■ 音楽あれこれ(雑記) ■ |
ここは、日々音楽について感じる 様々なことを何でも書き留めておくとこです。 特に思うこともあんまりないけど、 たまにネットやTVで気になった 情報なんかを書き留めておいて、 いつか役立つ時のために保管しておく メモのようなものになる予定。 |
第32回 電車男とネック調整と私 |
世の中、テロだ戦争だ拉致だ未納だ自己責任だ、と騒いでおりますが、平和ボケの日本ではコンナことで盛り上がってる連中がいました。 ■関連サイト ・男達が後ろから撃たれるスレ 【電車男 緊急指令 「めしどこか たのむ」】 ・↑のフラッシュ 電車内で悪漢から婦女子を救ったことによって始まったある男の恋物語(実話)である。 ホンマに実話かどうかは知らんが、約2ヶ月間にわたる男の心情と恋の一進一退が、ドキュメントタッチ(2chタッチ??)で克明に記録されていて、読むものに心地よい臨場感を与えてくれる。女にモテたことのない自称「秋葉系ヲタク」が、自分には到底不釣合いだという美女に(2chの住人の助けを借りつつ)挑む、モテナイクンの成長記録。果たして恋の行く末はいかに? こんなの読んで興奮してる私はオコチャマですか?(しかも仕事中爆) 今日は、4弦ベース(Fender Japan)のネックの調整を行った。 もともと順反り傾向にはあったが、どうも弦高が高いみたいで、弾き心地が悪かったからなのだが、ネックをいじるのは初めてのことなのでちょっと緊張した。トリアーエズネックとボディを分離し、ネックのそり具合を確認してみた(左)。が、目視でわかるほど私はベテランではないので、勘を頼りに調整することにした(危なっかし。。)。 調整方法は、下の写真のようにネックに縦に埋まっているネジ(トラスロッドという)を回転させるのだ。簡単そうに思えるこの作業だが、まずこれを回転させるためのドライバーがないことに気づく。意外とデカイのである。プラスドライバーだと届かないので、仕方なくマイナスドライバーでやることに。。 で、さっそく取り掛かるがこれがまた固い。ドライバーにタオルを巻くなどして一工夫してやっと回転しだした。ミシミシ、ベシッ・・!と妙な音を立てながらも気にせず調整(ホントは壊してんじゃないの??)は進んでいく。どれぐらいまわせばいいのか良くわからなかったので、3/4回転くらいさせたところでいったん確認のためにボディに戻し弦を張ったところ、ちょっと回し過ぎていたようで弦高が下がりすぎて弦がフレットに接触していた。 もう一度はずし、今度はネジをはじめの位置から半回転くらいのところに調整しなおし、再び装着。今度はうまくいったようで、結構弦高も下がって弾き心地も良くなり、音の鳴りも良くなったようだ。 ネックの調整って怖いから自分ではやったことなかったんだが、モノは試してみるものだ。思ったほど神経質にならなくても調整できることがわかった。(いや、実は微妙な狂いが生じてるかも。) あとはYAMAHA楽器店で買ってきた安モンの弦を張るだけ。 FERNANDESのニッケル弦(\1,040税込み) 下の写真のように、4弦の1フレットと最終フレット上を押さえた(A)状態で、その弦が12フレットに付くかつ付かないか位の隙間があるのが良いらしい。(@は何も触っていない状態)
で、新弦を張って気持ちよく終了かと思いきや、4弦死んでやがる。。。 (怒) 今度はエリクサー張るぞ!ちくしょー!
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第31回 映画「キャシャーン」 |
先日、話題の(?)映画「キャシャーン」を観に行ってきた。 これは今年の2月か3月頃に別の映画を観に行った時に宣伝していたのをみて、ぜひとも観たいと思っていた作品であった。どこら辺に惹かれたのかというと、やはりあの映像美と世界観(舞台設定)そして大滝秀治をおいて他にないだろう。 元来私はCG大好き人間であり、特にこの作品のような緻密な映像は大好物である。旧日本軍よろしく、アルファベットは敵国語だと言わんばかりに漢字やカタカナに統制された機器や兵器の数々、そして都市の落日的な色合いは観る者に終末感を想起させる。物語の舞台である巨大都市は生命感なくどこか退廃した空気が漂い、極限に達したいびつな文明がその終焉において最期の虚栄を誇示しているといったさまが実に良く表現されているのだ。 そんな世界観がなぜか妙に私の郷愁感を刺激し、懐かしさと共にこの作品に親近感を持たせている。なぜ懐かしいと感じてしまうのかは分からないが、そういう効果を狙って細部まで作りこまれているとしたら、非常によくできた作品であると私は思う。 中にはCGを嫌う人もいるかもしれないが、この作品の場合、CGを使った方が良い・使わない方が良いという次元ではなく、CGでこそ表現できる手法を多く用いた非常に前衛的な作品であると思う。某■社のFFにおいて全編フルCGで作ることが可能であることは既に実証されているが、これは技術的進歩の金字塔的意味において評価はできるが、今現在においてフルCGで映画作ることの意義は少ないと思う。 映画キャシャーンがフルCG映画とは決定的に違う点は、アナログとの融合部分において表現力を見せ付ける形になったことだと思う。CGの技術力と作り手の表現力が混ざり合って、(良いか悪いかは別として)独特の癖のある映像に仕上がっており、見る者を惹きつける結果になったのだ。今後こういった表現法が模索されつつ一つのジャンルとして確立していくのではないだろうか。(テキトー) で、肝心の内容はというと、ストーリー的にちょっとわかりにくいところもあったけど、メッセージ性はこれでもかって言うくらい直球で、非常にコッテリした内容だった。個人的には気に入ったのだが、最後だけがちょっと納得いかなかった。あれじゃぁ、憎しみの連鎖を断ち切るには一度すべてを消し去る以外にないように受け取れるし、建設的な思想ではないと思ったからだ。 すべてをぶち壊してゼロから作り直すという考えは、今の中東問題に対するブッシュ政権に代表されるアメリカ的な思想であり、それは結局憎しみの連鎖を増幅させているに他ならないのだ。解決するためには時間はかかるかもしれないが、地道に縺れた糸を解きほぐしていくしかないのだ。釣り糸のように、切って次の新しいのを出せばいいというわけではないのだと思う私は何を熱く語っているのでしょうか。。。 まぁ、これを読んだ人もぜひキャシャーン観てみてください。(★★★★☆) ■関連サイト ・CASSHERN.com
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第30回 サマーソニック |
さぁ、今年も近づいてまいりました、夏の音楽祭典サマーソニック! つっても別に見に行くわけでも楽しみにしているわけでもなく。。 こないだ深夜番組のプロジェクトで、このサマーソニック出場に向けてのバンドを作るべくオーデションを行っている風景が放映されていた。女の子だけで結成するいわゆるギャルバンを作ろうというのだが、そのオーデションに来てた奴らがなんかすごかった。 中で、ギターとベースのやつに目を奪われたのだが、二人ともまだ10代で見た目普通の女の子。普通の女の子なんだけど、ギターの子はヴァン・ヘイレン好きらしく、ピロピロを平気な顔して弾いてるし(しかも制服で〜)、ベースの子に至ってはジャコ好きとか言って、なんか味のあるフレーズ弾くしおまけにスラップまでやってた。 自分なんて三十路を目前に控えたいまだにジャコパスの良さが全くわからんというのに、なんで10代で「好き」にまでなれるんだ?と、妙な憤りを覚えつつも結局最後までその番組を見てしまった。 まぁ、TVの編集でイイ部分だけをヌいたのかもしれないけど、人前で堂々とあれだけのネタを披露できるのは正直すごいと思った。自分にはそんな自信ないなぁ、、と。 自信がないどころか3コードのセッションすらママならない自分の将来に合掌。。 ■関連サイト ・PRO-file
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第29回 ベース練習フレーズ vol.1 |
3週間近く放置していたわけであるが、なんとか継続である。 どうも執筆意欲がなく(笑)、音楽に関する向上心も失せてしまっている今日この頃だが、早くも五月病なのだろうか。。 しかしこういう気分とは裏腹に、この3週間は音楽的経験がなかなか濃密な週間であった。具体的にはライブに行ったり、新規バンドの初リハを行ったり、ベースの先生に教わってみたり、キルビル2を観に行ったり、海で溺れそうになったり、と。。これらを書かんで何を書くねん!っていうくらい重大な出来事だったような気もするが、書く気がないものはないので仕方がない。まぁ、おいおい暇を見つけてチョコッとでも書きたいとは思うが。。(→を見てもわかるようにそれが成就する日は遠そうだ。。) 新規バンドというのは、学生のときの後輩達と何かインストバンドでもやろうということになって現在立ち上げ中にあるバンドなのだが、継続されるのかどうかは今のところ不明である。社会人になって、仕事が忙しいようである。まぁ、練習がはかどらずにおじゃんになりそうな気がするな〜。 それはさておき、そのバンドでやることになった曲でギターリフが面白いのがあったので、なんとなくこれをベースで弾いてみることにした。あまり役に立たなさそうなフレーズではあるがせっかくコピったので載せておくことにする。 早く弾くのが難しい、これ。ピッキングの練習にはなるかも。。 ・Captain Nemo (Micheal Shenker Group)
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第28回 クイズ・イントロ・ドン |
こんなサイトを教えてもらったので紹介しよう。 オンラインイントロクイズ(仮) 名前のとおり、イントロクイズが出来るサイトである。 一応音楽関連ということで。。 結構難しいんだけど、ココ読んだ人も一回くらいやってみてください。 洋楽だったら結構いけそうなのにな〜〜。邦楽はテンでダメです。以下にイントロ聞いてないかってのが如実に分かります。 最近、更新のこと考えると憂鬱になる。。 もっと気楽に行かねば。
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第27回 金田スペシャル |
