二尺管(C)

これは面白い面白いポン抜きの見本のような尺八です。竹材は本当に申し訳ないくらいの薄っぺらな、曲がった、そしてまだ若い、まあはっきり言って「しょうもない」と言って過言ではないしろものなのですが、どういう訳か今僕の一番のお気に入りの竹なのです。本曲のコンサートでも何度も使っていますが、意外と良く響いてなかなかいい評判です。
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薄くてぺらぺらっとした竹のおかげで、軽くてらくちんです。
指孔が節またぎのところもなかなかお似合いです。
結構曲がっています。
とにかく竹のまんまにしたかったので唄口もこのとうり。
この象の鼻のような管尻が一番苦労したところで
この竹の場合はこうしないと全く鳴ってくれませんでした。
見ようによっては、たいへん可愛いと思います。

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