千と千尋・妄想対談


最早似せようとゆう気は初めからありません。
あるのは愛だけ(笑)

柚:行ってきました二回戦。千と千尋の神隠し。何故にこんなに萌えるのか。……でもとりあえず二回で打ち止めね。きりがないから(笑)
捺:う、うん。見終わる度にまた見たいって思っちゃうからね。しかしほんと萌えですね「千と千尋」。ハクがね、切ないよ。そんな素振り見せないけど根底にあるものを考えるとすごく切ない。
柚:もうラストのハクの心情って、あの手が全てなんじゃないだろうか……。千尋の手がするりと抜けて、それでもいつまでも画面に残る、あの手が。
捺:そう「手」これに尽きるよね。肩の抱き方とか触れ方とか繋ぎ方とか、すごくハクの千尋に対する特別な感情を感じるのです。
柚:触れ方がね、すごく愛おしげ。抱き込むような感じがすげえツボでした……。硬質な感じのする子なのに、千尋に対する時のあの柔らかさ。たとえ何を忘れても、それでも千尋の事だけは覚えていただけあります。だけどさ、千尋に会うまでは本当に全て忘れてたんだろうね。だからこそのあの驚愕。
捺:そう、二回見て、あの驚愕の顔は単に「人間が紛れ込んでる」事に対するものじゃなかったんだなって。それが千尋だったからなんだろうなあ、自分の中に「千尋を知っている」という感覚を見つけて、驚いたんだろうなあ。
柚:そりゃもう全身に震えが走ったろうさ。欠けていた何かっつーか。探し物を見つけた?
捺:こう言うと誇張になるかもしれないけれど、ハクと千尋は半身って気がするよね。お互い欠けたまま過ごし続けて、忘れたことさえ忘れてしまった。
柚:うおう谷山浩子っ「そして僕は一人になって 忘れたことさえ忘れてしまった」あの〜此処で一つ妄想を。……ハクが魔法使いになりたかったのって、千尋の為ってのは駄目でしょうか……
捺:って言うか私の中で、それは確固たるものになっちゃってるんですケド(汗)自分の存在が消えることを知って、もう一度だけ、あの小さな女の子に会いたいと願ったのだと思うのです。
柚:そうなのよ〜!!なので私の頭の中では「人間の少女に恋をした、小さな神様の話」っつー妄想が渦巻いているのです。あああ誰かあたし止めてくれ〜宮崎作品にまでこの暴挙(死)
捺:いや止めない(真剣)止めんでよいでしょう?つーかさ、今までの作品って完結してて、他の要素を見いだす隙なんて無かったんだけど、「千と千尋」は物語の筋を色々考えても良いように作ってある感じがするのよね。
柚:バロックだよね。あの曖昧模糊とした感じが。だからこそ妄想の付け入る隙があるのさ……vだってさー川に落ちる子なんて何人も居るだろーに、千尋の事だけ覚えてたんだよ?それはもう恋でしょう。>断言かΣ( ̄□ ̄)
捺:そうだよね。千尋の事だけ覚えてたんだもんね。私さ「千尋が私の中に落ちてきたときのことを覚えている」って台詞の感覚がすごく好きなんだわ。ほんとに川の神そのものだったんだなって実感できて。
柚:わしもっわしも好きなのっ!すごい愛おしげだよね……原型(笑)まで見せちゃってるし。それでもハクは千尋を帰すんだよね……それが千尋にとって一番良いって分かってるから。望めばずっと側に居る事だって出来たのに。
捺:そうなのよ〜!なんかね、竜からハクに戻ってゆくシーンで、千尋が落ちてゆくハクの手首を掴むでしょ、で、その後もう一方の手は指からませてるの。で、更に額を合わせてボロボロ泣くじゃない。無くした半身をやっと見いだして、触れていたい、離れがたいって感じなの、すごく幸せそうなの。……それでも離れなきゃならないってトコがかなりくるんだよね。
柚:悲しい別れじゃないのにね。なのにすげえ切ない。だけどさ、あの世界って言霊信仰が根深く根付いてるじゃない。言葉にすごく力がある世界。だからまた逢えるってのは嘘じゃないと思うんだよ。……たとえそれがどんな形にせよ。
