新潟は寒かった


2000年5月4〜6日

5月4日

 出発時で走行距離が1000km、先日に2回目のオイル交換と、フィルター交換を済ましていたので早めに起床してマイクロロンを入れる。周囲の情報だと費用対効果はイマイチだけど、長く乗っていくために何かしたかったので効果よりも気持ちが収まらないので入れた。

 友人 D とは軽井沢のジャスコで待ち合わせているので、外環〜関越を使ってさっさと走る・・・つもりがGWだけあって関越は渋滞していた。上信越道は横川S.A辺りから片側1車線になって混むので松井田妙義で降りてR18へ。
 碓氷バイパスでさっさと走っていると、前が開けたのでちょっとペースを上げてみる。結構慣れてきているなぁ、などと思ってみたけど、上りの高速コーナーをトルク任せで走っていればそれなりに飛ばして走れるのは当たり前だったりする。

 合流地点に30分遅れで到着。また例の D である。今回は前日に実家に帰っていたのでこんな所で待ち合わせになった。長野東部はかれこれ十数回来ており、ほとんどの場所が分かってしまうので、こんな所でもちゃんと待ち合わせが出来る。
 今回は目的を決めてないので、適当に話してとりあえず鬼押ハイウェー(210円)・万座ハイウェー(400円)を通って新潟に行く事にした。

 鬼押ハイウェーは料金所を通ってすぐの浅間峠の展望台(工事中)が一番浅間山が良く見えるポイント。料金所を通ってうっかりアクセルを開けて通り過ぎてしまい、後で後悔をしてしまわないよう注意が必要。この2つの有料道路は景色がいいんだけど、だんだん目に入ってくる雪が気になってきていた。

春なのに・・・
渋峠そばの展望台から

 R292で渋峠に近付くにつれて寒くなり、電光掲示板は「要チェーン」とか表示しだした。峠付近では積雪が2m近くになり、気温は1℃以下になってしまった(標高2172m!)。このルートは結構走り応えもあり、景色もいいんだけど、寒さで周りを見る余裕がなかった。道路沿いのスキー場が営業しているのを見て、ルートを誤ったと考えずにはいられなかった。
 幸い路面凍結は無く、峠を越えて「道の駅 やまのうち」につくと、春らしい気温に戻った。さすがに車の人達みたいにソフトクリームを食べる気にはなれなかった。

 R117を千曲川沿いに下って(北上)行くと、少しずつ雲が厚くなり、また気温が下がってきた。
 千曲川が信濃川になる直前(要するに長野と新潟の県境)にある「道の駅 信越さかえ」で休んでいると、小雨が降ってきた。まだ16時前だったけど気温が急に下がってきたので、野営場所を探す事にした。

 山伏山に公園のキャンプ場と無印良品のキャンプ場があるのを地図で確認し、山を登っていくと周囲は雪だらけで、キャンプ場への道は通行止めになっていた。そこで、別のキャンプ場へ行くと、管理をしている人に今年は雪が遅くまで降っていたのでまだ営業していないと言われ、仕方なく適当な場所にキャンプを張る事にする。

かなり冷え込んできたのでとりあえず風呂だけは入ろうという事になって、「クアハウス津南」[1]で入浴。そこの人に聞くと近くにはコンビニもスーパーもないらしいので、中にある食堂で夕食を摂る。畑のそばの空き地でキャンプを張る。
 寒いのでさっさと寝袋に入るが、2人とも冬用の寝袋ではなかったので、寒さを紛らわすために喋り続けた。ちなみにこの時の装備は3シーズンのマイクロシュラフに、フリースインナー。もちろん服は全部着て寝ていた。

5月5日

手前が東吾妻山、奥が中吾妻山
土湯峠展望台から西を望む

 寒さで一睡も出来ず、日の出の少し前に起きてしまった。キャンプを張ったのは山伏山の中腹くらいのところで、そこより下の方に霧が溜まっていた。日が昇ってくるにつれて霧も上ってきて、キャンプ地の周りも霧で覆われた。夜露と霧のせいでテントが濡れてしまったので、2時間ほどテントを乾かしてから出発。

 コンビニで朝食を摂りながら行く先を相談して、少し北上してから太平洋側へ行く事になった。十日町でR117からR252へ。この国道は空いていて眺めも良いルート。のんびりと走り、安田町で磐越道と平行しているR290を福島方面へ。
 津川町でR459に入る。この国道は特にワインディングがあるとか展望台とかがある訳ではないけど、のんびりと山と森と集落の中を行く交通量も少ない快適なルート。

