大きな駐車場があったので、国道52号線 (身延方面)から向かうのがホタルの里への正しいアクセス方法なのでしょう。

国道52号線を超えて更に南西方向へ進み、雨畑湖畔に泊ります。小学校跡を利用した 『ヴィラ雨畑』という公共宿泊施設です。

雨畑A

この辺りまで来るには、南アルプスの山間の隘路を走らなければならないので、 自動車かバイク(度胸と体力があれば自転車か徒歩)くらいしかないです。 一応、乗合バスも通ってはいるようなのですが、ご覧のとおり、本数は少ないです。

雨畑B

中に入ってみると、ほとんど宿泊施設に改築されていて、小学校っぽさが残るのは、 靴箱ぐらいしかありません。

雨畑C

ケータイもPHSもちろん圏外。部屋にテレビも無く、完全に下界とは隔離された空間です。 ご飯食べて温泉(?)入って、後は寝るだけですが、夜が本当に暗闇であることは実感できました。

翌朝を迎え、窓を開け放って気づいたことが2つ。1つは、窓の外が旧校庭であったこと、 もう1つは、標高が高いため、雲がその校庭のすぐそばに垂れ込めていることでした。

雨畑D 雨畑E

こんな人里離れっぷりなのですが、実は峠道をチョロっと超えればそこは 静岡県静岡市葵区。なんと、 政令区の隣なのです。今回の目的も、その峠を越えて静岡市内へ下ること、 だったのですが…。

雨畑F

運悪く、通行止め。仕方なく、52号線まで戻り、清水区方面へ南下することにします。

時間が余ったため、すぐ隣の雨畑湖を散策。

雨畑G 雨畑H

チェックアウトし、車に乗り込み、昨日来た隘路を戻っていきます。

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