男鹿半島


2007年9月19日〜9月22日


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雄物大橋から

 9月19日

 曇天のもと外環から東北道へ。予報では東北は晴れているはずなのだが雲が取れない。混雑することも無く予定通り白石ICで降りる。東北道はうっかりしているとついスピードが出すぎてしまう。

 蔵王エコーラインでも雲が低く溜まっていた。前を塞いでいるバスをかわしてアクセルを開けようとしたら、10m先の車さえ霞んでしまうほどの霧。写真を撮るために駐車場を探すが、見つけたときには近すぎて入れないような状況を繰り返す。ようやく駐車場で霧の写真を撮り、今度は前に車がいないので行き先が見通せず亀のように走る。

晴れたよ
刈田峠で

 この霧はいつまで続くんだろうと走っていると、刈田峠でいきなりドピーカン。アメとムチ状態でテンションがあがるが、下りは工事と未舗装区間が多くテンション下がる。まぁ調子に乗らずにすんだので良しとしよう。出が遅かったので、山形市街をパスするため東北中央〜山形自動車道で西川まで行く。

 月山花笠ラインを走り、湯殿山道路への分岐でR112の旧道へ(湯殿山神社には数年前のGWに行った)。好みの舗装林道のような道。七ツ滝を見ようと遊歩道を歩き、一向に見つからずに諦めて戻ってみると、駐車場の手前から向かいの山肌に滝が見えた。あほである。

 月山花笠ラインに合流し、今日の宿がある坂田を目指す。夕景の中だけど、鶴岡の海岸線とR7の間に丘があって夕日が見れない。さえぎるものが無いところまで来た時には夕日は沈んでいた。

沈んでしまった
国道7号線

 一度宿の前を通ったが歩いて行ける範囲に飯が喰える場所がなさそうだったので、コンビニを探し(これもまた近くに無かった)夕食を仕入れ、連泊を頼む。

 9月20日

 調べたところ鳥海ブルーラインのゲートが開くのは8時からと9時からの2説あったので、あまり損をしないように7時30分に宿を発つ。R7から望む鳥海山は雲を被っているが、左手の日本海は青空が見える。鳥海の道の駅で一息入れてから(それでも8時)、ブルーラインへ。ゲートは開いていた。幸い道路がある高さまでは雲が下りて来ていないので視界も路面も良好だったが、残念ながら展望はいまいち。秋田側に下るときには日差しが出てきた。

 そのままR7には出ないでK56〜K289で北へ。K289は田園の中を走る広くて快適な道。仁賀保から岩城まで建設中の高速が無料開放されていたが、猛烈な便意に襲われていたのでとりあえず下道でトイレを探す。結局道の駅にしめまで見つからず…。本荘から高速に乗り一気に岩城まで。海岸線を走るR7を北へ北へと進む。秋田市外をパスしてK56でいざ男鹿半島へ。ちなみにK56はヤバイくらいにスピードが出てしまう道。R101はやや交通量も多く、意外と郊外型の店も多い。半島を巡るK58は田舎道。

ここでは晴れてた
入道崎にて

 海岸線と言うよりワインディングなK59を、空いているのを良いことに気持ちよく走る。天気は相変わらず微妙だけど、半島一週ルートがここまで楽しいとは予想外。崖のような海岸線を海を見ながら走り、入道崎へ。K121はちょっと竜飛岬へのルートを思い出す良い道。K56で南下し、八望台へ。岬では晴れていたがここでは残念ながら雲が出てしまった。

 これまた危険なほど気持ち良いなまはげラインで寒風山へ。回転展望台は値段を考えると登らなくても良い(僕は登ったが)。むしろ向かいにある姫ヶ岳からの展望の方がお勧め。

登るのがきつい
姫ヶ岳からの男鹿三山(よく見えない)

