裏の二日目

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恩田陸作品『球形の季節』スポット巡り。球形の季節の舞台で、そして "主人公"とも言える土地「谷津」。その舞台になったのが、岩手県一関市だ そうです。

登場人物たちは、作中で『如月山』と呼ばれる、ある一つの小山の 周囲に建てられた、4つの高校にそれぞれ通っています。その小山が、 JR一ノ関駅(作中では『谷津駅』)の南西に位置する「釣山」と 思います(高校は4つも無かったですが)。

さて、作品の序盤に出てくる、『別れ道』と呼ばれる急坂のそばにある、 高校の裏門へ通じる石段。それらしき雰囲気のモノを撮ってきました。

釣山公園A

まあ、雰囲気だけですけど。実際に急坂が緩やかになったあたりに 有りはしましたが、これは、一関運動公園の駐車場から、階段上方にある 陸上競技場への通路です。

さて、実際に一関運動公園陸上競技場まで登ってみましょう。

釣山公園B

陸上競技場のスタンドも、周囲の並木道の灌木も、慎ましく存在する程度なので、 周囲の視界をほとんど遮らず、ほかの陸上競技場の土地より広く感じます。 また、こういうスポーツ施設・公園のご多分に漏れず、丘の一番高いに あるため、ここからの眺めもなかなか良いです。

釣山公園C

市街地の、JR側ではなく国道側のほうを撮ってみました。中央に流れている川が、 市内を流れる磐井川です。作中では『紅川』として登場します。

陽も傾いてまいりましたが、急いで磐井川まで降ります。

磐井川A

一応、磐井川に架かる橋の中で、駅前に通じる物はコレなので、 ここも舞台(作中では『如月大橋』)なのではと思うのですが、当時、工事中で通行不可になってた橋も あったので、そちらのほうかもしれません。

磐井川B

そのもう一つのほうの橋を、ココの橋の上から撮ってみました。更には、ココの 橋の袂には、「芭蕉最北の宿」なる観光案内板がありました。

磐井川C

さて、夜の帳が下り始めたので、急いで最後の場所「駅南」へ。先ほどの釣山の北側を 横切る、大船渡へ東進する道が、JRを跨ぐ陸橋があります。ここで、『球形の季節』の 数あるハイライトシーンの一つが展開されます。そこから見える、「工場」・「煙突」の 様子をどうぞ。

一関駅南の陸橋A 一関駅南の陸橋B

ちなみに、どちらの工場も、廃工場などということはなく、就業時間中でした。

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