(・∀・)キターーーー! また一つ、僕らの未来が現実のものとなった・・・! お分かりでしょうか、モノホンです!動くんです!! そう、あの金田スペシャルが実動車となってついに僕たちの前に姿を現したのです! 思い起こせば十余年前、まだあどけなさを残しつつも大人への階段を一段づつ確実に登っていた私は、ある一つの衝撃に出くわした。そう、映画AKIRAである。AKIRAを観た私は即座にその世界観、キャラクター、音楽、作品の全てに心を奪われた。中学時代、男子なら誰もがかっこいいものに目がないサカリ真っ只中である。私も例に漏れず、主人公金田や鉄雄達健康優良不良少年に憧れを抱き、彼らの駆るバイクにいつか乗りたいと夢見るようになった。そしてその強い憧れはやがてアイテム収集という偏執に変貌していった。単行本やポスター、絵コンテや資料集など手に入れられるものは頑張って手に入れた。それっぽいジャケットも買ったし、赤色が大好きにもなった。 しかし、手に入らないものも多かった、あまりに多すぎた。当時はインターネットのような情報網もなく、中学生ごときが得られる情報などたかが知れていたし、何よりもお金がなかった。ゆえに、現存するアイテム全てを網羅できるはずもなかった。 しかしそれ以上に、現存しないアイテムもまた多かった。作品の描く世界が先鋭的過ぎて当時の技術が追いついておらず、製造不可能だった代物。その一つがこの"金田スペシャル"である(他はSOLやFPHなどなど)。マニアの間でさえ数分の1モデルに留まり、実現不可能かと思われた幻のアイテムだ。 海洋堂フィギュア そして十数年の歳月が流れ、、ついに時代がAKIRAに追いついた。 この金田スペシャル、見た目も完璧なのだが、実際に公道も走れる仕様になっているとのこと。駆動系とかよく分からないが、この特異な形状を見ても想像できるように、従来の単車とは全く違った構造になっているという(特許のカタマリらしい・・)。まさに未来車そのものなのである。こんなのが実際に街を走るのかと思うとゾクゾクしてくる。(若干恥ずかしいような気もするが。。) 気になるお値段についてはまだ明かされていないようなのだが、バイク雑誌バイクブロスにて随時情報公開中とのことである。AKIRAファンなら要注目でしょう。(´▽` ■関連サイト ・ITmedia ライフスタイル:「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」――“金田バイク”が参考出展 (アーカイブ)
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第26回 開幕三連笑 |
今年も始まりましたペナントレース。 と思っていたら、あれよあれよという間にまたまた連勝スタート! しかも巨人相手だよ、こりゃ! もう笑いが止まりません。まさに開幕三連笑ってなとこです。(^▽^) しかししかし、笑ってばかりもいられない。 去年からの阪神復活劇のおかげで観戦チケットがとりにくくなっているらしいのである。夏のビアガーデン予約争いも熾烈を極めそうな悪寒。。やっぱり、スポーツでも音楽でも生で観るのが一番なんだけど、この調子だと今年は甲子園は無理かな〜〜。。。 せめてビアガーデンは行くぞ〜。 そういえばウチの近所に某ミスタートラと近しい人が開いてる焼肉屋がある。去年何度かお世話になったんだけど、まぁ何の変哲もない普通の店である(笑。しかし、大画面で試合観戦しながら焼肉が食えるのはなかなかオツなモンである。 また音楽と関係ないヨ。。。
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第25回 4月1日 |
今年も4月1日が滞りなくやってきた。 4/1といえば"エイプリルフール"なわけであるが、毎年この日になるとチョットおバカなサイトが発生する。まぁ、悪ふざけが過ぎないようにウソと分かる範囲で世間の人々を驚かせようというなんとも馬鹿馬鹿しい企画ではあるが、これが結構面白かったりするのである。 「窓の社」(=窓の杜)、「イソプレスうぉっち」(=ImpressWatch)、など毎年恒例になっているようである。 その中でも今回特に笑わしてもらったのが、某ゲームメーカー「アイレム」のバーガー業界進出ネタである。 プレステなどで各種ゲームを発売しているアイレムはこのほど新分野へ進出。その分野とは飲食業。 事業ドメインを「エンターティンショク(エンターティンメント+飲食)の提供」へとシフトし、おいしいのひと時と安らぎのひと時を皆様にを合言葉に全国展開していくなんたらかんたら・・・。 とのこと。 さすが、アノ"スペランカー"を作った会社だけあって、ネタが半端じゃないなぁと感心したのであった。 きっとこれ企画した人も嬉々としてやっていたんだろうなぁ(^^; こういうの、大好きです。 って、また音楽と関係ないことじゃないかぁ。。 ■関連サイト ・アイレムソフトウエアエンジニアリング株式会社 ・ファミコンバンド スペランカー (スペランカー繋がり)
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第24回 DTT戦記 vol.5 『戦果報告』 |
■プロローグ 激しい宿酔感と共に目覚めた私は、吐き気と頭痛をこらえて時計を見やった。 「9時回ってる!」 集合時間は10時である。 私の家からバス・電車で集合場所まで1時間半はかかる。ということは、これが何を意味するのか?まだ酔いも抜け切らない頭で「遅刻」の二文字を察知した私は、着替えもそこそこに、あわてて飛び出した。おかげで大事な忘れ物をしてしまった。デジカメだ。晴れ姿を納めることが出来なくなってしまった。(無様な姿を全世界に向けて発信せずにすんで良かったではないか、との意見もちらほら) 結局電車では間に合わないと判断し、車に変更。高速で渋滞につかまるなどアクシデントもあったが、なんとか15分遅れくらいで到着することが出来た。着いたときにはすでに皆さんお集まりで機材の搬入などがおこなわれており、機転を利かせた私はその混雑のどさくさにまぎれてあたかもずっといたかのように振舞っておいた。(爆) 正直ごめんなさい。 余談だが、今回ベースパートのまとめ役としての任務を仰せつかっていた。しかし、特にこれといった仕事はなかった。(思ったより進行がスムーズに行ったのでホッだ) ■本編 セッティングを終え、一同スタジオに入室。総勢29名(だったと思う)がたった17畳の部屋に『全員集合!』する様はまさに異様であった。怪しい宗教のセミナーのようにも見える。(ある意味ドリームシアターという名の新興宗教かもしれないが…) そして点呼、開会の挨拶と続き、イヨイヨセッションスタートと相成った。 最も興奮する瞬間はPullMeUnderで幕を開けた。イントロのギターが省かれていたのが残念だったが、なかなかセッションの幕開けにはふさわしい曲で、これから何か物凄いことが起こりそうな、そんな期待を持たせてくれた。(以下自分の演奏曲の感想) ・Regression〜Overture1928〜StrangeDejaVu 2曲目で早速私の出番となる。人前で演奏するのは約1年振りである。出だし好調だったのだがやはり緊張のせいか、はたまた二日酔いのせいか、ノリ始めたとたんに記憶がぶっ飛んでしまい、後半とくにStrangeDejaVuのうろ覚え部分がもうボロボロになってしまった。情けない限りである。唯良かったのは、この曲でドラムを担当していたのが若干19歳の子だったのだが、彼が非常に安定したドラミングをしてくれたので、合わせやすかったということだ。おかげさまで気持ちよく演奏することができた。 ・JustLetMeABreath 6曲目。問題の箇所(上昇フレーズ)は前夜の練習ではうまく行かず、こうなったらもう破れかぶれってなもんである。なすがままに始まったこの曲では、先ほどの失敗を引きずってか、少々指が強張ってしまい精彩を欠く演奏となってしまった。まったく軟弱な精神力である。 結局上昇フレーズはうまく行かず、タッピングも自分の音が聞き取れずにあえなく撃沈。。 いいところ無しのまま終曲を迎えてしまった。 ・As I Am イントロのキーボードの音を聴いた瞬間ゾクっときた。音がCDそのまんまである。これまた若干19歳の女の子によるものだったのだが、迂闊にも聴き惚れてしまい、その直後のベースイントロをミスってしまうという失態を犯した。幸い?どさくさに紛れて一からやり直したのだが、2回目はまぁまぁうまく行ったのではないかと思う。しかし、音作りが甘かったのか、いまいち迫力にかけるイントロとなってしまった。出だしがCDまんまだっただけになおさらその音のショボさが際立ってしまった。 全体としては無難に弾きこなしたように思う。割と簡単な曲だし、周りの皆さんも安定したプレイを提供してくださったので。 ・ThisDyingSoul 本日のメインイベントである。この曲さえキッチリ出来たらこれまでの失態は水に流そう。そんな気持ちで臨んでみた。一番ややこしい曲だったけど、今ではコイツが一番コンディション的にも充実していて、気合も十分だった。他のパートの人たちもかなり入れ込んでる様子が伺え、何か殺気めいたものを感じた。かくして演奏はスタートしたわけである。始めはわりと単調な感じで、それほど難易度は高くなく、様子見といった感じで進行していった。特に大きな失敗もなく、まず第一の関門を迎えた。勢いに乗って出来るか、と思ったがやはり全然歯が立たなかった3:39のあのフレーズ。しかし、ここは初めから捨てていた(笑)ので特に動揺はしなかった。このあたりから徐々に激しさを増してくるが、周りの演奏が非常に安定していて、全く問題なく進めることが出来た。そして、6:32からのGlassPrisonのフレーズをきっかけに曲調は急展開を見せるのだが、さすがにココに来たときはヘンな汗が出てきて、人に見られているのとはまた違ったヘンな緊張感が走った。このとき既にオーディエンスのことなどまるで目に入っていなかった。 そして第二の難関8:05からの変拍子フレーズであるが、これもドラムさんが正確に叩いてくれたのでこっちはもうドッカと上に乗っからしてもらって難なくクリアすることが出来た。そしてついに最終難関である8:55からの超高密度高速フレーズへと突入していった。一番危惧していたのはあまりの高密度のため全体がグジャグジャになって空中分解するのではないかということであった。しかし、そんな心配など全く無用であった。誰一人脱落することなく駆け抜けて行ったのである、私以外は。私が一番足を引っ張っていたのは間違いない。人の心配をするより自分の心配をしろって話である。しかし、今の自分の力量ではあのフレーズを弾きこなすのは正直無理である。今回はまだ健闘した方じゃないかと思う。 その後はギターさん&キーボードさんの派手などンパチが続くものの、ベースはン全く蚊帳の外で一人面白フレーズを弾いてるので、リズムにさえ注意していれば問題はなかった。ここでもまたドラムさんの正確なプレイを見せ付けられる形となった。そして長いようで短かったこの曲も無事終焉を迎えることができた。今回、初めてあわせるということもあって、ボーカルやギター、キーボードにほとんど注意を傾けることが出来なかった。これは、演奏に集中するためであったのだが、もう少し周りを見渡す余裕を持つことが今後の課題となりそうだ。 その代わりといってはなんだが、ドラムはかなり聞くことになったのだが、今回は本当にドラムさん様様であった。もう脱帽である。おかげさまでこの曲だけはほぼ完全燃焼することができました。 ・Erotomania ユニゾンが心地よい曲である。これも皆さんやり慣れていたようで、気持ちよく弾かせてもらうことが出来た。若干ミスったところもあったけど、全体的にはそこそこの出来だったと思う。しかし、初めて手合わせする人とお互いに表情を伺いながらリズムを合わせていくというのはセッションの醍醐味といったところか、とても楽しいものである。やはり語らずとも音楽で分かり合える瞬間があるような気がする。この曲でも何度かそういう場面があり、充実した演奏内容だった。やっぱり、ドラムさんと目を合わせる機会が多いね、ベーシストは。(^^ ・嵐ヶ丘/Angra もうこの曲に関しては何も言うまい・・・といった心境である。