エピロ〜グ 2038年夏 |
いよいよ夏も終わりに近づいたのだろうか ミケくんは病院のベッドから起き上がって窓の外を眺めた。 命の限りの蝉が競って最期の力を振り絞っていた。 ひと夏の、しかも何日かのために彼らはその何千倍もの年月を土中で眠り続けるという 目覚めた途端に終わりでは、あまりにも哀れだな ミケくんは自分のことを思い出して笑った。 無理をしないようにか・・ 運命とは不思議なものだ、本来は知らない人同士であったろう僕たちが ひょんな事からともに過ごしたあの夏は、記憶の彼方でまだこちらを向いている気がした。 ひょっとして彼らは、まだ夢を見続けてるのかも知れない。 ふと、そんな気がした。 木々の間からこっそり日差しが降りてくる いまもこの手にその感触が残っている。 あの夏の奴らの残像が今もこの目にどうしようもなく焼き付いているのだ。 記憶の断片が一つづつゆっくりと彼の足下に落ちていった。 とても拾いきれないほど、落ちていった。 どうもありがとう 来年はもっとスゴかったりして・・・・(^^; ミケくん Special Thanks Maro, Saka, 半漁人,しょこでい, たつゆき, マサタ, 色ツン ゼンソン号を快く貸してくれた超一, Sakaちゃんのおやじ, 会いたかったなぁ東くん JAFの人, ゼンソン号を修理してくれた人, ジャズを唄ってくれたオネぇ〜ちゃん、居酒屋のおやじさん、 スナックのママそしておネぇ〜さんたち、カンバン倒してごめんなさいロッジの管理人さん 俺達を追い払ってくれた旅館の駐車場係のおっちゃん、メンチ切ってくれた売店のオんぇ〜ちゃん 電話線を貸してくれたソバ屋のおばちゃん、中身の入ったお酒のケ〜スを持って来てくれたおネぇ〜ちゃん そして、お釣りをガメ込んだ料金所の人 |