Cambell Soup Can / 1962 Andy Warhol

キャンベルスープというのは、1869年にアメリカの青果商ジョセフ・キャンベルが設立した瓶詰めや缶詰などを手掛ける加工食品会社の商品です。元々は単に野菜などを詰めただけのものでしたが、1898年に現在でもお馴染みの赤白ラベルの濃縮スープ缶を発売し、1900年に開かれたパリ万博では金賞を受賞しました。それを記念して現在でもラベルの中央には金のエンブレムが描かれています。
左は単なるイラストではなく、1962年にポップアートの鬼才と謳われたアンディー・ウォーホールが、現代のアメリカを象徴する最も馴染み深い物として、キャンベルスープ缶をモチーフとして描いたアート作品です。
ウォーホールは、既存の写真や絵などを組み合わせて全く新しいものを作り出すという大衆芸術(Popular Art)の礎を作り、このキャンベルスープ缶はウォーホールの最も有名な作品のひとつに数えられています。

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