 一度R101にでてK42で八郎潟を走る。ひたすらまっすぐな北海道のようだ。K54でR7に出るつもりが一つ手前の道を曲がってしまって(これは看板が悪い)、散々ダートを走る羽目に。きっとカタナで走ったダートとしては過去最高だろう。結局K298からR7に出る。雄物大橋で日本海に沈む夕日をみて、再び南下。夕日を見たのと秋田〜酒田の距離を100kmほど勘違いしていたので結構遅くなってしまった。

 9月21日

 目がさめると雲ひとつ無い晴天。昨日雲に覆われて見れなかった鳥海山の展望を思うと我慢できず、再度ブルーラインへ。展望台で景色を堪能した後、そのまま来た道を戻り山形県側に下りる。最上峡と鳴子峡をみるつもりだが、同じルートを走るのもあれなので、R345を使う。鳥海山が望め、田んぼの中を走る快走路。

やっぱり晴れが良い
鳥海山の展望台から

 R47を東に向かうと前方は雲。またしても山に雲がかかっている。幸い曇り空は古口から新庄まででそれ以降はまた快晴。田園風景が広がるR47をさらに東へ進み、鳴子峡へ。早い年だと9月からぼちぼち紅葉していることもあるが、今年は暑いせいか元気一杯に緑をつけていた。R457〜R398で山村を抜け、R342北上川沿いにでる。先日秋田に被害をもたらした大雨の影響で濁流。峠付近は一車線になってしまうK46からR398に出て、女川街道を南下。木が多く展望は所々だが、走り応えのあるワインディング。

行ってから戻る
御番所公園

 牡鹿半島のコバルトラインはちょうど真ん中が落石で通行止めだったので、途中からK2で御番所公園を目指す。コバルトラインはかなり良かったけど、K2も中々面白い道。御番所公園からは広く海を見渡せたが少し霞んでいたのが残念。すでに予定より時間をだいぶオーバーしていたので(最近遠出が減っているのでルート計画が甘い)松島は諦めて三陸自動車道〜東北〜山形を使って、今日の宿である山形市へひた走る。真っ暗な道なので、山形市街の明かりが見えたときは感動した。

 またしても宿の近くには食事ができるような店が見つからず、結局3日連続でコンビニ弁当になってしまった。しかしこの日は日本海の男の鹿から太平洋の牡の鹿に行って真ん中に戻るというえらい走りをした一日だった。

 9月21日

 宿の朝飯(無料)までの時間を持て余し、自転車を借りて山形城を見物。ギア付きとはいえママチャリは乗り難い。食堂が開く7時に宿に戻り、仕度を終えて朝食を摂り出発。R13を南下し上山市から七ヶ宿街道でやや物足りないワインディングで金山峠を越える。

湖畔で一服
桧原湖

 山形市街を迂回してK2西吾妻スカイバレーを走る。福島側からしか走ったことしかなかったけど、山形側からだと市街地=盆地から急に立ち上がる吾妻の山々に向かって行く感じが気分をものすごく盛り上げる。そのテンションのまま白布峠を越えて桧原湖の西岸を通って快走路R459で山都まで行き蕎麦を喰う。店内禁煙だったため、線路に近い駐車場で一服していたら丁度SLが走り抜けていった。

この辺はいつ来ても静かだ
只見川

 そのまま南下しR400の会津田島を過ぎた辺りから急に空模様が怪しくなり、塩原温泉辺りで降り出したので日塩もみじラインは諦めて東北道を目指す。次第に雨脚は強くなり西那須野ICから高速に乗った頃からは雨の飛沫で視界が悪くなるほど。しかもこのときに買った防水ジャケットの防水機能が完全に終わっていて、派手に浸水し体が冷えてきた。上河内で雨宿りをしていると、30分ほどで雨のピークが去ったようなので小雨の中走り出す。

 佐野を過ぎる頃には雨は無くなり、埼玉では雨の降った様子も無い中を淡々と走り、帰宅したときには雨に濡れた服もすっかり乾いていた。

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2008年08月23日作成
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