捺:色々だよね。ラストシーンの、「逢えるさ」とか言って名残を感じさせない口調と裏腹な、離れがたい掌……なんかあれ見て、ああもう逢えないのね、と思ったワケよ。で、エンディングで「海の彼方にはもう探さない〜わたしのなかに見つけられたから」とかあって、心の中で逢えるって事なのかなって。
柚:「ハク」という形ではないのだろうな。あの歌をもって、あの話は終わりなんだよね。「閉じていく思い出のそのなかにいつも、忘れたくないささやきを聞く」ああハクの事なんだなって、そう思って、すごく切なかった。それはもう空気のような存在で、だから時折、訳も分からずに千尋の胸を締め付けるんだろうと。千尋はきっと、あのトンネルの前に立ったら泣いてしまうんじゃないかと思います。郷愁と切なさ。だけどあの道って、何もしてないとあんなに草ぼうぼうなんでしょう?それってつまり千尋は「呼ばれた」って事になるんだろうか。
捺:と言うと?
柚:道ってのはさ、人が作り出すものでしょ?自然的にせよ人工的にせよ。そんであの道は千尋達が消えていた幾日かの間に、自然に侵される。要するに人の通らない、道無き道だったんじゃ無かろうか、と。だけどあの道は見事千尋を引き寄せたでしょう?まあ正しくはお父さんを。それは道があったから。だからあれは、千尋を引き寄せるために現れた、もしくは開かれた道なんじゃないかな、と。
捺:記憶はなくしても心で呼んでいたのだろうね、ハクは。……ねえ、あの道ってまた行ってももう通じてないのかな。もう二度と油屋に行くことは適わないのかな。そりゃあもう決別は済ませたのだし、千尋に行く必然性はないんだけど、なんだか切ないよ。トンネルくぐっても行けなくて溜息ついたり……なんて千尋はそんなことしなさそうだけど。
柚:真っ直ぐ前を見て行けそうだもんな。今なら。だけど坊も「またね」って言ったんだよ〜いつかまた逢えたらいいのに。妄想的にはハクがハクとして現れてくれ……
捺:できれば現世(または油屋)で再会して欲しい。ハクの外見って中学生ぐらいだから、千尋が中学生になったとき、魔法使いの承認をして貰って、人間になったハクが会いに来るにょよ。
柚:来るにょか(笑)そんで今度は千尋がずっと探していた誰かとの再会を果たすのね!
捺:ロマンですなあ。そういえば千尋って、戻ってからいつぐらいまで、あっちのこと覚えてるんだろう?
柚:どうだろう……何で?
捺:いや中学くらいになっても覚えてたら、再会したときに「ハク!」て呼べるじゃん。きっとこっちの世界では違う名前を名乗るだろうから、千尋だけの特別の呼び名になるよ。
柚:ないす!ナイスよ!つかさ、ハクと同じように、千尋も会った瞬間に全てを思い出すのよ。全てをね!
捺:あのね、本音言えば、忘れて欲しくないのよ。詳細は忘れてしまうのはしょうがないけど、ずっと心に置いていて欲しいのです。
柚:ラムネか(笑)>NG騎士ラムネ&40。ちなみにOVAネタ。
捺:そう!(笑)
柚:「あなたハクね!?」って?(笑)
捺:うん。そんでボロボロ涙をこぼすんだろうなあ。ちなみにハクはそれで慌てたりはしないの。そっと肩を貸すか、涙を拭うか……何しろ余裕のハク様ですから!(笑)肩を抱いて胸貸すってのも良いなあ(妄想)。ちなみにラムネ妄想からきてるからイメージ制服。
柚:ハクも?ちなみに千尋にイメージはセーラー服。
捺:そうそう、セーラー服。ハクは制服着るとアキラ(ヒカルの碁)見たいになっちゃうよね。したらブレザーかにゃあ。……はっ!アキラはブレザーみたいのも着てたわ!うーんうーん。
柚:いや制服萌えはいいから(笑)そろそろ例の妄想に突入して良いでしょか?
捺:ハク=カオナシですね(にやり)

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