だって、覚えてなかったんだもの、こんな簡単な曲を。。この曲自体は物凄く好きなのだが、実際弾いてみるとすんごいツマンナイということがエントリーしてから発覚した(爆)。あまりにも単調すぎるのだ、ベースラインが。 ちゃんと仕込んできていた他のパートの人には申し訳なかったが、正味の話限りなくやる気ゼロに近かった。自らの行為を呪い恥じたが、まぁこれはこれで一つ勉強になった。次回からこういう失敗はしないようにしよう、と。それでも、演奏自体は大きく音を外すこともなく無難に合わせることが出来たと思う。 前半でほとんど出番が終わってしまった私は、人のプレイを見て勉強するなり盗むなりすればいいものを、まぁいつものごとくボーっと聴いて過ごしていた。まぁ、何人かのプレイは観察してみたりしたけど、結局自分の糧にするほど注意深くは見てはいなかった。とにかく人数が多く入れ替わり立ち代りなので、誰が何をやって、自分が誰とやってとかもう良く覚えていないのである、失礼な話。ニワトリ並みの記憶力ですよ、まったく。 そうこうして、ほぼ時間通りにこの一大セッションも終焉を迎えた。本当に長いような短いような、とにかく有意義なイベントであった。次回もまたぜひ参加したいものである。いや、絶対参加する。このままでは死ねないよ。。。 ■エピローグ 午後6時30分、打上げが始まった。 今回でDTT3度目の参加ということもあり、常連メンバーさんの名前・顔・性格などもだいぶ 把握できてきて、自分の居場所もそれなりに確保できるようになっていた。初めての時などは酒が入るまではなかなか打ち解けることができず、非常に居心地が悪かったのを覚えている。人見知りの性であろうか。。 しかし回を重ねるごとにいろんな人と話ができるようになって、どんどん仲間が増えていくのが目に見えて分かり、とても充実した時間を過ごしているのを実感できる。特にこの集まりはドリームシアターを聴いたり弾いたりするのが好き、という共通の趣味嗜好を持った人たちの集まりであり、お互いに非常に共感を持てる部分がある。さらには、ドリームシアターというモンスターに挑み共に戦った戦友でもあり、同じ死線を潜り抜けてきたもの同士はよりいっそう深い絆で結ばれる。こんなに楽しいサークルは他にないだろう。当分病みつきになりそうである。とはいっても半年に一回ペースくらいかな。あまり詰めてやってもトテーモ疲れます。。(^^; まぁとにかくこの打ち上げはいろんな人と話せてとても楽しかったし、もし次の日仕事じゃなければいつまででもやっていたかったというのが正直な感想。全然しゃべり足りなかった〜〜。 そしていよいよ、本当の終幕。 楽しい時間とも別れを告げ、皆それぞれの帰路につき、夜の街へと消えて行った。 約2ヶ月に及ぶ長い戦いが今ここに終わりを迎えた。 ■おまけ スタジオ代\1,050 打ち上げ代\4,800 交通費(駐車場代)\4,200 セッションで得た経験と仲間たち プライスレス お金で買えない価値がアル。 ■関連サイト ・DTT大阪支部
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第23回 DTT戦記 vol.4 『決戦前夜』 |
いよいよ翌日に迫った本番を前に私は苦悩していた。自分の担当曲がまだ完全に覚えられていなかったためである。特に"嵐が丘"。曲自体簡単なので後回しにしていたのだが、後に回しすぎて覚える時間が取れなくなってしまったのだ。その他技術的な詰めも理想には程遠い出来具合で、もうにっちもさっちも行かなくなっていた。 「勇者りっち〜よ。つまらない意地やプライドなぞ捨て、魂を解放させなさい」 神の声が聞こえた。 ついに精神的に追い詰められた私は、「決戦前夜祭」と称して練習を放棄し、酒を煽るという暴挙に出てしまった(爆)。そして、その行為は午前4時にまでも及んだ。決戦のわずか6時間前のことである。。 ネタはさておき、結局この一ヶ月の主な成果として、"This Dying Soul"を覚え、"Just Let Me Breathe"の小難しいフレーズを何とかこなし、過去に一度覚えたが忘れ去っていた"Overture1928""Strange Deja Vu""Erotomania"をかろうじて演奏できるレベルまで思い出した、といったことが挙げられるが、決して満足の行く内容ではなかった。全力投球での結果ならまだしも、自分の計画実行力のなさから来る練習不足による結果なので、非常に悔いが残る形となったのだ。。 また、スポーツ選手ではないけど、この練習期間一ヶ月を通して、試合本番にあわせて自己の肉体的および精神的コンディションを最高の状態に持っていくということの難しさを改めて痛感した。実際のところ、モチベーションはセッション参加表明時よりかなり下がっていたし、コンディションのピークも既に過ぎ去っていた、というのが本音(言い訳)だ。バンド時代にもライブ前のそういった調整は経験していたが、この場合は事前にバンド練習を何度も重ねており、そのたびにモチベーションおよびコンディションの上方修正をかけることが出来た。その結果、ある一定以上の自信を持って本番に臨めたのだ。しかし、今回のようなぶっつけ本番的要素が濃いセッション形態においては、練習時に自分の状態を客観視することが出来ず、修正をかけようにもマイペースで行くしかない。結果、徐々にモチベーションは下がり状態も良くないままの本番となってしまうのだ。 というわけで、数々の不安要素を残したまま本番に臨むこととなった。(←単なる練習不足) ■関連サイト ・DTT大阪支部
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第22回 吉野家にて |
全然音楽と関係ないんだけど、昨日吉野家に行った。 今はもう吉豚とでも呼んだ方がいいのかな。 でまぁ、あまり期待もしてなかったけど、とにかくお腹空いてたもんだから入ったわけ。 でね、遭遇したんですよ。遂に。 家族連れってやつですよ。 カウンターに一家4人が仲良くならんで丼食ってたんだけど、これがまた絵に描いたような貧相な家族でして、右から順番に活きのいいヲタク系の息子、引きこもり風の娘、いかにも家事不精ですってな容姿のおかん、そんな嫁さんに尻に敷かれてそうなおやじ。と、どれをとっても漫画に出てきそうです。蛭子さんの漫画から飛び出してきたんじゃないかと思うくらいです。まぁ、あまり書くのも気が引けるんだけど、とにかくインパクト大でした。 (2chの吉野やネタを知らない人はコチラヘGo!→ http://2next.net/yoshinoya/) で、肝心の豚丼はというと、結構おいしかったわけである。 ただ、牛丼と比べると深みがないというか、味が若干淡白だった気が。。 はやく牛丼復活を願ってやまない管理人であった。 ホント、全く音楽と関係ないねーッ。 ■関連サイト ・吉野家コピペの歴史 ・ゴノレゴ吉野家(ポエヤマ)
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第21回 DTT戦記 vol.3 |
さて、いよいよ2週間後と迫った来たセッション大会であるが、当方の進捗具合はというと。。 ・3rd-EROTOMANIA △ ・4th-JUST LET ME BREATHE ○ ・5th-OVERTURE 1928 ○ ・5th-STRANGE DEJA VU △ ・7th-AS I AM ○ ・7th-THIS DYING SOUL ▽ ・嵐ヶ丘/ANGRA × な状態である。。 果たして間に合うのであろうか。 ともかく、近所のスタジオにて本番に向けてのリハとでも言うべきか、音合わせ(CDと)をしてきた。エフェクター類も一通りそろったし、音作りもかねて通しの練習をしておこうというわけである。 今回まず、技術的側面は置いておくとして、一番のネックはディストーションを使用するところにある。実は私は普段からエフェクター類はあまり使用しない方で、当然歪み系なぞまともに使ったこともなかったのである。どういうセッティングをすればいいかも分からないままにスタジオに飛び込んで色々といじってみたところ、ディストーションをかけると予想以上に音痩せすると言うことが分かった。ベースにとって音痩せは大敵である。低音部を十分に効かせておかないとバンドアンサンブルで埋もれてしまうからだ。 ・・・で、なんだかよく分からないままに色々いじってみたところ、なるべく音痩せしないで出来るだけ歪みをかけるという矛盾した行為を延々くり返しつつ、ようやく納得のいく位置に落ち着くことができた。なかなか難しいものだ、音作りというものは。このセッティングをメモっていたからといって、同じセッティングで次回全く同じ音が出るとは限らないところも怖い。 さて、肝心の演奏面のほうだが、気持ちイイ音でやれた分多少は弾きやすさを感じたが、全然ダメなのである。。「だめだこりゃ」である。 家でしこしこ弾いてるのとスタジオやステージで立ってプレイするのとは全然違った趣がある。これはいつも思うことだが、練習のときは弾けたのに、本番ではその半分も弾けない。。などと毎回打ち上げで愚痴ってるような気がする。きっと練習方法が実践的でなく、ただの自己満足に陥っている証拠だろう。もう10年目なんだからいい加減直そうよ、自分、と言いたくなった。 そこで、この2週間は徹底的に実践にこだわって練習していこうという結論に至ったわけである。実践的とは、やはり本番と同じスタイルで練習すること。そして速さになれること。自分の弾ける速さで何度練習してもうまくはならない。そして、力みすぎないことである。本番は熱がこもって力が入りすぎることがよくあるが、これが指の動きをこわばらせてスムーズな動きを阻害する。まぁ、この理論が正しいのかどうか分からんが、とりあえず、こういったことに気を付けて練習に望むようにしようか。 っと、その前に曲、ちゃんと覚えなきゃ!(合掌) ■関連サイト ・DTT大阪支部
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第20回 「だめだこりゃ」 いかりや師匠 |
