麦草峠
2000年6月3、4日

6月3日

 R299・麦草峠に走りに行かないか、と D に誘われたので、以前に行った事があるけどあまり覚えてないのでついていく事にした。
 このごろ、心の師であるつじ・つかさ先生著作の「ベストライディングの探求」を読み返していた。なぜかと言うと前に乗っていたBanditは、結構いい加減な乗り方をしていてもそれなりに走れたけれど、カタナはそれではろくに乗れなかったから(ヘタクソと言うやつです)。

 出発前にプラグを交換する。こんな事を当日にやるようではいけないとは思うけど、家(団地)にはカタナを置くスペースが無いため、知り合いの家の隅に置かして貰っている。そのため、会社から帰ってきてからバイクを出すのは一寸遠慮があって、こうなってしまう。
 新しいプラグはNGKのイリジウムIXプラグ。空冷エンジンなので簡単に作業ができた。効果は・・・ツキがなんとなくよくなったような気がする程度。結局燃費もほとんど変化はなかった。劇的に効果があるものではないけど、デンソーみたいにプラグケーブルとかも変更しなくちゃいけないんだろうか。

 また外環から関越へ。道の駅上野村で待ち合わせ。1時間遅刻してしまった。D も30分くらい遅く着たとはいえ、時間を守れないと言うのはいかんと反省。R299は途中で通行止めなので、南のぶどう峠を越える事にする。
 この道は狭く路肩が崩れていたりするので結構危ない。峠の手前で雨が降り始める。雨は予想してたのですぐにカッパを着て再スタート。峠からはガスってたのでいまいちだったが晴れていればなかなかの眺望だと思う。

 長野側は道がよくなっている。いつも思うのだが長野は道がいい。オリンピックのおかげだろうか?
 雨が強くなって道路に川ができている。おまけに雷まで。ここまでやられると開き直って走れる。R141との合流で雨が弱くなって来たので、やむまで休憩しようと雨宿りができる場所を探しているうちに雨が止み薄日が差して来た。少し走ってコンビニで休憩。
 まだ昼過ぎなので、、野辺山峠にある日本鉄道最高地点に行く事にする。

 最高地点はこのまま清里方面に向かえばいいので道なりに進む。途中、道の広いワインディングがあったので、今までよりリアステアを意識して走る。
 「カタナ乗り」の定番ともいえるリアステアは前の乗り方よりスムーズに曲がれるし、怖さがない。これが正解だと思う。やはり心の師匠であるつじ・つかさ先生の言うことは正しいのだ!とか思いつつコーナーをクリアしていく。
 目的地まであと数キロ位のところで、先が黒い雲に覆われているのを見て引き返してしまう。

 ちょっと早いが今日の宿泊地(蓼科クライネYH)に行く事にして、清水町からR299へ入り麦草峠へ向かう。田園地帯を標高を上げながら進むと、木が増えるにつれてコーナーも増えてくる。
 今度は倒し込みのタイミングを試してみる。決まると今までの何気ないものよりかクイックに倒しこめ、旋回性もある感じだが、なかなかいいタイミングを掴めない。リアステアのように荷重を変えるだけのテクニックはそれほど難しくないが、バイクの挙動に対してタイミングを取るというのはそう簡単にはできないものだと思い、ペースを速めないで丁寧にタイミングを取ってみる。
 とかやっていると急に寒くなったと思ったら強い雨が降り出す。おまけに霧が出てきて5mくらい先は全く見えない状態になってしまった。寒い・雨・霧の三暗刻である。今回初めてRSタイチのシールド撥水&曇り止めを付けてきたんだけど、これで効果を維持できる製品ならすごいんだけど・・・すぐに効果がなくなってしまった。。さすがに20km/h以下に落として慎重に走り、5時前にYHに到着。

