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第二話「ハナっから予定ぐちゃぐちゃ、これ読んで怒っちゃイヤイヤMBXちゃん」
1999年8月6日23:00 日本 向ヶ丘遊園(急に舞台がセコくなったとかゆわないよ〜に)
仮眠をとろうとしたが一向に眠れない、どうしても真っ暗な部屋の中で身じろぎもせず事の顛末を思い出そうとしてしまう。
今日朝までアラスカに居たなんてウソみたいな話だった(ウソなのだが・・・編集部注)
ミケくんを眠れなくさせていたのは時差の問題だけではなかった。
確かにあまりの強行軍に疲労が限界まで来ていた。
しかし、なぜか彼は暗やみを見つめていた。
あっという間の出来事だった。(何がかはメンド〜なので読者の想像に任せるが)
まだシレトコダムス老人の言葉が耳にこびりついて離れなかったのだ。
「戸締まり用心も行き過ぎは・・・か」どゆ意味だったのだろうか?彼は寝返りを打ってつぶやいた。
その言葉の意味を考えれば考えるほど謎に包まれていた。
不敵に笑う老人の顔が脳裏を過った。
『シレトコダムスの予言しちゃうモンねヽ(^。^)ノ』の前にも著作があったようで
あの後に見せてもらった前作は『シレトコダムスの予言しちゃったりして(`_´)!』であった。
「っったくバカバカしい、インチキ予言者なんかクソ喰らえだっっっっ」彼はひとりごちた。
結局彼は、一睡もニッスイのエビシュ〜マイも眠れなかった。
仕方なく彼はゆるゆるとベッドから起きだすと、タバコに火を付けMacのスイッチを入れてメ〜ルをチェックをした。
待ち合わせは新宿に零時丁度、念のために団長に電話でそっちの様子を確認した。
小岩のともちゃん家によってゼンソン号を持ってきてもらう予定だった。
何回かのコ〜ルの後、いつも通りの団長の声がした。
「はいはい〜〜っっ今、小岩ですぅ」
時計の針は23時30分だった。
「はいはい〜っちょっと予定どお〜りには無理ですねぇ〜」
ミケくんは即座に事情を飲み込んだ。
「おでもチョット遅れると思う、どんくらいで着く?」
「はいはい〜っっ、そ〜ですねぃ、道が混んでるんで半くらいでしょうか」
アセってはいるのだろうが団長は冷静に現状を分析していた(に違いないと信じてる)
「そか〜・・・、おでもそんくらいだな、連絡どうしようか?headsちゃんにはゆっとくわ」
「MBXさんは、どうしましょうか?電話知ってます?」懸案事項に二人とも内心冷や汗が出てきた。
「・・・おでも、MBXちゃんの電話知らないんだおね」お互いに手の内を探り合う少しの沈黙の後に団長が云った。
「困りましたねえ〜はいはいっっ、僕も知らないんですよ〜」団長もMBXの電話番号を知らなかった。
「掲示板に書いておこうか?遅れるって・・・」このミケくんの案は即座に却下になった。
「でも、もうすぐ新宿に着くころですよ〜無理でしょ〜掲示板は」笑って団長がいった。
「どうしよ〜か? 困ったなぁ〜」ミケくんがツブやいた。
「どうしましょうか〜? 困ったですねぇ〜」途切れ途切れに無駄な会話が続いていた。
「とにかく運の悪いヤツはどこにでもいるもんだ、んじゃheadsちゃんだけでも電話しとくよ」
MBXにとっては全然フォロ〜になっていなかったが、とりあえず目をツブることにした二人だった。
「了解!!はいはい〜っっ、なるべく早く行けるようにしますからぁ」エンジン音が高くなった。
「気ぃつけて来いよぉ、おでもなるべく早く行くようにするよ」
彼は受話器を置くやいなや、heads、あつこに電話をかける。
ミケくんとと団長は遅れて00:30頃になるが、MBXとは連絡が取れないから困ったという内容だった。
・・・・確かにそれは困ったという結論だった。
再び掲示板をもう一度チェックして、MBXの消息を探ったが、それらしきものは見つけられなかった。
やれやれとシャワ〜を浴びようかとした矢先に電話が静寂を破った。
ミケくんはギクっとしておずおずと受話器に手を伸ばす。
「待ち合わせ時間すぎてるよ〜なんでまだ家に居るのよ〜っっ」あつこの怒号が部屋中にこだました
「いま、出たトコロですぅ〜(<●> <●>;)」ソバ屋か俺はと思った。
「置いてくよ〜本当にっっっっ!!」その声色はかなり激怒している様子だった。
その後慌てて荷物をチェックして、取るものも取り合えずに玄関を飛びだした(コトにしておく(^_^;
待ち合わせの駅に着くと、あつこは怒りで百倍くらい顔が膨らんで待っていたので、
幸運にもすぐに見つけるコトができた。
案の定メチャメチャ怒っていた。
間も無く新宿行きの最終急行が滑り込んできた(助かった(^_^;)ゞ
今は00時15分、待ち合わせは本来12時丁度、新宿まで20分、
すでに改めた待ち合わせ時間にも間に合うハズもなかった・・・
暢気に車内で能登の地図を広げ、七尾や珠洲の名所を探しているうちに疲れがどっと出てきた。
図らずも囮捜査にハメられた売人状態のようなMBXをよそに、うつらうつらと列車の揺れにいつしか
ミケくんはゴメンなさいMBXちゃんむにゃむにゃと思いながら浅い眠りに誘われていった。


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