当サイトのプロフィール(つまり私"りっち〜"のプロフィール)の写真館には、往年の伝説的お笑いグループ"ドリフターズ"のリーダーいかりや長介氏の画像が表示されるようになっているが、これはこのサイトを作った当初(今から約5年前)からのネタで、つい先日までは何の意味もない、本当にただのネタであった。 この本を読むまでは。 ・いかりや長介自伝「だめだこりゃ」 私がこの本に出会ったのは、いかりや氏に対するドリフ的でも俳優的でもない、ミュージシャン的アプローチによるものである。そもそもいかりや氏の芸能人生の始まりはバンドマンとしてである。ドリフコントでの皆から煙たがられる独裁者的存在"いかりや長介"も、助演男優賞受賞俳優"いかりや長介"も、みなそのルーツはベーシスト"いかりや長一"に端を発するのだ。私は同じベーシストという視点で彼に興味を持ち、そしてこの本を購読するに至ったわけである。 この著書の中で、彼は自らを四流ミュージシャンと位置付けている。単なる謙遜なのか、それとも事実なのか。私はベーシストしてのいかりや氏の活動姿を見たことがないので何とも言えないのだが、少なくともバンドグループでありながら"8時だヨ、全員集合"のようなコント番組をしていたことなどを考えると、実際のところ腕前は本人のいう通り四流だったのかもしれない、と妙な納得をしてしまう。だがしかし、である。この自称四流ミュージシャンいかりや氏が日本音楽史上に輝ける2つの大きな功績(?)を残しているということをみなさんは御存知だろうか。お笑いドリフの功績があまりにも大きかった為、その輝きはくすんでしまったようだが、これは紛れもない事実である。 一つは"いかりや奏法/長介奏法"なるベース奏法が存在すること。そしてもう一つはドリフターズがあの"ビートルズ"の前座を務めたことである。 ・いかりや奏法/長介奏法 親指を叩きつけるようにして音を鳴らしたり手のひらでカットする奏法のことで、いかりや氏がお笑いで有名になったのちに命名されたようである。氏独特の奏法であることから、我々ドリフを見て育った世代が彼に敬慕の念と親しみとを込めてこう呼んでいる。といっても実際見たことある人はどれほどいるのでしょうか。。 ちなみに、現代ではスラップ(チョッパー)奏法なるものがあり、これも親指による打撃音をふんだんに使い手つきも似ていることから、いかりや奏法=スラップ奏法と混同されやすいが、実際は別物のようである。 ・ビートルズの前座(昭和41年6月) あの"世界のビートルズ"に先駆けて、武道館初の音楽コンサートを行ったのは他でもないいかりや氏率いるドリフターズであった!と、こう書けば本当にインパクトのある出来事のように聞こえる。実際、当時の世間的な評判がどうだったのかは知らないが、私は十二分に衝撃を受けた。私にとってビートルズとドリフの存在価値はその次元があまりにも違い過ぎたからだ。(どちらが上とか下とか言うものではなく) さらに、そのときのVoを務めたのがあの仲本工事と知って私の衝撃が倍化したことは言うまでもな い。 その前座内容のあらましはというとこうである。 あるとき所属事務所から、ビートルズ来日に際して前座をやってくれないかという依頼があった。いかりや氏は当初これを断ったそうである。しかし、どうしてもということで渋々了承したという。この、渋々というのがなんともかっこいいではないか。普通前座とはいえビートルズと同じステージに立てるなどといったら、二つ返事でOKである。さらにはドリフ側から条件をつけたというから驚きだ。彼らなりのプライドがあったのだろうか、世界のビートルズ相手になんら臆するところなしである。やっぱ長さんは強気じゃないとねーっ。 さていざ本番、満場の大観衆を前に出てくるや否や、ビートルズのナンバー"のっぽのサリー"を演奏し、それが終わると挨拶もなくすばやく立ち去っていったのである。この間約1分30秒。これが彼らの条件であった。長居はせず、出番が終わったらすぐにビートルズが出る。という条件だ。その後の客の反応については彼ら自身確認してないそうであるが、あまりにも一瞬の出来事であった為、一般的には"ビートルズファンの罵声(ばせい)を浴びて1分足らずで退却してしまった"という噂が流れたようだ。実際のところは、長居してもビートルズファンのイライラを募らせるだけだから1曲やったらすぐに撤退しようという彼らの作戦だったようだ。 実は私なぜかこのときのライブ音源を持っていて、実際聴いてみるとまさに先に書いたような様子であわただしく演奏をしており、半ばヤケッパチでやっているようなそんな印象を受ける。最後にカトちゃんが「バカみたい」とあのとぼけた口調で大観衆の面前でこぼしてしまうのだが、これが何ともいえない(笑)。前座というよりはライブジャック(のっとり)のような感じである。(仲本氏のVoはここで述べるのも躊躇われるくらい仲本氏そのものであった…合掌!) さて、長々と書いてしまったが、この自伝書「だめだこりゃ」を読み進めるにつれ、このようなミュージシャンとしても偉業を成し遂げたいかりや氏に対して、今までにない何か親近感のようなものを感じるようになっていった。これまでの印象はやはりドリフコントでの口やかましいお説教役、カタブツといったイメージであった。しかし自伝書を読み解くと、彼がそういう役回りになった要因またはそうならざるを得なかった状況などが理解でき、好き好んでそうなったのではなく、一生懸命やってるうちにそうなってしまったんだなぁと感心してしまったのである。コント時代だけでなく、バンド時代においても一生懸命にやっていたことが窺える。不器用(四流)だがひたむきな情熱がある人なのである。そんないかりや氏を私はこれから師と仰ごうと思ったわけである。もちろん実際に氏の家に押しかけて行って弟子にしてくれというわけにはいかないから、心の師匠ということである。しかし、彼を心の中で師と仰ぐだけで何か心のもやもやが取り払われ、今時分の置かれている立場に対して一生懸命になろうという気持ちがわいてくるのは不思議なものだ。ミュージシャンとしての素質は四流だったかもしれない。お笑いに関しては素人だったかもしれない。しかし、ひたむきな姿勢があれば成功は可能だということを彼は教えてくれているのだ。
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第19回 DTT戦記 vol.2ン |
しばらくサボっていた感があるが、このままいくと本当に放置になってしまいそうなので少しでも書いておくことにする。 さて、あれ(戦記vol.1)から一週間あまり経ち、3月に突入してしまった。そしてこの間に、第8回DTTセッションのセットリストが決定した。参加者総勢32名(うち見学者6名)、セッション総曲数31曲。おおよそ6時間を要する一大イベントに発展した。 そして私が演奏するのは以下のとおり、ばばんっ。 ・3rd-EROTOMANIA ・4th-JUST LET ME BREATHE ・5th-OVERTURE 1928 ・5th-STRANGE DEJA VU ・7th-AS I AM ・7th-THIS DYING SOUL ・嵐ヶ丘/ANGRA 知らない人が見ても、なんのこっちゃ…てな感じだが、よくみたら非常に面白みのない曲ばかり当たってしまったものだ。もちろんやりたくない曲があるわけではないし、自ら志願したものばかりだ。しかし、それ以上にやりたかった曲が外されていたのが残念で仕方がない。今更悩んでも仕方ないが、一言言わせてもらうと、主催者というものはその立場上自身は少し遠慮し、その分参加者に楽しんでもらうべきだと思う今日この頃である。ま、しかしこちらも参加させてもらってる身ではあるが。。 あと一ヶ月をきってしまったわけであるが、現在の完成度は60%といったところか。"THIS DYING SOUL"以外は大体覚えているとはいえ、ディテールまではまだ詰められていない。此奴が結構曲者である。まずは自分の出来ていない部分の粗出しをして、それらを一つずつ潰していきたい。 ■関連サイト ・DTT大阪支部
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第18回 DTT戦記 vol.1 |
いよいよDream・Theater・Trial(以下DTT)開催日まで残り約1ヶ月と迫ってきた。 参加者の各曲エントリー状況によりセットリストもほぼ決まりつつあり、本番に向けての練習にも熱が入ってくる頃合いである。そこで本番当日までの練習の進行具合をレポート形式でまとめていきたい。ま、どの曲が出来てどの曲が出来ないとかいった詰まらんコラムになりそうだが(苦笑)。。 DTTというサークルは、私にとって非常に都合の良い場所である。ほぼ自由に個人のやりたい曲を選ぶことが出来るし、やりたくない曲はやらなくて良い。また、毎週スタジオに出かけて同じような練習ばかりすることもないし、バンド維持・解散について考える必要もない。セッションだから少々ヘタをうっても大丈夫という気楽さもある。要はバンドを組んだときの煩わしい面を全く感じることなしに、楽曲の演奏のみに完全集中できるというところに魅力があるのだ。男女間で言い代えるなら、バンドは恋人(夫婦)同士で、セッションは行きずりのようなものだ。何かと都合がいいでしょ? これは、まず全員がドリームシアターというバンドを熟知しており、音楽的嗜好が一致しているからこそ成せるワザだと思う。男女間ではよろしくないかもしれないが、バンド間では非常に素晴らしいシステムである。 さて、DTTのセッション形式であるが、まずドリームシアターの曲を基準に各楽器担当者がそれぞれ希望曲をエントリーする。そして、全パート(Vo/Gu/Ba/Key/Dr)が揃ったところで晴れて演奏確定となる。同じパートがかぶった場合はDTT主催側でメンバー選定を行うようだ。ドリームシアター以外の曲もエントリー可能である。 とりあえず今回私の登録した曲は以下のとおり。
節操のなさ丸出しである。全曲確定したらどうするんだ・・? が、幸い(?)他のパートとの兼ね合いもあって、演奏可能曲は上記☆印にとどまった。まだ少し増える可能性もあるが(黒太字)、これ以上増えるとさすがに全体の完成度が危ぶまれる。 確定曲は過去にやったことのあるものがほとんどで、今回新たに覚えるのは"7th-THIS DYING SOUL"、"4th-JUST LET ME BREATHE"と"嵐が丘/ANGRA"の3曲。その中でももっとも負荷の大きそうなのが"7th-THIS DYING SOUL"である。曲構成が複雑(というか冗長?)で、なかなか覚えられないのである。ともかく、早いうちに完成度はさて置き最後まで通せるようにしておかないといけないだろう。 ■関連サイト ・DTT大阪支部 ・DTT戦記
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第17回 映画 「 この世の外へ 〜クラブ進駐軍〜 」 |
今日は映画を観に行ってきた。邦画、「 この世の外へ 〜クラブ進駐軍〜 」だ。太平洋戦争終結後の東京を舞台に、和製ジャズマンたちの生き様を米占領軍との対立・交流にスポットを当てつつ描いた作品である。萩原聖人主演。音楽モノの映画を見るのは"戦場のピアニスト"以来か。 まず注目したいのは、メインキャストのほとんど(萩原聖人(As)/松岡俊介(Ba)/村上淳(Pf))が楽器未経験者ということである。経験者はオダギリジョー(Dr)とプロミュージシャンのMITCH(Tp)の二人だけ。猛特訓の上で撮影に臨んだようだが、全くの素人がたった数ヶ月の練習で満足な演奏などできるようになるのか?しかも劇中のテイクはすべて本人たちの演奏そのものを使うというのだ。はっきり言って無謀だろ。。と思いつつ映画館へと足を運んだわけである。 ストーリーなぞは二の次で、まずはその演奏を確かめてやる!とばかりに意気込んで行ったのだが、その演奏っぷりは素人が数ヶ月で物にしたとは思えないくらい見事に様になっていた。私はジャズはやったことがないので詳しくはよく分からないが、楽器経験者の目から見たかぎりでは特に違和感もなく自然に演奏できていたと思う。うーむ、恐るべし役者根性。。 そして自然な演奏を聴くうちに徐々にストーリーの方へも目が向くようになっていった。 この映画、戦後負け組みである日本人がどのような心境でアメリカを受け入れたのか、というところに焦点が当てられているのだが、敗戦により自分たちの誇りや尊厳を失い、ついこの前まで敵であった国の文化を受け入れざるを得なかった当時の人々の心境はさぞかし複雑であったに違いない。この映画の主人公たちも同様、それぞれに葛藤を持っていた。しかし、何よりも音楽が好きであるという自分の気持ちを信じることによってそのような敵味方といった考えを超越し、明るくたくましく生きていこうとした。このような彼らの前向きな姿勢は、初めは憎みあっていたアメリカ兵の心を次第にうち解かし、いつしかお互い理解しあえる友人へと変化させていった。これは音楽だけに限らず、あらゆる分野でそういう前向きな人たちの活躍があったからこそ戦後日本のすばらしい発展があったのだと思う。 劇中に、元日本兵がラッキーストライク(煙草)の柄を子供に見せて、「この真ん中の赤は日の丸だ。そして日の丸を囲っているのがアメリカだ。今日本はアメリカに囲まれているが、お前たちが頑張ってこの枠を破らなければいけないんだ。」というシーンがある。日本のおかれている状況を正確に把握しつつも、自暴自棄にならずに「いつか見返してやる」と逞しくも当時の人は考えていたのである。 そしてここに、現代の9・11テロ事件やイラク戦争に対するメッセージが痛烈に込められているわけである。戦争という国家間の争いに巻き込まれてしまい、民族の尊厳や文化を剥ぎ取られても、生きる意志があればいつしか復興することができる。だからあきらめないでほしい、と。いつか戦争のないこの世の外へ飛び出せるその日が来るまで。。 最後に、陳腐で使い古された言葉かもしれないが、やはり「音楽は世界を平和にする」手段の一つなのだ。 ■関連サイト ・この世の外へ クラブ進駐軍 - 公式ページ