 部屋で休んでいると雨が止んでいた。
 近くに「石遊の湯」[1]と言う露天の温泉があるという事なので歩いて行く。丁度団体さんがいたので、あまり広くない湯船になかなか浸かれなかった。
 夕食後8時にさっさと就寝。

6月4日

 朝4:30起床。30分ほどで準備を済ませYHを出るが、バイクが前日の雨と結露でびっしょり。暖気をしつつ拭く。カタナのシートは水をすってしまう。これは何とかならなかったんだろうか?D が暖気が終わっているはずなのに、チョークを戻すとエンジンが止まってしまうというので、アイドリングスクリューを回せというと、どこにあるか知らないと言う。マニュアルも付けといたんだから読んでほしいものだ。さらにガソリンがもうほとんどないという。もう少しちゃんとしようぜ、大人なんだから。
 仕方なくスタンドを探しに街へ行くが、どこも7時からしかやっていない。開くのを待つ内にどんどん空が晴れ渡ってくる。給油してようやく峠に出発。

 予定より遅くなってしまったが、それでも峠にはまだ車は少ないので徐々にペースを上げていく。僕は峠を走るときはいつも荷物満載(今回も荷物はある)で、そんなに飛ばしたりはしないし、できないのだけれど、今までに見た刀乗りはみな上手く、速かった。だから、僕も、という気持ちがある。
 それにツーリングをメインにしているからというのを言い訳にして、あまり腕を磨こうとしなかった反省もある。

向こうの山はなんだろう?
「レストハウスふるさと」から

 ちなみに麦草峠−R299は峠の前後は低〜中速コーナーの多いワインディングだけど、峠付近は直線になっていて、見晴らしはあまりよくない。

 残念ながら走り屋っぽい人はいなかったので、どのくらいのペースか分からなかったけど、少なくても今までよりはましになったと思えるようになった。
 途中でペイントした刀とすれ違ったんで、Uターンして追いかけたんだけど見つからなかった。もちろん追いつけると思ってはいなかったけど、どっかで休憩していれば話くらいできたのに・・・。

 10時を過ぎると観光客の車が増えてきて、空腹にもなってきたのでR141へ向かう。途中、スーパー7の集団が対向車線を飛ばしてて、センターラインを無視するようなのも中には居て、ぶつかりそうになる。こっちが安全マージンをとってなかったらやばかったぞ。ブラインドコーナーでもなかったのに。

 今回の目的は果たしてしまったので帰路に着こうと思うが、まだ昼前だったので、浅科村の温泉「穂の香の湯」[2]に行く。ここなら帰り道も近いし、D が帰る実家(東部町)も近い。晴れた日の昼に露天風呂でボーっとするなんていうのは最高の贅沢だと思う。


道は続く
内山峠付近。この先で迷いました

 ここで実家に帰る友達と別れる。R254で帰るつもりだったが、長野側は退屈なので県道44号を使う事にする。集落の間を抜ける解り辛い道だが、山に入るとワインディングになっていて、路面もよく幅もあり、車も少なかった。
 内山峠(この辺からは荒船山が良く見える)から国道に出るところで迷ってしまい、トンネルの長野側に出るつもりが、群馬側に出てしまった。トンネルの群馬側は橋の続く高速コーナーの連続する結構人気のあるルート、壮観な景色を楽しみながら走る。

 下仁田インターまでは一本道なので、とろとろ走る。後は走りなれた関越道と外環を上って帰宅。

総走行距離  約3000km




[1]  石遊(イシヤス)の湯:長野県茅野市北山5490-1 Tel:0266-77-2386
¥500。屋根の下に洗い場と湯船がある露天風呂。露天のみで湯もぬるめなので寒いときは湯冷めに注意。


[2]  穂の香の湯:長野県北佐久郡浅科村甲1071-1 Tel:0267-58-0033
¥300。結構新しく奇麗な温泉。露天・屋内があり広く、食堂や休憩所もある。露天からの眺めは気持ち良い。


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2000年07月07日作成
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