 ここで福島市の吾妻高原スターハントYHに予約を入れる。2人とも昨日の寒さに参っていたのでキャンプはしたくなかった。
 喜多方市に入り、五色沼方面へ向かう。裏磐梯の観光地なので少し渋滞していた
 桧原湖〜五色沼間のR459は林の向こうに桧原湖を見ながら走る、路面の良いワインディング。この辺にはまだ雪が残っていた。

 R459からレークライン(¥630)へ。展望良いワインディングだけど、傾斜が結構あるので下りはとばし過ぎない方がいい。しかしカタナみたいに低速からトルクがあるバイクは、上りは楽だ。ここらで時間が気になってきたのでペースをあげる。
 ユースホステルは門限とかチェックインとかをキチンとしないと怒られる事がある。もとい、ありました。今日泊まる所は磐梯吾妻スカイライン(¥1150)の出口(福島市側)の近くにあるので、この有料道路で行く。
 最初は料金が高いなぁ、と思ったけれど湖見峠の展望台からの湖の景観や、浄土平、吾妻小富士など見所があり、福島市側はなかなかのワインディングになっているので、この値段は許せる範囲にした。しかし2m位の残雪の中を走っていたので、かなり寒かった。YHに着くと、駐車場にアニバーサリーがあった。

銀の車体には夕日が映える
スカイライン入り口(土湯峠)

 アニバーサリーの人は3台のカタナに乗って、これは2台目との事。アニバーサリーとFEのレアな組み合わせに D が感心していた。寒いのになぜか外で延々とバイク談義をしてしまった。カタナ乗りの人と話すと、大抵最後に「大事にしてね」とか「長く乗ってね」と言われる。みんな本当にカタナが好きなんだと思う。しかし、カタナ乗りは濃い人が多いなぁ。

 前夜ろくに寝れなかったので、ビールを飲んで布団に入ったらすぐに寝てしまった。


5月6日

朝7時ごろ出発。相馬市にある松川浦を見てから南下する事になった。
 阿武隈川を渡り、R115・中村街道を東へ進む。ゆったりとしたコーナーの続く山の中の走りやすい道。
 松川浦はちょっとした砂嘴だけど、思ったより小ぢんまりとしていた。海の景色は曇りの時はずいぶん損をしていると思う。
 ここで有名な白龍[2]という店で食事を摂り、南下のルートを相談する。R4,R6や高速を使うのもつまらないので阿武隈高地を縦断するR399を行く事にする。

でかいです
松川浦大橋

 このルートはなかなか大変で、集落付近は広いけど山に入ると完全に1車線になるし、指示標識の地名が大字だったりするので、いちいち地図で確認しないとどっちへ行けば良いのかが分からなくなってしまう。
 途中で子供の集団に手を振られたので振り返したら、すごく嬉しそうだった。こういう状況でリアクションを返す事と、静かに走るのはオートバイへの認識を良いものにするためにもやった方がいいと思ってる。まぁ、子供は好きなんでその場でこんな事は考えてないけど。

 景色はいいけど見通しのいい場所が無く、交通量も少ないR399を淡々と走っていわき市へ。ここから常磐道で一気に帰るんだけど、走破したくなったので、少し戻って「いわき四倉」から乗る。
 渋滞を予想していたけど、そんなに車は多くなかったので、とりあえずメーター180km/hを試してみる。パワーには余裕があるけど、160km/hを超えると接地感が無いというか振動が気になるというか、落ち着きが無くなってしまった。正直言って怖さを感じた。他のバイクだとそんな事無いし、別に車体が不安定になっているわけでもないのになぁ。

 三郷I.Cでめでたく常磐道を走破。ここから家までは15分位で着く。信磐越の山の中を走ってきた体には、関東平野の22時過ぎの風はむしろ生ぬるいくらいだった。



行き当たりばったりで走ったんで紹介する情報はたいして無いです。

[1] クアハウス津南:新潟県中魚沼郡津南町小下里  Tel:0257-65-3711
温泉のみは300円。3坪くらいの広さのただの風呂。何千円かでプールとかも利用できるけど・・・。お勧め度は低いです。


[2] 白龍:福島県相馬市馬場野字福迫184−1 Tel:0244-36-7220
名物(?)のほっき飯(1000円)は美味でした。珍しいし、おいしいのでお勧めです。


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2000年07月17日作成      2001年06月14日修正
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