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第16回 ドリームシアター来日公演 Vol.1ン |
我々人間は常に前に進み続けなければならない、と思うわけである。たとえゆっくりでもいいから、その歩みを止めてはいけないと思うわけである。なぜなら、立ち止まるのは簡単であるが遅れた分を取り戻すのは容易ではないからである。なぜなら、進まなければ見えてこない世界があるからである。他人が止まっていようが進んでいようが、自分は自分のペースで進み続けなければならないのである。その先に未来があるわけである。 というわけで、私も日々鍛錬を怠ることなく地道にベース道を邁進していきたいと思うしだいであります。 さて、今日は待望のドリームシアター来日公演のチケットが無事手元に届いた。11月ごろに予約したものだから、かれこれ3ヶ月くらい待たされたことになる。代金先払いだったので本当に来るのかどうかかなり心配だったが、これで何とかライブには行けそうである。今回のドリームシアター、なんと大阪は厚生年金会館とIMPホールの2ステージ(2夜連続)!!前回も裕に3時間を越す長時間ライブであったが、今回はさらにソレを上回ることになりそうだ。当然2日とも行くわけである。 肝心の席順だが、これがなんとも早くから予約してたわりには…って番号だった。前から20列目なんて、先行予約の意味ねーよ!どうせ関係者や特別会員なんかで占拠してるんだろ!と、年甲斐もなく憤慨してみたところでどうにもならないし、そろそろ大人しく見るべきなのかなぁ、なんて思ったりなんかして。でも当日その場に行くとやっぱり前に行きたくなるんだろうなぁ。。 ま、とにかくあと2ヶ月ちょっとあるわけだが、既に予習もばっちりだし待ち遠しい限りである。 ■関連サイト ・Train of Thought World Tour 2004 (UDO)(アーカイヴ)
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第15回 クラブ |
不肖このりっち〜、先日生まれて初めて"クラブ"なる盛り場に行ってまいりました。大阪ミナミのVinyl(ヴァイナル)というところです。バンド関係の友達に連れて行ってもらいました。クラブデビュー記です。 ○クラブに対する私のイメージ@体験前 ・イケメン、イケウーメンのみご来場可 ・ジーパン不可 ・ゲーマー/アニヲタ不可 ・とにかく可能な限り大人の雰囲気を出し、当然TVゲームの話やアニメネタは厳禁 ・店員とはお友達 ・その他、男女が密着してダンシング/DJがモテモテなどなど まぁ、小生のような矮小な人間からすればクラブなどはとてもとても高尚で非常に近寄りがたい存在に感じるものである。だって上の項目全部に抵触するんですもの。。 で、いざ入ってみた。入り口は普通のライブハウスなんかと変わりなく、抵抗なく入ることができた。 (チャージ\1,000は安い!) ○クラブに対する私のイメージ@体験後 ・それほどイケメン、イケウーメンでなくても入れるようで(その場にいた人スイマセン…)、 むしろ見た目普通な感じの人が多かった(目立たないおしゃれをしているのかもしれない) ・ジーパンOK ・ゲーマー/アニヲタも正体を現さなければOK(場合によってはあらわしてもイイかも?) ・若いが大人のオーラが出ていた(何の話をしているのかは聞こえなかった) ・店員とはお友達どころか、皆さん仲良くてファミリーといった感じ(常連?) ・その他、皆好き勝手に踊っていて、思ったほど密着はなかった(人が適度に少なかったせいもあるが) DJはモテモテというよりリスペクトされているカンジ とまぁ、体験前と比べていくらか親近感はアップしたが、それでも独りで行くことはまだまだないだろうね。店員とも友達になれなかったし。。もともと人付き合いは苦手なのだ。所詮私にはゲーマーやアニヲタ友達がお似合いということだな。 しかしクラブの存在理由については大きく認識が変わった。当初私はクラブとは単なるナンパスポットとしてしか捉らえていなかった。しかし、どうやら本来は音楽に合わせてダンスするのがメインで、ディスコの延長であるらしいのだ。そういえば私が行ったときもみんなフラフラと何かに憑かれたように踊っていたし、DJの紡ぎ出すグルーヴに体を預けて自らの体内にあるリズムに忠実にステップを踏み、意識と無意識の狭間で快楽に興じる姿には、人間の持つ本能的な何かを感じた。みんなそういうのを求めて夜な夜なやって来るのだろう。より高度なグルーヴを生み出すDJがリスペクトされる理由はそういうところにあるのだろうか。。また、こういった"ハウスミュージック"に興じること自体なんとなく私には大人に見てとれたのだが、実際特別に高尚なわけでもなんでもなくクラブに通う人たちも自分の好きなことに没頭しているという点ではゲーマーと同じといえるのかもしれない(大胆発言?)。。まぁ、そういう人種に対して自分が思っているほど気後れする必要もないかなっていうことじゃね。 しかし、ハウスミュージック、、純粋に音楽としてはなんとなくバンド音楽とは対極に位置するような感じがする。。私はやっぱり生楽器が好き。 ■関連サイト ・Club Vinyl Official Site (ヴァイナルの公式サイト クラブの歴史なんかもある) ・クラバーズハウス(初心者向けの質問&回答コーナーもある わかりやすい)
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第14回 パルナスのあのCM |
さて、ネタがないときのネタ第二弾です。突然だけど、みなさんパルナスって覚えてるだろうか?前回ロバのパンについて書いててなんとなく連鎖的に思い出してしまったんだけど。そう、ロシア菓子のあのパルナス。 これ、自分の記憶が正しいのかどうか分からないんだけど、たしかパルナスのCMってメチャ怖かったという記憶がある。今で言う「有り得ない」ってほどに。絵も怖かったし、さらにバックで流れる曲がおどろおどろしく相乗効果で怖さ2.75倍増なのだ。 で、この曲がどうしても聞きたくなって(自分の記憶が正しいことを確かめたくて)ネットで早速調べてみた。すると、数件のナニがヒットした。公式ページはないものの、パルナスソングをMIDIなんかで扱ってるサイトがしっかり存在していたのだ。(ロバのパンといい、しっかり後世に伝えてくれているのね) 期待と不安を胸に、恐る恐る再生してみる。・・・と、 ♪〜そっとかみ締めてごらん〜… ううむ、間違いない!!やっぱりオレの記憶は正しかった!いやそれ以上のシロモノだった!想像以上のコワイ雰囲気!日曜の朝、関西の幼子を恐怖の底へと誘う戦慄のCM!一瞬にしてアノ当時の記憶が鮮明によみがえったのであった。でももっと驚いたのは、良く聴いてみるとおどろおどろしいメロディーの中に少し暖かさみたいなものを感じたところ。(笑)気のせいかもしれないけど。。懐かしさのせいなのか…? ちなみに当時放映されていたCMの画像(←)。ほんの一部分ではあるが、これを見ただけでも恐ろしさの一端がご理解いただけると思う。(若干VC-3000のど飴のCMに出てくる天童よしみ似のガキに似ている気がするのは私の目の錯覚か。。) 残念ながら、パルナスは昨年廃業してしまった模様。。とても残念なことであるが、時代は人間の感傷など歯牙にもかけることなく流れていくもの。我々は遺されたこのメロディーを聴きながら過ぎ去った日々に思いを馳せるのみである。 ありがとうパルナス、そして永遠に・・・。 かくして、幼き日に記憶の奥底に刻み込まれたこの歌の正体が明らかになったのであった。 「パルナスの歌」 作詞・作曲 津島秀雄 うた 中村メイコ 中村メイコ?! ■関連サイト ・パルナス非公式ホームページ
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第13回 ロバのパンン |
最近音楽ネタが思い浮かばないので、遂にこんなネタに手を出してしまった!こちらももう必死なのである。 "ロバのパン"とは、ご存知の方もいるかと思うが京都某所に存在するパン屋の外売り業者のことである。私が小学生の頃は毎週土曜の昼過ぎになると、学校帰りの子供たちを待っていたかのように目の前を通り過ぎ、超イイ香りを漂わせながら町を行進していたものである。 どこが音楽と関係しているかというと、売りにやって来るときにテーマソングとともに現れる、というだけのこと。一種の焼いもや竿竹と同じなのだが、少々珍妙な楽曲は幼心に頭に焼き付いてしまうほどに印象深かった。妙に伴奏がしっかりしていて外売り物にしてはわりと音楽音楽しているということがひとつの特徴だ。前奏に始まりAメロ、Bメロ(サビ)ときて間奏まである。また、その歌は気づいたときには口ずさんでいるという不思議なメロディを持っている。微妙に聞き取りにくい歌詞がさらに拍車をかけて鼻歌で歌いやすくしているのだ。Aメロの終わりが段々ゆっくり(リタルダンド?)になってたりするところが、作者のこだわりを感じて笑える。なんとなく凝ったつくりであった。 今では懐かしい思い出だが、当時はこの歌を聞くとわくわくしたものである。当然目的はその中身だったわけであるが、もうパブロフの犬状態である。学校から帰ったばかりの少年は慌てて母親に小遣いをせがみ、通り過ぎるロバのパンを走って追いかけそれを呼び止める。車から出てきたおじさんに少年は言う。「おじさん、みたらしください!」 ・・・いや、パン買えよ。。 いやぁ、懐かしい思い出です。 ちなみにロバのパンはまだまだ現役でがんばっているようです。うちの近所(実家)にはまだ来ているかな〜。。 ■関連サイト ・ロバのパン 公式ページ ・ロバのパン(徳島) ←テーマソング(MIDI)が聴ける。リアル!
