長崎・鳥栖・柳川 1

去る2002年の8月中旬、夏休みの前半を利用して、九州旅行に行きました。 そのうち、長崎・鳥栖・柳川を訪れたときの写真等を紹介していきます。

まず、長崎、というか九州へと往復する手段は、公共交通機関を利用する場合、 飛行機か新幹線が一般的です。帰りは飛行機にしたのですが、行きは、旅費を少しでも 節約する方法をとります。まず、京都までは各駅停車でゆっくり到着し、 ここから、寝台特急あかつき号で長崎を目指します。

東京発や大阪・京都発の、九州行の寝台列車は何本か出ていて、寝台車を利用していけば、 滞在先での宿泊費まで考えた場合には、安く上がることが多々あります。しかし、 今回、その寝台車すら利用しません。寝台列車についている座席車輌を利用します。 もちろん、寝台料金は要らず、運賃と特急料金だけで利用できるのが強みです。

あかつきA あかつきB

あかつき号についている、この一風変わった塗装の車輌は、座席指定車輌で、 「レガートシート」という愛称がついています。また、車内はスペースで二部屋に 区切られ、一般座席と女性専用座席に分けられていました。京都駅を20:20に発車。 座席に座ると、シート自体が 1x1x1 のレイアウトになっているため、寛いで座れ、 リクライニングも、結構倒れました。夜行高速バスの列車版と思っていただければ よいかと思います。

実は、スケジュール的な意味合いもあって、今回、あかつき号を選んだのです。 翌日は、長崎でのメインイベントである軍艦島遊覧船(所要時間100分)に乗船し、 その日の夜には、鳥栖スタジアムで筑後平野ダービーを見る予定だったため、 遊覧船は9:30の便に乗らなければならず、8:54分に長崎に着くこの列車が 打って付けだったのです。

しかし、次の瞬間、想像だにしない展開が!!

スパルタンな座席で身を固め、列車が長崎本線に入ったころ眠りから目を覚まし、 洗面台で顔を洗ったりしていると、携帯電話が着信。相手を見てみると、遊覧船の 運営会社から。何だろうと思って、通話を始めると、「台風の影響で波が高く、 遊覧船は欠航です。」ぷつっ、つー、つー。

わし、何しに長崎来てん…。
確かに、 窓の外に目をやると、雨風が叩き付けてるし。こうして、呆然としたまま、 列車はいつのまにか長崎に到着。この雨だったら、市街を歩きまわるのも億劫だし、 と、駅前バス乗り場を歩いていると、「長崎市内巡り」の文字が。バス会社の 人に聴いてみると、「ぶらぶらコース」というのが11:00に出発だそうで、今日の 便はもちろん空席ありとのこと。

もうこれしか無い、ということで、乗便を予約。時間があるのでゆっくりごはんを 食べた後、バス乗り場に戻り、11:00、市内巡りバスは長崎駅前を出発。最初の目的地は、 大浦天主堂とグラバー庭。この二つは、ほとんど隣接していると言っても良い近さ なので、添乗員の支持のもと、歩いて廻ります。まずは大浦天主堂。

大浦天主堂

館内は撮影禁止ですので、建物だけ。館内は、普通の教会(って、教会自体に 入るの初めてなんですが)ですが、建物そのものが年代物らしく、国宝にも指定 されているようです。続いて、グラバー庭。大浦天主堂からさらに高台の所にある 庭園で、屋根付きエスカレーターで登っていきます。見晴らしは良いらしいのですが この頃がいちばん暴風雨のピークで、庭園内の庵にみんな雨宿りする他無かったです。

グラバー庭A グラバー庭B

次なる目的地は孔子廟。ここも大浦天主堂から近いですが、移動はちゃんとバス。 つか、みんな靴から靴下からグッショグショなので、わずかの移動時間でも体力回復(!?) しているように思えたのですが。で、数分後に駐車場に到着。門の中に潜ると、きっと 晴れていたら目に鮮やかであっただろう、朱塗りの門が見えてきます。

孔子廟A

雨でお天道様の無い日の、しかもレンズに雨粒がついちゃてる(スミマセン)写真でも わかる通り、建物、彫像、どれをとっても、全くの中国風。で、門を潜ると、孔子の 遺した言葉を写経した板のような物のほかに、彫像群も。

孔子廟B

先程までのキリスト教世界観だれけの地区のすぐ側に、こういうものまであるのですから、 やはり長崎は、いにしえのからの国際都市なんでしょうね、と改めて実感。

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