大分旅行記3

石仏から大分駅前までバスで帰り、いい時間になってきたので、大分ビッグアイに向かうことにします。 駅のはずれの、貨物基地らしかったところが発車場所。実は、大分ビッグアイまでのシャトルバスは、 ぴあやローソンチケットなどで、イベント券として事前に購入しておいてから利用するシステムです。 私も往復料金800円でバス券を買っておいたのですが、試合当日の大分合同新聞によると、

「試合をW杯リハーサル大会と位置付ける県W杯推進局では、約九千人ほどの観客がシャトルバスを使うと想定していた。 しかし同日までの販売実績はわずかに約千枚。」
とのことで、発車場所の隣に設営されたテントで、試合チケットの他にバス券も売っていました。

バスは、座席定員分だけ乗客を乗せて、大分駅前を離れます。15分くらいで、大分ビッグアイに到着。といっても、 スタジアム目の前ではなく、チョット離れた、バス発着場にですが。そこから歩みを進めると、白い屋根の大きなスタジアムが その姿をあらわしてきました。

ビッグアイ1

いざスタジアムに入ると、下のようなモニュメントが迎えてくれました。二人のマスコットの名前は、そのまま、 「ビッグくん」と「アイちゃん」です。

ビッグアイ2

スタジアムの入りは、近隣住民16,000人を招待したとのことで、ゴール裏よりも、メインスタンド、バックスタンドにお客さん は集中していました。真新しいスタジアムということもあって、スタジアムの全景は、新鮮な感じがしました。開閉式の屋根は 開きっぱなしでしたが、たしかに「ビッグアイ」の愛称の由来にもなったとおり、大きな瞳で青空を見つめているようです。

ビッグアイ3 ビッグアイ4

屋根の部分の真ん中の梁に「スカイカメラ」がついていて、真上からの試合の映像をスクリーンに映すこともありました。 ここまでくれば、言う事無しに思えますが、しかし一つ弱点があったのです。それは、芝の育成に失敗して、根付かなかった 事です。そのため、この試合以降で、キリンカップまでに予定されていた大分ビッグアイでの2試合は、別の競技場での開催と なってしまいました。

さて、オープニングセレモニーのほうは、なぜかボールボーイがYMCAしたり、なぜか国際Aマッチでもないのに 選手入場時に FIFA anthem が流れたりしました。極めつけは、大分県知事の登場。選手に激励の言葉をかけるのかと思いきや、 大分の選手から記念ボールを渡されて、むしろ激励される側でした。謎だらけのオープニングセレモニーでした。

キックオフ、そしてすぐに、大分がゴールを決めて先制。その後は、一進一退で、前半が終わりました。しかし、先ほども 記述したように、芝の状態が悪い! そのため、プレイ中にもボコボコ芝がはがれて、ハーフタイムには、ご覧のように 運営スタッフが芝の修繕をする有様でした。

ビッグアイ5

スタッフの努力によって、芝も埋められ、後半開始。66分に京都の得点王、黒部選手の得点で一度は同点に追いつきますが、 その後、大分に2点とられて、残念ながら、京都は3-1で敗れてしまいました。

しかし、観衆は29,226人で、来場者にはシリアルナンバー入りの記念シートが渡されたので、新スタジアムの雰囲気満喫 ともども満足できました。でも、応援はメガホンのベチベチ音が上手いことに屋根に反響したり、ハーフタイムになぜか ジェット風船を飛ばしたりと、濃い野球臭を漂わせ、謎はいよいよ増すばかりでした。

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