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第12回 EL&P |
イエス、キングクリムゾン、ピンクフロイド、そしてEL&Pといえば、泣く子も黙るプログレ四天王のことである(らしい・・・)。そこで、プログレッシヴ・ロック強化月間として、イエスに引き続き"EL&P"を聴いてみることにした。ちなみにEL&Pというのは、Emerson Lake & Palmer(エマーソン レイク&パーマー)の略で、バンドメンバーの頭文字をとっただけの単純な名前である。 アルバムのタイトルは「恐怖の頭脳改革」(原題はBrain Salad Surgeryで、直訳すると脳サラダ外科となる(笑))。なんとも物騒な邦題に加え(→)のようなジャケット絵である。まともな人なら一見でこのCDを手にすることはまずないと思われる。当然私の場合もレヴューサイトの勧めがなければ聴くことはなかったであろうことはいうまでもない。しかし音楽も人間同様、見た目で判断してはいけないのである。レヴューサイトよ本当にありがとう。おかげで素晴らしい音楽に出会うことができました。 とにかくこのアルバム、本当に良くできている。まず1曲目の「Jerusalem」が荘厳な雰囲気のうちに始まり、何かドラマの幕開けを予感させる。そして2曲目の超難解で破壊的な印象の「Toccata」が始まるわけだが、この曲はあまりにも激しくまさに「恐怖の頭脳改革」と呼ぶにふさわしい。一転して3曲目には爽やかだがちょっと物悲しいバラード「Still...You turn me on」が、そしてさらに一転して4曲目には軽快で小気味良いカートゥーンちっくなナンバー「Benny The Bouncer」が、それぞれその曲の短さのわりには十分過ぎる存在感を持って名を連ねている。その後、このアルバムのメインであるノリノリのロックンロールからジャズ、クラシック、民族音楽までごちゃ混ぜにしたような「悪の教典#9」へと続いていく。この曲は本当にヤバイ。あらゆる音楽の様々な要素が組み合わさって独自のストーリーを築きあげているのだが、二転三転する展開が非常にドラマチックで感動的である。とにかく聴いていて飽きないし、毎回何か新しい発見があるのは聴くものとしてこの上ない喜びを感じる。これぞプログレッシヴだ。 それから、このアルバム(バンド)を語る上でキーボード(シンセサイザー)について触れないわけにはいかないだろう。『ギターを廃し、キーボードをメインに』した彼らのバンド形態は当時の"前衛的"な特徴のひとつとも言えるが、それは彼らの複雑難解な世界観の表現を可能にする重要な要素となったに違いないからである。シンセサイザーの様々な音色はギターよりも感情豊かで、これを生かすことによって感情の起伏、世界の動静が見事に表現されている。ただしこれは、キーボーディスト・キース・エマーソンの高度な表現技術があってこそだと思われる。ムーグ・シンセサイザーの豊かな音色に緻密かつアグレッシヴな彼の演奏が加わることによって初めて成り立つ世界なのだ。ちなみにゲーム好きのせいか、ところどころゲームミュージックを髣髴とさせる(ホントは逆なんだけど)場面がたくさんあった。( 無性に某RPGの中ボス・バトルBGMがよぎるんだけど、やっぱり影響受けてるのかなぁ…) とまぁ、このようなわけでこのアルバムはお勧めってことですよ。間違いなく!タイトルとジャケットに騙されるな! あと、ベーシストとしての見地は、ベース音をもっとでかくしてくれ!ってことですね。 …関係ないが、文章書くのに時間かけすぎてベース触る暇がないってのは如何なモノでしょうか。。
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第11回 こわれもの |
"イエス"のアルバム「こわれもの」(原題:Fragile)の感想。 まずなんといっても、この邦題の『こわれもの』という響きが非常に良い。誰が付けたのかは知らないがこのアルバムにはぴったりな名前だと思った。ジャケットの絵ともあいまってほのぼのした感じを醸し出している。ところで、昔はとにかく何でもかんでも邦題がついていたものだ。『紫の炎(ディープ・パープル)』や『炎の導火線(ヴァン・ヘイレン)』から『地獄の〜シリーズ(KISS)』までさまざまだ。語呂がいいし、内容も直感的にイメージできる(?)といった点で人々の心の中に残るものも多かったのではないだろうか。しかし、最近の輸入モノには邦題を付けた映画なりCDなりをさっぱり見かけなくなって寂しいかぎりである。たまに全然関係ない邦題とかが付けられていると、おもわず「なんでやねん!」と突っ込みたくなるあの感覚を現代人は忘れつつある。このような現状を憂う私は、ココに邦題制度復活を断固キボンヌする。 それはさておき、この「こわれもの」、第9回で紹介した「危機」より若干完成度は劣るものの、これまたかなりの良作である。「危機」もそうであるが、この手の(いわゆるプログレッシヴ)音楽は聴けば聴くほど良くなってくるという性質を持っている。というよりは、1回や2回聴いただけでは全容を把握できないため正常な評価が下せない、といった方が正しいだろうか。それだけ曲が複雑であり、かつそれをうまく纏め上げている証拠だと思う。初めは訝しげに聴いていた曲も序々に理解でき、やがて好きという感情に変わるのだが、その変化の過程がたまらなく快感だ。 アルバム全体の印象として思うのは、音が比較的丸いということである。古くさい音といわれればそれまでだが、とにかくこの音のおかげで結構エッジの効いた激しい曲があるにもかかわらず、どこかほのぼのというか温かみを感じるものになっているのだ。こういう音はへヴィ化した現代プログレの音よりも彼ら(イエス)の世界観により良くマッチしていると思う。へヴィ路線は確かに音の重厚さを増すとともに、疾走感や一体感をも向上させてくれる。がしかし、それと引き換えに表現できる世界も狭くなるような気がするのだ。へヴィ好きな私であるが、上のような理由からイエスの音楽にへヴィさはさほど必要なものでは無いように思えた。その分へヴィ路線では表現できない、デリケートでまさに"こわれやすい"幻想的で美しく澄んだ世界観を堪能することができるのだ。(曲がブレイクした後にフワ〜っと残るストリングスは最高) かくしてイエスの虜となってしまったわけであるが、これを読んだ人もぜひ一度はイエスの「危機」または「こわれもの」またはその両方を聴いてみてください、とだけ言っておこうか。とにかく奥が深い、懐が深い。マチガイない!
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第10回 「バッファロー'66」と「イエス」と「キング・クリムゾン」 |
「バッファロー’66」という映画がある。 見たことはないのだが、あるサイトによるとあらすじは次のよう。 1966年、 ニューヨーク州バッファローに生まれたビリー・ブラウン。彼は5年ぶりに刑務所から釈放され、 故郷に帰ることになる。ところが、 ビリーは両親にこの5年の空白を「結婚して、 政府の仕事で遠くに行っていた」と偽っていた。その上、 自分に薄情な両親の関心を引きたいあまり、 母親への電話で「女房を連れて帰る」と約束してしまう。そんなすぐにバレそうな嘘を繕うため、 彼は通りすがりの女、 レイラを拉致し、 両親の前で妻のふりをするように脅迫するのだが…。 監督・主演は、俳優・モデル・ミュージシャンなど八面六臂の活動で知られるマルチ・アーティスト"ヴィンセント・ギャロ"で、本作は彼のデビュー作である。なかなか男前である。 今日、偶然ネットでこのタイトルを見かけてふと思い出したわけなのだが、コレがきっかけでこの映画は私にとって重要な意味を持つ作品となった。(まだ見てないのに) この映画、本編は見たことはないが、予告編を見たことがある。詳しくは覚えてないが、予告編であるにもかかわらずストーリー的なことは一切含まれず、ただ古臭いが小気味良い怪しげな曲とともに、踊っている女の姿がフラッシュバックで流れるといったものだったと思う。そしてそれを見た私は「なんて胡散臭そうな映画なんだ」、と思いながらも深く脳裏に焼きついてしまっていた。特にその曲が。 そして今日、これまた偶然なのだが私はイエスの「こわれもの」(原題:Fragile)というアルバムを聴いていたわけである。前回のコラムにあるように、このアルバムを聴くのは初めてである。「こわれもの」は「危機」に次ぐ、若しくは同等の名作として世間一般では評価されており、イエスサウンドが気に入った私は早速これも聴いてみなければと思いたったのである。(「こわれもの」の詳細についてはまた後に書きたい) スピーカーからはイエスが、PCモニターからはバッファロー’66関連の情報が、そんな状態のときにそれは起こった。まったく運命的としか言いようがない。いきなり、デレレレレレデレレレレレ♪デンデンデンデン♪(擬音で言っても分からないだろうが^^;)と、忘れもしないあの古臭くも小気味良い怪しげな音楽が鳴り出したのだ! 一瞬何が起こったのか理解できなかった。 「イエスを聴いているはずのに、なぜバッファロー'66の予告編で流れていた曲が聴こえて来るんだ?!」 そしてようやく事態が飲み込めたのはこの記事を読んでからだった。 「劇中の音楽に"イエス"、"キング・クリムゾン"の曲を使用・・・」 なんと、あの怪しい曲は実はイエスの曲だったのだ! しかし正直あの音色とダイナミックさは自分の中でのイエスのイメージとは遠くかけ離れていたから本当に不意打ちを食らったかのようだった。しばらく私は動くことができなかった。 が、しばらくして我に返ったとき、私はこの偶然の出会いを心地よく受け入れていた。 大げさかもしれないが、"バラバラにあった「バッファロー'66」と「イエス」が、さらに「キング・クリムゾン」までもが今日ここに私の中で運命的な出会いを果たしたのだ"、という不思議な思いがこの作品たちに奇妙な親近感を沸かせ、つまりは私にとって特別なものとしてしまったようだ。 胡散臭い曲という印象はたちまちにして消え去り、いやむしろカッコイイ曲とさえ思えるようになり、そしてぜひとも早くこの"バッファロー'66"を観なければ、と思ったのであった。 ※キング・クリムゾンからは例の"アクの強いアルバム"の曲が使用されているようで、こちらもつい先日(あのコラム執筆後)聴いたばかりのところだった。 ■関連サイト ・ヴィンセント・ギャロ<監督・主演>記者会見(アーカイヴ)
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第9回 イエス |
"イエス"とは、キング・クリムゾン、ピンク・フロイドなどと並んでプログレッシブ・ロックの最高峰に位置するイギリス出身のバンドで、1960年代末に登場した後、メンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動を続けている。もっとも、コアなファンが言うには彼らの全盛期は70年代半ばに過ぎ去ったとのことである。(30年も前に全盛期が過ぎ去っているのにいまだに活動が続いてるというのもスゴイ話だ・・・) 今回はこのイエスについて少し触れてみたい。 私が初めてイエスを聴いたのは今から2年ほど前で、中古で購入した「結晶」(原題:Union)というアルバムである。このアルバムはポップなメロディーが多く、曲もコンパクトで聴きやすい。サウンドもプログレッシブロックの古臭さといったものは感じないし結構気に入っていた。ところが、イエスの真の名盤はこんなどころではないというのが一般的意見であった。どこのレビューを見ても必ずイエスの最高傑作として一番に挙がるアルバム。 それがこの「危機」(原題:Close to the edge)である。 「危機」は1972年というまさに彼らの全盛時期に製作されたもので、ベストメンバーとも呼び声高い、ビル・ブラフォード(Dr)、ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(Ba)、リック・ウェイクマン(Key)、スティーブ・ハウ(Gu)の5人によって手がけられた。1曲10分を超える大作志向で、曲の内部がいくつかのパートに分かれている組曲形式となっている。 このアルバムの第一印象は、出だしのヒステリックなフレーズを聴いて「うわ、サイケだ!」である。そして曲が長い、ということである。良い部分よりも悪い部分が先に頭に浮かんでしまったのは期待が大きすぎたためだろうか。サイケでヤバイと思ったのはその後けだるい展開に行ってしまうのでは、と恐れたからである。一応その心配は無用に終わり、曲に慣れるにつれその長さも気にならなくなってきた。しかし、 私はドリームシアターが大好きで、他にも彼らのような音楽を求めてプログレというジャンルを聴こうと思ったのだが、この「危機」を聴いて、現代プログレと元祖プログレとは全く違質なものであるという認識を持たなければならないことに気付いた。 プログレッシブ・ロックは、イエスやクリムゾンなどの開拓した音楽性をその源流としているが、30年という時の流れによってそれは確実に完成度を増し、より進歩的となった("完成度が増す"という言い方はプログレの本質である"進歩する"ということと矛盾しているが…)。プログレというジャンルの特性上、その楽曲は常に実験的、前衛的であるが、それらの質はやがて代を重ねるごとに発展し、加えて技術や音質なども向上する。そのため、過去の楽曲には製作当時の斬新さと引き換えに安っぽさが残ってしまうのだ。現代プログレこそプログレだと思っていた私にとって、元祖プログレのイエスにはやはりなんともいえない物足りなさを感じてしまったのだ。しかしこれは、現代プログレへの固執にほかならず、そのことによって過去の作品の本質が見えなくなってしまっていたのである。 そしてその固執を捨てたとき、思わぬイエスサウンドの素晴らしさが垣間見えてきたのだ。 実際、30年も前に既にこのレベルの音楽が体現されていたのは驚くべきことであると思う。幻想的かつ透明感あふれる楽曲は聴く者の心を強くひきつける世界観を持っており、現代プログレのようなテクニック重視だけではないより考え込まれ計算された美しい旋律がそこにはある。また、随所にプログレの原点ともいえるさまざまなアイデアが盛り込まれていることも見逃せない。 当時タイムリーにこれらの曲を聴いた人が驚きとともに斬新な感動を味わったであろうことは想像に難くない。私は、そのときの彼らの心境を今となってしまってはもう味わえないのかと思うと残念でならない。 ■関連サイト ・Yes暦(ファンサイト)
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第8回 アルバム一枚完コピ計画-その1 |
昨日のコラム(いつの間にかコラムになった)で"コピーは上達しない"、と書いたばかりなのにもう早コレである。しかし、もはや私を止めることは誰にもできない。なぜなら、・・・、別に理由はないが、強いて言うならどうしてもやりたくなったからだ。こうなってしまっては、飽きが来るのが早いか完コピを達成するのが早いかの勝負である。自慢じゃないが私は飽き性である。(なんだそりゃ) 計画はこんな感じで。 ○期限 : '04 3/15(Mon) ○対象アルバム : DreamTheater 「Train of Thought」 ○対象パート : もちろんベース 別に計画というほどの計画ではないわけだが、コレはまさに自分との戦いなのである。限られた時間の中でどこまで目標に近づくことができるのか?いわば精神修行のようなものである。そしてコレを達成できたとき、私のベーシストとしての器はまた一つ大きくなっている、、かもしれない。 現在の進捗状況は以下のとおりである。 (実は既に取り掛かっていたのだ。。) DreamTheater 「Train of Thought」
#1、#4、#6はかなり好きなタイプの曲だったので難なく覚えることができた。ただ、技術的に無理っぽいところが何箇所かあるので、ソコをいかにクリアしていくかが課題である。#2、#3はあまり好きではないタイプの曲なので覚えるのに苦労しそうだ。しかし、実際弾いてみてから曲の印象が変わるということもよくある話で、その辺に期待したいところである。#5はバラードなので易いと思われる。最難関はやはり"#7であろう。好きなタイプではあるのだが、曲が長い上に複雑である。そして何よりも技術的に困難を極めている。 まぁ、そんなこんなであとちょうど2ヶ月、吉と出るか凶と出るか、がんばって行きたいと思います。
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第7回 曲のコピーに便利なサイト |
楽譜がなくても、曲のコピーをするのにとても便利なサイトがある。 それが"Power Tab Archive"である。マチガイない。 ・Power Tab Archive ここには様々な楽曲がMIDI形式で置かれていて、それをダウンロードすることができる。このファイルを"Power Tab Editor"というソフトで開けば、音源はもちろん、楽譜やタブ譜まで見れてしまうのだ。エディットで音源をいじることもできるし、聴き取りにくい箇所をゆっくり再生したりもできる。大変便利なのである。 楽譜を買うお金がなくて困っている人はぜひお試しを。 そういえば今日は久しぶりに練習した。といっても上のソフトを使って曲をコピーしただけ。。コレ、楽チンは楽チンなんだけど、ナニゲに上達はしないと思うね。自分の知りたい部分をなんの苦労もなく手に入れて、そのとおりに弾いてオシマイ。そのフレーズの練習にはなっても演奏の技術は向上しないのではないか、と。 コピーすることは別に悪いことじゃないけど、そればかりじゃなくやっぱり基礎練習もちゃんとしなければいけないなぁ、と感じた今日この頃だった。一人前ベーシストへの道のりはまだまだ遠いのであった。。 …しかし、基礎練習するってのは非常にこう味気ないもんですなぁ。
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第6回 ファミ・コン |
私は昔から大のゲーム好きであるが、ゲーマーというほどではない。ゲーマーであることは非常に苦痛を伴う。いや、苦しいと思った時点でそれは既にゲーマーではない。ゲーマーとは他人が見たら、何と非生産的で無駄な時間を消費しているんだ、と思うようなことを苦もなくやり続けることができる人だ。もちろんゲームに関して。 先日、偶然(いや、必然か?)下のようなサイトを発見した。 ・ファミコンバンド・スペランカー ホームページ 名前からも想像できるように、明らかにゲーマーかミュージシャンの運営サイトである。もしくはその両方を兼ね備えた人物の手によるものと推測することが出来る。実際ココでは、日夜ゲームミュージックを解析し、人間の手によってアナログ再現がなされているのだ。 早速しっかりと感化された私は、コレなら自分にも作れるんじゃないか?と思い立って、即実行に移した。アイデアの模倣とかそんなことはお構いなしである。とにかくやってみたかったわけである。 で、できたわけである。 ・gradius-intro.mp3 テーマは"グラディウス"。往年の名シューティングゲームだ。 このゲームの音楽は本当に良い。聴いていて気分が高揚してくるのが分かる。 コピーをして感じたことは、この時代のTVゲーム音楽は本当に面白い、ということだ。今でこそ高度な音源を搭載し多様な音色がCDに劣らぬ音質で再生されてはいるが、インパクトはこの頃の音楽の比ではない。当時は技術的に4音しか同時に音が出せなかったにもかかわらずだ。この少ない音数の中でいかに場の雰囲気を盛り上げる曲を作るかが勝負だったに違いない。その中でも曲の進行の基盤ともなるベース音においては、通常の音楽では聴くことのない極めて珍妙なフレーズが採用されており、曲の印象をより強いものにしている。マリオの地下ステージやロードランナーのBGMは経験者ならみな今でも口ずさめるだろう。こうした音数の少なさが幸いして、印象深いBGMを生み出していたのは間違いない。 今回、耳コピから始めて録音を終えるまで丸二日かかってしまったのだが、結構楽しめたし苦ではなかった。しかし、、、 結局こんなふうに、既に出来上がっている曲をわざわざ、しかも人間の手で再現しようなどという馬鹿げた行為を苦もなくやっていた私はやはりゲーマーなのかもしれない。。 そんな暇あるんだったら普通の曲作れよっ、て話である。
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第5回 上原・ひろみ |
昨日、久しぶりにCDを買った。 最近キリンビールのCMでもお馴染みの(それほどでもないか)ピアニスト、上原ひろみさんのデビュー・アルバム"アナザーマインド"である。 下の写真が彼女である。キャンディー・ダルファーと比較するのはチョットかわいそうだが、若干アレである。しかし、若いながらも腕は相当のナニで、17才でチック・コリアと共演し、20才でバークリー音楽院に留学。さらに昨年、卒業を待たずして全米デビューしてしまったという驚異的な経歴の持ち主なのである。 実際このアルバムを買おうと決めたのも、試聴して彼女のテクニックの凄さに圧倒されそして惚れてしまったからだ。(あくまでもテクね!) 私はピアノについて、そしてピアニストについて全くの無知で、どんなピアニストが凄くてどんな楽曲が素晴らしいのかは分からない。しかし、このアルバムを聴いて彼女のチャレンジしようとしている音楽が私の好きになれる音楽であるということは確かだった。特に私が気に入ったのは、ベース音とピアノの低音の調和である。元来、ベースの音とピアノの低音はお互いに非常に良く馴染むものだと私は思っているが、実際本作の各所に見られるそういったユニゾン的な部分からはやはり何か圧倒されるパワーを感じるし、聴いていて非常に気持ち良い。こういう楽曲には好感が持てるのですよ。 私はベーシストなので楽曲の基盤となるような音を聴き取りがちで、ピアノを聴いてはいても装飾的な部分は余り耳に入っていないのかもしれない。なので、彼女の楽曲の、ピアノ演奏の全てを評価することはできないが、あえて素人意見を言うなら、透明感のある繊細さと前述のような力強さを併せ持ち、それを高次元の技術の元に表現できる素晴らしいピアニストであると思う。 ちなみに本アルバムの全ての曲が彼女による作曲だそうで、技術だけでなく創作の面でも素晴らしい才能の持ち主であることが伺える。 彼女には今後色々と頑張ってもらいたいものだ。 まぁ私なんぞに言われなくてもがんばってるだろうが。
■関連サイト ・上原ひろみ Official Web Site(オフィシャルサイト)
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第4回 キャンディー・ダルファー |
さて、一昨日、本年初のスタジオ練習に行ってきた。 とはいってもバンド練習ではなく個人練習としてだった。 3,4ヶ月前にインターネットで発見したそのスタジオは、可もなく不可もないおっちゃんが一人でやっているさびれたうらぶれたトラボルタなスタジオなのだが、家からも近く、スタジオ代も安い。個人練習などは一人\500/hrという格安さである。でまたこれが個人練習といいつつ二人まで同時にスタジオに入れるというから(少し)嬉しい。 まぁ、それはさておき、そのスタジオの休憩部屋においてあるジャズ雑誌を見ていてこんなものを見つけた。 Candy Dulfer もう、めちゃめちゃカワイイわけである。 キングクリムゾンとは大違いである。 彼女の名前は"キャンディー・ダルファ−"。職業サックス奏者。 名前までカワイイわけであるが、それだけではなく本職のサックスが凄い(らしい)のである。同じくサックス奏者である父(下の写真)に幼少より手ほどきを受け、14歳で自身のバンド"ファンキー・スタッフ"を結成。その後マドンナのオープニングやプリンスとの共演をこなし、100万枚アルバムをリリースするなど、実力派なのである。日本では某車のCMでその楽曲が起用され一躍脚光を浴びるようになったもよう。父親も鼻高々といったところだろうか。娘の前では鼻の下を伸ばしてデレデレしている姿が容易に想像できる。「まいったマイッタ!キャンディーにはかなわんよ、ドゥハハ!」 おとっつぁん(Huns Dulfer) まぁ、そんな凄い人なわけであるが、ぜひ一度曲を聴いてみたいと思った次第でありましたっ、と。 ・・・って、それだけかいっ。。
■関連サイト ・Candy Dulfer Official Site(オフィシャルサイト) ・Candy Dulfer オフィシャルサイト(日本オフィシャルサイト) ・Huns Dulfer Official Site -Japan-(日本オフィシャルサイト) ・Vodafone Newport Jazz Festival in Madarao 2003(アーカイブ)
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第3回 キング・クリムゾン |
"キング・クリムゾン"とは、いわずと知れたプログレ界の重鎮バンドのことである。私はこのバンドの曲を一曲も聴いたことがない。しかし、なぜかあるアルバムのジャケットだけは鮮明に覚えている。非常にアクの強いあるジャケットを。。。 King Crimson「In The Court Of The Crimson King」 上唇が多少めくれ上がっているわけである。 CD屋で見たわけでも友達の部屋で見たわけでもないコイツをなぜ知っているのかというと、実は中学生のころ読んでいた漫画に登場していたからなのだ。といっても、別にキング・クリムゾンについての漫画でもなく、ただ登場人物が持って歩いてるだけという、小道具的な扱いにすぎなかった。 漫画のタイトルは「Hair」、大友克洋氏原作である。 大友克洋「Hair」より 確かにヒゲ面の男が小脇にソレを抱えているのがわかる。 当時、私は漫画の内容よりもこのジャケットのことが気になって仕方がなかった。なんてヒドイ顔をしてやがるんだ…この男は!と。なぜレコードのジャケットにその顔をチョイスしたのかと。インパクト強すぎて漫画に集中できないよ、大友さん。。などと色々考えていた。 その頃は、大友氏のオリジナルの絵だとばかり思っていた。 が、数年の月日が流れ、大学生となった私はある雑誌を見て驚愕することになる。 「こっ、これはッ…!!! あの時の"顔"…!!!!!?」 偶然、雑誌のレヴューで昔の名盤として紹介されていたものを見かけたのだが、一瞬で、あの時の顔に違いないとピンと来た。そしてレヴューを読むにつけ、キング・クリムゾンの偉大さを知り、「なるほど、大友氏はかつて前衛ロック華やかなりし頃の名盤としてコイツをチョイスしたんだよ」、と妙に納得した。 未来の理想都市を題材に、古きよき時代を思う人々の自由気ままな活動振りを描いたこの漫画にぴったりのキー・アイテムだと思った。 ■「Hair」大友克洋 はるか未来、技術の進歩により戦争・病気もなく、年中温暖な気温で暮らせる理想都市が実現した。そこはあたかも地上の楽園かに見えた。。が、しかし、いつの時代も人間という生き物は現状に満足できないのかもしれない。。全てが画一化され抑揚のなくなった社会に不満を持つ人間たち(Hair)が、自由の象徴"太古の息吹"を呼び起こすために立ち上がる。あちこちで騒動を繰り広げるHair達が最後に手にしたものは…?意外な結末に心温まる、コメディタッチで綴る傑作短編。 ↑ハヤカワ文庫の巻末レヴューっぽく。
■今気になってるバンド ・Pain of Salvation(ファンサイト) ・MEKONG DELTA(レヴューサイト) ・スパイラル・アーキテクト(オフィシャルサイト) ・Meshuggah(ファンサイト)
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第2回 ヤフー・オークションにて |
最近自分の中でヤフーオークション(以下ヤフオク)が密かにナニゲに熱い。 ある日ふと、大友克洋氏原作のとある漫画(Aではない)を購入したくなり、ヤフオクで検索をかけたのが発端であった。こんな漫画誰も持ってないだろ、と思いつつ検索結果を見てみると、なんと、驚愕のヒット件数!おまけに今まで見たこともないような大友氏関連のヨダレもんの商品がずらりと並んでいる…!ヤフオクってこんなにスバラシイとこなんだぁ(´ー`)パァァ、とすっかりはまってしまったわけである。これまでの買い物は18件。全て評価「良」の優良バイヤーである。 それはさておき、こんなものを買ってみた。 「 練習の素 - ベーシストを鍛えるクラシック名曲集 - 」 紙表紙でなんとなく昔のピアノの教本を思い出す。 中身はというと、タイトルそのままにクラシックからフレーズをいただいて、ベースの運指・リズムなどの基礎を強化し、さらにコードやスケールを学んでいこうというものである。 ベース暦10年。そんな言葉が重くのしかかる今日この頃、ここらでそろそろ、俺はこういった教本で学んだんだぜ!というキャリアが欲しくなり、ついつい買ってしまった。というのが本音のとこだけど。 しかしこの本、タブ譜もついてて一例一例がわりと短くコンパクトに収められているので、なかなか良さそうではある。クラシックのフレーズなので飲み込みも早いだろうし、人に聴かせるネタにもなる。(正直、ココが一番魅力だ。「人に聴かせる!」。。ベーシストにとっての苦悩は"単品では人前で披露するモノがない"ということだ。もっとも最近はなわとかいう芸人のおかげでベース弾き語りなんかもウケる様になったみたいだが、俺は香具師は嫌いだ。)まぁ、この本の宣伝をしてるわけでもないけど、イイ物はイイ、と直感でわかるんですよ。とでも言っておこうか。 これをちゃんと終えることができたら相当上手くなるだろうなぁ、などと早くも妄想にふけりながら、そんなこんなで今年は基礎から(みっちり)練習していこうかとナニゲに考えている次第でございました。
本日のテンプレ ■今、"NIRO"が熱い! http://www.niro1.com/jp/
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第1回 グリップ・マスター |
今日は特に何もなかった。 あ、そういえば会社の先輩に"グリップ・マスター"なる、指の握力を鍛えるためのいかにもアヤシげな道具を借りた。 常々、握力がなく複雑なベースラインが長時間続くフレーズや早いフレーズなどには悩まされており、特に小指の握力および持久力のなさは別格で、いつか改善せねば、と思っていた。今回ちょうどいい具合にこの強化マシンを借りることができたので、しばらく試してみたい。まぁ、仕事の行き帰りの時間にでもやってみようか。 で、実際少しやってみての感触だが、小指の弱さが非常によくわかった。他の指は下まで押し下げられるのに小指はその半分くらいまでしかいかないのだ。これは小指の力自体が小さいこともあるが、実は小指はグリップを握りこんだときちょうど親指の対角上に位置するため、力がそれて100%垂直方向に伝わっていないことが判明、このことが小指の握力を下げている大きな要因ではないかと思った。 小指の力をうまく垂直にネックに伝わらせるためには、親指を少しでも小指に近づけるのが理論的には正しいのだろう。しかし、あまりやりすぎると当然今度は人差し指が動かしにくくなり、普通のフィンガリングに支障をきたす。ま、どの当たりがいいのか探ってみる価値はありそうだ。ひょっとしたら何も考えないで握ったときの感覚が一番いいのかもしれないけど。。 ■ GRIP MASTER 貴方もお一ついかが?
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